「高市早苗」と「関西弁」

高市早苗の関西弁は卑怯である。私は基本的には高市早苗と河野太郎は総理大臣になってはいけないと思っている。しかし、高市早苗が「東京の霞が関」という魑魅魍魎が跋扈する世界で「関西弁」をしゃべるとき、心惹かれるものがある。「かなんわぁ」と高市早苗がささやくとき、なにやらもぞもぞと困ってしまうのである。

これは関西生まれで関西学院大学・社会学部を中退したくせに、関西弁をまったく封印してしまった東京都知事の小池百合子と比較してしまっているからかもしれない。阪神淡路大震災のときに、「選挙区が関東に変わったから」という理由で生まれ故郷の芦屋を助けなかった小池百合子を、わたしは許せない。

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関西生まれで関西育ちの私は、人生で、3年間だけ、仕事の都合で東京で暮らした。大阪の本社から東京支社への出向であった。一緒に東京へ渡った同期の女子社員は、新幹線が関が原を過ぎたとたんに、「だからさぁ」と東京弁を使い始めた。

30年前、関西の女性は東京へ行くと「東京弁」しか使わなくなった。決して「標準語」と「東京弁」を混同してはいけない。「標準語」とはＮＨＫのアナウンサーがしゃべる言葉である。東京に集まってきた田舎者たちがつくりあげた「いかにも東京っぽい言葉」は標準語ではない。田舎モンがつくった「東京弁」である。ところどころ「～じゃん」など横浜弁が混じっていたりするのである。

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いまでは、吉本芸人の東京進出で、東京で関西弁をしゃべる女性が増えた。が、「政界」という特殊な環境で関西弁を使う女性は少ない。

そんな中、奈良弁を使う高市早苗。彼女の奈良弁（関西弁）が、記者会見などで威力を発揮する。関西弁を使えば、記者から自分に不利な質問をされたときでも、「そんなん、知らんわぁ。このイケズっ」と一言いえば、緊張したその場は一気に和むのではないか。

怖い、怖い。高市早苗の関西弁は怖いでぇ～。

ラインバック、ブリーデン・・・ユーチューブ動画で「阪神ファン」であることを語る高市氏。また奈良県出身らしく「せんとくん」の苦労を心配している。