【紙の本】📖古本屋店主が一発で見抜く、本を「愛してる人」と「愛してない人」の違いとは?(ダイヤモンドオンラインより)
本を扱いなれていない人には、不思議に思えるかもしれないが、この話は本当です。私だってわかる。
本をどれだけ愛し、幾千万冊の本を手のひらに乗せ、滑らせてきたかが、何げない所作に現れるのである。
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■雨の日には、かならず、外で傘を畳んで傘入れに入れる
まずは店の前に立ったとき。雨の日なら傘をまず畳み、水滴をよく切ってから、傘立てがあれば必ずそこへ傘を置くこと。本は紙でできている。
紙は火と水が大敵だ。濡れた傘を腕にかけたまま店の中へ入ってこられたんじゃ、店主の心臓はいくつあっても足りない。
以下すべてに通用することだが、古本屋の商品である本はすべて返品不可能な、その店の財産なのだ。濡らしたり、傷めたりすると、買い取らない限り、それは強く言えば犯罪行為となる。
よくよくこのことは肝に銘じておかねばならない。
■冬なら、店に入る前に、コートを脱いでおく
寒い季節でコートなど着ているときはこれもできれば脱いだ方がいい。古本屋の通路は概して狭いから、着膨れしたまま本棚の前をウロウロされるのも困る。
客側から言えば「私は万引きなどいたしません、ご安心を」という意思表示にもなる。
同じ理由から、ナップザック、大きなショルダーバッグなども肩からはずしておこう。
通路で他の客とすれちがうとき邪魔になるし、ついバッグの角で本を傷めないともかぎらない。
大きな荷物は店内へ入ってすぐ帳場へ預けておけばいい。身軽になった方が本も落ち着いて見られる。
■ベチャクチャ話したがる「カップル」入店は厳禁
店にはなるべく単独で行こう。仲間連れやカップルで入って、本を手に取ってはベチャクチャくっちゃべっているのがいるが、店にも迷惑なら、他の客にも迷惑だ。
なかにいるのです。
「こないださあ、和田が電話かけてきてさ、あいつ何言ったと思う。とんでもねえの。バカじゃないかと思ってさ」
などと、本とは関係ない、どうでもいい話を友人同士でしてる輩が。
(バカはおまえだよ)と私などいつも胸でつぶやいている。どうも、本好きの友人につきあって入ったはいいけど、本にはまったく興味がなくて、世間話をして場をつないでいるようなのだ。
「おまえ、うるせえよ。外で待ってな」と、友人も注意してあげましょう。
カップルもだめだ。
こんなジンクスがあるのだ。古本屋が店を開けて、最初に入ってきた客がカップルだと、その日は1日ダメ。
まったく本が売れない。出久根達郎さんがエッセイの中でそう書いている。
よくいるのが、つきあい始めた彼女に対し、自分がどれだけ本好きで、文学にくわしいかを古本屋で滔々と講釈をぶってる男。
「大江は初期がいいよ、ノーベル賞取ってからダメだね。あ、知ってる?大江の奥さんさ、伊丹十三の妹なんだぜ。あと、岡本かの子なんて読んでおくといいよ。やっぱ初期がいいかな。知ってる?岡本かの子の息子が岡本太郎だよ」
おまえは区役所の戸籍係か!と思わず突っ込みたくなる。
どれだけ恥ずかしいことかわかってんのかねえ、古本屋で半可通の知識を並べることが。
若気の過ちとは言え、その場をビデオテープに撮り、20年後に見せられた日には、舌かみきって死にたくなるよ、きっと。
しかし、最近聞いた話では、このごろじゃカップルで来ても、本を熱心に見るのは女性の方で、手持ち無沙汰に身をよじりながら
「よう、もう帰ろうぜ。飽きたよ」
と言うのは男の方らしい。
なんと、嘆かわしいことか。
https://diamond.jp/articles/-/348392
さあ、こころの準備が出来たら、古本屋へ行こう!
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