森達也「虐殺のスイッチ」が届く。人をひとり殺すと犯罪者だが、何千人殺すと英雄になれる…ことをわかり易く解説。
著者は、職を転々とするが、「オウム真理教のサリン殺人事件」に何となく関心があり、「死刑囚たち」との接触を試み、気楽に話せる関係になり、その映像を取る。それをテレビで放映しようと思っていたが、首になる。
結局「A]という映画した。
「あって話しているうちに、彼らは普通の人ではないか」と気づき、あの事件との落差に驚き、どうしてああいう行為を平然と普通の人と思える人物達が出来たのかを、追究して行く。
作品は「A2」「A3」と続いている。
この書は、そういう長い時間をかけて、外国のいろんな事例や日本の事例、そして足を運んで「何がスイッチ」なのかを深掘りしていき、この時点でたどり着いた自分の仮説をかなり深く掘り下げ、個人としての著者の考えを世に問うている。
力作であり、難しくはないが、かなり深く考えに考えた跡が伺える。
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