「仁義なき戦い」がヒットした後、「田舎へ帰って百姓をやれ」と父親に言われた深作欣二監督。
『仁義なき戦い』がヒットした。
「欣二、新聞を見ていると、ヤクザは流血事件ばかり起こしている。そんなヤクザの映画を撮ってどうするんだ?」
「親父さんさ、ヤクザもね、それなりに大変な人生を送っているんだよ」実家に戻った時に、そんな話をした覚えがある。オフクロには、
「子供の頃は優しい子だったのに、どうしてそんなおっかない映画ばかり撮るようになったんだ」なんて、言われた。
「もういいだろ、田舎に戻って農業をやれ」
「こう見えてオレも案外、頼りにされているんでね」
確か、親父とそんな話をしている時だった。
「欣二さ、農作物は手をかければかけるほど、応えてくれるものだ。だけど、映画はそういうわけにもいくまい」というようなことを言われた。だから、
「百姓のほうがいいぞ」親父はそういいたかったんだろうけど。
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今、読んでいる深作監督を特集したムック本です。なかなか興味深いインタビューが載っています。面白いです。
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