謎の体調不良ループ①
ある夜、突然発熱(39.8℃)し、動けなくなった。
大人になってからの高熱はとても辛い。鼻水も出ていないし、咳も出ていなければ、喉も痛くない。
ただただ、熱が出ており関節が痛い。
時期的にもインフルエンザかもしれない…と、翌日コロナウイルスとインフルエンザの検査を行ったが結果は陰性。次第に熱も下がっていき、回復したので気にも留めていなかった。
最近、疲れていた。
下の子の昼寝のタイミングを間違え、夜寝てくれないので、深夜まで夜遊びに付き合う日が続いていた。そういえば、毎月のものもあったし、疲れや免疫の低下からくるちょっとした体調不良だろう。
異変があったのはその後。
2日後、再度高熱に見舞われた。前回同様、感冒症状は発熱のみ。何かがおかしい。子どもならまだしも、数日後に熱をぶり返すことが、いい大人になってもあるのか…?
こちらも前回同様、翌日には解熱した。
子どもを2人抱えて受診するのはなかなかにハードルが高い。
上の子は絵本を読んだり絵を描いたりして大人しく待っていてくれるだろうが、下の子はそうはいかない。待ち時間の間は待合スペースを走りまわり、私の診察の時には自分が診察されると勘違いして泣き叫ぶ様子が容易に目に浮かぶ。
そんなことを考えていると、「まぁ、解熱したし良いか。」と自身の体調への違和感を後回しにしてしまった。
さらにその翌日。
再度の発熱。
もう熱が出ることにも飽きてきた。
いい加減にしてくれ。
熱が出ようが、高熱のせいで体が怠かろうが、頭が痛かろうが、日常は待ってくれない。
更には受診することも物理的に不可能なのだから、もうこれ以上負担をかけないでくれ!そう願っているうちに、今回は数時間後には解熱。一体なんなんだ…。
そのまま体調は回復し、数日経っても発熱する気配はない。「謎の発熱ループから解放された!」そう思い、最後の発熱から休日を挟み、週の始まりでバタバタしていた日のこと。
「足が少し怠いな」と思って入浴時に観察すると浮腫んでいる。確かに、これは浮腫んだ時の怠さだ。
気休め程度にマッサージして、足を高くして寝よう。
そう思いながら、眠りについた。
翌朝。動けない。
足が、手が、痺れているような、何重にも手袋や靴下も身につけているような感覚だ。そして関節が痛すぎる。筋肉痛のように様々な筋肉も痛い。頭も脈打つように痛い。
見た目の変化もあった。
手はクリームパンのように浮腫んで、足もパンパンで象のよう。手も足も、関節の節が見えないほどになっており、手を握ると丸い球体になる。(まるで赤ちゃんの手)
顔も浮腫んで、瞼は腫れぼったく、二重はぶよんぶよん。逆に幅広二重になったので、奥二重の私としてはちょっと嬉しいが…
流石におかしすぎる。
「疲れ」だけでこんな体調不良には見舞われないだろう。もう原因はなんでも良いので、とにかく動けるようにしてほしい。
縋る思いで、最寄りの内科を受診した。
しかし。
原因は不明。
とりあえず、痛みをとってほしいと訴えたので、痛み止めを処方されたが、服用しても痛みは全然治らない。
リアルに、誇張なしで、家の中での移動は匍匐前進だった。
どうしよう。このままでは日常生活がままならない。
普段の私だったら、自分の体調不良ぐらいは我慢してなんとか耐えてしまうのだが、流石に我慢できなかった。というよりも、このまま放っておくのが怖かった。それほどの、違和感だったのである。
「痛み止めを飲んでも全然治らなかったら、もう一度診るから来てね〜」とお医者さまには言われたが、あの病院に行っても原因はわからないのではないか。
治らないのではないか。
私の頭がそう言っている。
その勘に従い、翌日朝イチで総合病院を受診することを決めた。