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【紙の本】📖古本屋店主が一発で見抜く、本を「愛してる人」と「愛してない人」の違いとは?(ダイヤモンドオンラインより)

いろいろな店主から話を聞いてみると、本を棚から抜いて、それを同じ場所へ戻す仕草でその人が本当に本を好きなのかどうかが判るらしい。

松浦弥太郎『本業失格』
(ブルース・インターアクションズ・2000年)

「本業失格」より
『暮しの手帖』新編集長として注目の著者が、古書店主としてスタートをきった90年代の頃…。NYや神保町でブックハンティングにあけくれる日々を軽快につづった初エッセイ集。


本を扱いなれていない人には、不思議に思えるかもしれないが、この話は本当です。私だってわかる。
本をどれだけ愛し、幾千万冊の本を手のひらに乗せ、滑らせてきたかが、何げない所作に現れるのである。

・・・


■雨の日には、かならず、外で傘を畳んで傘入れに入れる

まずは店の前に立ったとき。雨の日なら傘をまず畳み、水滴をよく切ってから、傘立てがあれば必ずそこへ傘を置くこと。本は紙でできている。
紙は火と水が大敵だ。濡れた傘を腕にかけたまま店の中へ入ってこられたんじゃ、店主の心臓はいくつあっても足りない。

以下すべてに通用することだが、古本屋の商品である本はすべて返品不可能な、その店の財産なのだ。濡らしたり、傷めたりすると、買い取らない限り、それは強く言えば犯罪行為となる。
よくよくこのことは肝に銘じておかねばならない。

水分は、本にとっての大敵だからね。

■冬なら、店に入る前に、コートを脱いでおく

寒い季節でコートなど着ているときはこれもできれば脱いだ方がいい。古本屋の通路は概して狭いから、着膨れしたまま本棚の前をウロウロされるのも困る。
客側から言えば「私は万引きなどいたしません、ご安心を」という意思表示にもなる。

同じ理由から、ナップザック、大きなショルダーバッグなども肩からはずしておこう。
通路で他の客とすれちがうとき邪魔になるし、ついバッグの角で本を傷めないともかぎらない。
大きな荷物は店内へ入ってすぐ帳場へ預けておけばいい。身軽になった方が本も落ち着いて見られる。

店の入口で、コートを脱いでおこう。



■ベチャクチャ話したがる「カップル」入店は厳禁

店にはなるべく単独で行こう。仲間連れやカップルで入って、本を手に取ってはベチャクチャくっちゃべっているのがいるが、店にも迷惑なら、他の客にも迷惑だ。

 なかにいるのです。

「こないださあ、和田が電話かけてきてさ、あいつ何言ったと思う。とんでもねえの。バカじゃないかと思ってさ」
などと、本とは関係ない、どうでもいい話を友人同士でしてる輩が。

(バカはおまえだよ)と私などいつも胸でつぶやいている。どうも、本好きの友人につきあって入ったはいいけど、本にはまったく興味がなくて、世間話をして場をつないでいるようなのだ。
「おまえ、うるせえよ。外で待ってな」と、友人も注意してあげましょう。

 カップルもだめだ。

こんなジンクスがあるのだ。古本屋が店を開けて、最初に入ってきた客がカップルだと、その日は1日ダメ。

まったく本が売れない。出久根達郎さんがエッセイの中でそう書いている。

よくいるのが、つきあい始めた彼女に対し、自分がどれだけ本好きで、文学にくわしいかを古本屋で滔々と講釈をぶってる男。

「大江は初期がいいよ、ノーベル賞取ってからダメだね。あ、知ってる?大江の奥さんさ、伊丹十三の妹なんだぜ。あと、岡本かの子なんて読んでおくといいよ。やっぱ初期がいいかな。知ってる?岡本かの子の息子が岡本太郎だよ」

 おまえは区役所の戸籍係か!と思わず突っ込みたくなる。
どれだけ恥ずかしいことかわかってんのかねえ、古本屋で半可通の知識を並べることが。

若気の過ちとは言え、その場をビデオテープに撮り、20年後に見せられた日には、舌かみきって死にたくなるよ、きっと。

しかし、最近聞いた話では、このごろじゃカップルで来ても、本を熱心に見るのは女性の方で、手持ち無沙汰に身をよじりながら
「よう、もう帰ろうぜ。飽きたよ」
と言うのは男の方らしい。
なんと、嘆かわしいことか。

女性は「紙の本」を好み、男性は「キンドル」を好むとか言われるが、ほんとかな!?



https://diamond.jp/articles/-/348392


さあ、こころの準備が出来たら、古本屋へ行こう!


私が古本屋で買った一番高い本は。講談社の「織田作之助全集・全巻」8万円。平成3年でした。



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ゆうもあ倶楽部
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