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【教授】🎹坂本龍一の愛した名品。「世界のサカモト」のイメージを決定づけた、美しい造形のボストン眼鏡。

世界的な音楽家として知られるようになってからの坂本龍一のイメージといえば、センター分けした白髪に、ボストン型のセルフレームの眼鏡。

服装は黒のタートルネックなどのニットを使ったミニマムなスタイル。

もし彼の似顔絵を描くとすれば、多くの画家たちがそんな風貌を思い浮かべるのではないだろうか? 

スティーブ・ジョブズの丸いメタルフレーム、あるいはアンディ・ウォーホルの透明なセルフレーム、あるいはレオナール藤田愛用の真円型のセルフレームのように、眼鏡は人の印象を決定づけるものだ。

坂本のような芸術家ならば、なおさらだろう。

坂本を追ったドキュメンタリー映画で2017年に公開された『Ryuichi Sakamoto:CODA』という作品がある。

監督は『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)の共同プロデューサーで、17年にニューヨークで開催されたライブムービーである『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async』(18年)の監督も務めたスティーブン・ノムラ・シブルだ。

イエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)時代の坂本の懐かしい映像や、01年の米国同時多発テロや11年の東日本大震災と福島第一原発事故を間近で見た彼がなにをどう感じたかが語られる、ファンならずとも見逃せない作品に仕上げられている。

この作品は2012年から5年間の坂本を密着取材したものだが、映像に映った坂本を観察すると、白髪に眼鏡といういつものスタイルに変わりはないが、彼は何種類かの眼鏡を掛け替えていることがわかる。アイコンと言える太いフレームのボストン型以外にも、プラスチックとメタルがコンビになったクラシックなブロウ型まで掛けている。フレームの色も何タイプかあるように見える。

坂本はいくつかのブランドの眼鏡を愛用していたと言われているが、いちばん有名なのが、今回紹介するフランスのジャック デュランというブランドの眼鏡だ。

5〜6万円するんだろうなあ、この眼鏡。欲しいなあ、老眼鏡として。


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ゆうもあ倶楽部
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