【グルーサウンズ】🎙️「ちょっと無理のあるGSサウンズ」特選3曲をお届けします。
◉橋幸夫「想い出のカテリーナ」
作詞:橋本淳、作・編曲:すぎやまこういち
「思い出のカテリーナ」は、1967年12月5日に日本ビクター(現:JVCケンウッド)の音楽レコード事業部のビクターレコード(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)より発売された橋幸夫の94枚目のシングルである(SV-636)。
・橋の師匠である吉田正は「(一連のリズム歌謡は)橋君の人気や季節感も相まって相当にヒットした。しかし、日本でも、やがてグループ・サウンズ(GS)が....自分たちのオリジナルを携えて登場してきたのを見て、この方面の仕事は辞めた。若い世代には若い世代の独自の世界と音楽がそこにあると思ったからだ」と述べている。
このため橋は、リズム歌謡の後継曲については、別の作家との共演を余儀なくされ、以前から交流のあった作曲家のすぎやまこういちに楽曲作成を依頼し、本曲が制作された。
すぎやまはGSのザ・タイガースの大半の曲を提供するなど、当時GS系のヒットメーカであった。
独身時代の橋は、新築した善福寺の自宅とは別に、すぎやまと同じ都内のマンションに住み(同一階で隣同士)、「良く一緒に遊んで、面白かった....お互い組んでやりたかった」と当時を回想している。
作詞はすぎやまと組んでGSのヒット曲の詞を多く手がけていた橋本淳。
なお、橋の楽曲ではじめてダブルエコー(ボーカルの多重録音)が採用されている。
バックで「津々美洋とオールスターズ・ワゴン」が参加しているが、橋の楽曲では「若者の子守唄」(SV-599)についで2度目である。
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◉村田英雄「太陽に祈ろう」
赤城慧:作詞、山本丈晴:作曲、佐伯亮:編曲。
村田英雄御大の1人GSです。尺八で攻める処は、流石のコロムビアレコード面目躍如ですね。
昭和43年に出されたシングル「捨てて勝つ」のカップリング曲「太陽に祈ろう」(作曲:山本丈晴)は、当時のグループサウンズブームが反映されたポップス調。大瀧詠一がラジオで取り上げたことをきっかけに隠れた“一人GS”作品として一部で知られるようになった。
美空ひばりの「真赤な太陽」や都はるみの「涙のバラ」、こまどり姉妹「恋の風車」などと並ぶコロムビア歌謡曲歌手によるビート歌謡の傑作である。ちなみに平成18年に初CD化された。
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◉こまどり姉妹「恋の風車」
作詞 (Lyrics):くるみ広彰 作曲 (Composition):くるみ敏弘
演歌版ザ・ピーナッツこと双子の演歌姉妹デュオこまどり姉妹「恋の風車」。息のあったハーモニーのビート歌謡で中古盤は1万以上で取引されるフロア・ライクな歌謡GSの人気盤!ミニスカ姿の二人のジャケも最高。
GSブームの際、女性ひとりで歌う「ビート歌謡」を「ひとりGS」と呼びますが、この場合「双子GS」とでもいうのでしょうか。
貧乏で有名なこまどり姉妹さん。
どんな仕事でも断らなかったんでしょうね。
着物から、ミニスカート姿に変わってでも、お仕事がほしかった、貧乏には戻りたくない・・・苦労人です。
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【おまけ】柳の下にドジョウは、いたのか?
◉美空ひばり「むらさきの夜明け」
『むらさきの夜明け』(むらさきのよあけ)は、美空ひばりのシングル。1968年1月5日に日本コロムビアから発売された。
『むらさきの夜明け』は、前年の『真赤な太陽』に続くグループ・サウンズ調の楽曲で、津々美洋とオールスターズ・ワゴンが演奏した。この曲は前年に東京労音主催で開催されたひばり芸能生活20周年記念リサイタルで初披露されたが、その時の歌詞はレコード盤と一部が異なっている。
オリコンチャート上ではシングル売上14万枚を超えるヒット曲となったが、その後のヒットは1980年『おまえに惚れた』まで待たねばならなかった。
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次の企画をお楽しみに〜。
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