自己紹介

はじめまして!
兵庫県西宮市で『羊毛フェルト教室pako』を開催している
西峯有美と申します。
私がアルパカ好きで羊毛フェルトをはじめたきっかけ、
教室を始めた経緯についてお話させて頂きます。

【羊毛フェルトに出会う前】

動物好きな家族の元育ち、
家にはいつも猫や鳥、魚等の生き物がいました。

両親は共働き、年の離れた姉、
家では一人でいることが多かったですが、
動物がそばにいることで癒され、寂しさも紛れました。

そして、動物のために働きたい!と、
「動物関係の仕事につくこと」が私の夢になりました。

夢を叶えるため、
動物の専門学校へ通い「那須アルパカ牧場」へ就職します。



【羊毛フェルト・佐々木信子氏との出会い】

牧場へ就職し、
そこで初めてアルパカ原毛を使用した
「ハンドメイドフェルト」に出会います。

当時、牧場のアルパカ原毛でお土産を作ってくださっていた
佐々木信子先生の可愛いアルパカ人形や雑貨に感激!!
牧場で基本のフェルトボールを教えて頂きました。

毎日お世話しているアルパカの毛で作った毛玉は愛着がわき、
もっとフェルトについて学びたい!もっと作りたい!
と思うようになりました。

毎日約400頭のアルパカのお世話をしながら、
生産源からフェルトについて学びました。


【アルパカ「さちこ」との出会い】

ちょうど就職した年、3頭のアルパカの赤ちゃんが産まれました。
その一頭に「さちこ」と名前を付けさせてもらい、
お世話を担当
することになります。

さちこのお母さんは育児放棄した為、人工保育で育てました。

哺乳瓶でミルクを与え、沢山スキンシップをとり、
私の姿が見えなくなると「プープー」鳴き、
ずっと後をついてくるようになりました。
我が子のように可愛いさちこと牧場で過ごす時間はとても幸せでした。



【飼育員失格】

小さくて白くてフワフワの「さちこ」は人気者になりました。
「ミラバケッソ」でお馴染みの「株式会社クラレ」のCMに、
初代クラレとして抜擢
されると、スター性を発揮。

CM撮影、テレビ撮影、イベント、どこへ行くのも一緒でした。
「さちこ」にあった方皆が笑顔になり、
アルパカの魅力について伝えられることにやりがいも感じました。


さちこCM動画はこちら↓


同時に、
話ができない「さちこ」に不安を感じるようにもなりました。

「スポットライト暑くないかな…」
「そろそろ触れ合いを切り上げないと疲れてきてるな…」
「トイレ我慢していないかな…」
「飾りはストレスにならないかな…」
「唾吐かないかな…」

自分に自信のなかった私は、
「さちこ」がおりこうさんに仕事をこなせばこなすほど
辛く涙が出てきました。

私は動物をいじめているのではないか…?
さちこに無理をさせているのではないか…?

日々気持ちの葛藤になってしまい、
そんな気持ちで接すること自体飼育員失格だと思ったのです。

飼育員は、動物の安全を見極め業務を進行できる人。
与えられた場で、より快適な環境をつくることができる人。

牧場も、「さちこ」にとって一番安心できる人がそばにいることが大切と私を付けてくださっていたのに…
私がさちこのそばにいるだけでさちこのためになったのに…

不安とプレッシャーに負け、わずか2年半で退職。

その後、「さちこ」は大人になったこともあり、世代交代で引退。
のんびり牧場で過ごすこととなります。


【羊毛フェルト販売と教室開催】

退職後、動物関係ではなく、人と関わる仕事を自然と選び、
体験施設のスタッフとして働き始めます。

そこでは、
伝えることの楽しさを感じながら、
何か物足りなさも感じていました。

そんな時、前職のお客様。
アルパカ原毛で物作りをされている
「株式会社さくらなでしこ」の鈴木氏から電話を頂きます。

自分の作った作品を販売してみないか?
という内容。

アルパカの毛で大好きなアルパカが作れる!!

またアルパカに携われることが嬉しくて、
久しぶりに心がワクワク踊りだしました。

夢中になって時間のある限り作りました。
試行錯誤して作り上げた商品が売れると、
「周りに認めてもらえた」

という気持ちから、初めて自分に自信が持てました。

こうして製作と販売経験を重ねながら、
前職の那須アルパカ牧場へも納品させて頂くようになります。

ご購入いただいた方からは、
♡「こんなにも可愛いアルパカグッズを作ってくれて
ありがとうございます。」
♡「pakoさんの作品は作りがしっかりしていて、使用しても安心です。」
♡「机に飾って毎日眺めています。大切にします。」
等々…
嬉しいお声が直接届くようになりました。


購入したアルパカグッズを身に着けて、
アルパカのいる施設へ遊びに行ってくださる方もいて、
各地のアルパカ牧場&ショップから「作っていただけませんか?」
とお声がけ頂くようになりました。

そして、 
人は、フワフワの毛に触れることで感動し、癒され笑顔になる!
動物の毛には癒しの力がある!!
ということを「さちこ」との出張の日々を思い出し再確認。

飼育員は辞めてしまったけど、
退職後も牧場へ「さちこ」に会いに那須へ足を運び、
元気な姿に笑顔をもらいました。
さちこを大切に思う気持ち、アルパカが大好きな気持ちは変わりません。

羊毛フェルトを通じて、
アルパカの可愛さや、動物の毛が持つ魅力を伝えることが、
今の私にできる役割ではないか…
そして、
羊毛フェルトを楽しみたい!
好きな物や自身の世界観を形にして自信を付けたい!

という方のお力になれたら♡
という思いで、
教室開催に至りました。


【教室のその後】

皆様のこんなの作りたい!!
という気持ちを応援させて頂き教室は10年経ちました。

教室の他、
カルチャーセンター
阪急百貨店・神戸ワイナリー・教室作品展でのイベントワークショップ
専門学校での特別講師
小学校で図画工作の先生へのレッスン
等々…

年間1300名以上の方に羊毛フェルトの魅力をお伝えしてきました。

お越しいただき、
趣味から羊毛フェルト作家を目指されるようになった方や、
作家、講師活動をされている方もおられます。

皆様の笑顔とご活躍が何よりも私の喜びとなりました。

【今後の教室について】

産後3年間は、
お休みを頂いたり、再開したりと、
育児と仕事の両立について大いに考えさせられました。

現状を踏まえて、
今の自分にできることを考える中、
那須アルパカ牧場から連絡を頂き、
アルパカ原毛が処分の現状にあることをお聞きします。

年に一度の毛刈りでとれた原毛は、
アルパカがが生きた証であり、
処分するにはもったいない品質のものもあります。
アルパカの毛は保温性が高く、手にのせているだけでも温かさを感じます。

少しでも処分される原毛を減らし、
アルパカ原毛の魅力をハンドメイドフェルトを通じて
お伝えしたい
という思いで、
本当に微力ではありますが、原毛を買い取らせて頂きました。

その原毛を使用して、
ニードルフェルトの基礎や、
アルパカグッズが作れる動画キットを
現在第4弾まで販売、
第5弾準備中です。

基礎を学びステップを踏むことで、
ワンランクアップしたフェルト作りを目指します。

ニードルフェルトが気になっている方や
既に羊毛で作られている方も、
アルパカ原毛の良さを知るきっかけとなれるような
商品にしていきたい
と思っております。

フワフワの毛に癒されながら、
作りたいものが形になる喜び、
全力でお伝えさせて頂きます!

楽しみにおまちください☆




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