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苦痛と快楽の表裏一体性
実の所、同じ刺激
苦しみや、快楽が、脳への電気信号と言う点で、
まったく同一の刺激であることはご存知ですか?
人間が、何らかの刺激を受けると、五感脊髄といった感覚受容器官から、
脳の視床という部分にニューロンを通し、まず電気信号が入ります。
次にそこから偏桃体や海馬といった部分に電気信号が繋がり、
情動等が沸き起こり、前頭前野で、その刺激がジャッジされます。
文化によって変わる苦痛と快楽
従って、その人間が所属する文化文脈によって
その刺激が苦痛なのか、快楽なのかを判定しているとわけです。
そんな馬鹿な、痛いものは痛いだろう?
この感覚は全世界共通のはずだ!
仰る通り。
でもこの、ニューロン間を行き来する電気信号と言う点では
まったく同一なのです。
電気信号自体には、正邪も善悪もありません。
違いがあるとすれば、それは
・神経回路
・周波数とパターン
・脳の処理部位
の三つぐらいなのです。
諸法無我
何からも独立した不変の実体、そんな自分など存在しない。
2500年以上前から言われていたことですが、
人間の脳の不確実性を考慮すると、これは肯定せざるを得ません。
感情という人間性に最も近いとされている概念ですら、
このように虚ろうのです。
また、このような科学的事実から、
サディストやマゾヒストの成立も推察可能となります。
人を傷つける事は、自分を傷つける事。
これも太古に、自殺の禁止として地中海あたりで叫ばれた事。
痛みと快楽が、脳内の同一の電気刺激であるという点からも
肯定する事が可能となってきます。
それでも痛いんだよ
この苦痛の認識は、
電気信号の「経路」と「周波数」が
快楽と違うから起こるとされています。
1. 神経経路の概要
苦痛(痛覚)は、スピノサラミック路を通じて伝達され、
C線維(鈍い痛み)やAδ線維(鋭い痛み)によって、
異なる速度で伝わります。
最終的には視床、扁桃体、体性感覚野に伝達されます。快楽(報酬系)は、メソリムビック経路を通じて、
腹側被蓋野から始まり、側坐核や前頭前野に信号が送られます。
主にドーパミンが関連しています。
2. 電気信号の違い
苦痛は遅いスパイクと高頻度の伝達が特徴で、
痛覚特異的な神経経路が活発に働きます。快楽は比較的速い信号が特徴で、
ドーパミンの放出が関与し、報酬感を生み出します。
3. 信号の違いを調べる方法
電気生理学的記録(EEG、パッチクランプ法)で脳内の電気的活動を観察。
fMRIやPETスキャンで脳の活動や神経伝達物質の動きを追跡。
行動実験で実際の反応と神経活動を関連づける。
一切皆苦への反逆
苦痛と快楽は異なる信号表現であり、
その本質は脳内の同一の電気信号です。
神経経路の解釈や活動を変えることで、
苦痛を快楽に転換できる可能性があります。
これは「一切皆苦」から「一切皆楽」への哲学的テーマにおいて、
苦と楽が根本的に同じ神経基盤を持つことを示唆します。
苦があるなら、楽も消えはしない。
そして
新たな律において、苦とは貧困だと定義します。
新たな律において、貧困は速やかに解消されるべきです。
新たな律において、需要と供給の迅速な補完こそが本懐だからです。
楽園なんぞを求めるつもりは最初からありません。
ただ少し、コツコツと、今よりマシを積み立てる。
これで何とかならないかな?
いや、楽観的に、すぎる。
ごめん、適当すぎた。
ここまで読んでいただいた方に感謝を申し上げます。
この新たな律を広める為には、あなたの力が必要です。
どうかシェアして下さい。
なにと、比べるまでもない。
生命は最早、それだけで美しいのだ。