5匹の猫と1匹の犬と平屋暮らし①
①猫と犬のいる暮らし
朝目が覚めると、ここは猫カフェかっ?!
と思うことがよくある。
そのくらい、家の中が猫でわちゃわちゃしている感が満載だ。
家は平屋で22坪の2LDKに、犬1匹と、13歳12歳7歳3歳2歳の猫5匹。
保護猫だから室内飼育が条件。
住人よりも動物の方が多いわけだし、気ままな要求が実に多いので、
さすがに5匹はやり過ぎたか・・・
そんな風に思うこともあるくらい、世話に追われるのが日常。
もはや飼っているのではなく、お世話係として任命されたという方が
正しいと、猫好きはみな同じことを言う。
そんな時、私はよく自分にも問う。
毎回ばら撒かれる、猫砂も含めて愛せるかどうか。
このご飯は嫌!とプイとして食べなくても、笑顔で新しいタイプを買ってこれるかどうか。
それが猫好きの真髄というものだと。
そして答えは、やっぱり猫が好き。
いてくれてよかったと思う日の方が、断然多いのは確かだ。
猫を多頭飼いしている人ならわかると思うが、ベッドで寝るのも
まっすぐ眠れたためしがない。小学生の頃から動物がいる生活をしているので、私にとってはまあ当たり前でもあるけれど、猫様の寝る位置を邪魔しないように、人間が寝ているようなもの。
我が家は、猫1匹が常時一緒に寝る。犬も常に一緒だ。
犬は私の右側足のあたりで、雌の12歳になるキジトラが、左足ふくらはぎのあたり。キジ白と真っ白とサビの3匹は、入れ代わり立ち代わりと朝までに何度もやってきては、ベッドの中にもぐったり、私の耳を親のお乳を吸うように吸ったり、胸の上で眠ったりとせわしない。
もう一匹の黒猫は、犬が大嫌いなので滅多に来ない。
一緒に寝たいのに可愛そうだと思うが、そのかわり近くのソファーや猫用ベッドや勝手気ままに、その日の気分で寝ているようだ。
そんな黒猫も、私が風邪などで寝込んでいる時だけは別だ。
犬も停戦となり6匹で私の周りを囲み、みんなでエネルギー注入をしてくれる。あれは絶対、みんな一つになってパワーを送り込んでいるに違いない。
まるで儀式のように私を取り囲み、体を私に寄せて眠る。
あれは、実に面白い。
普段仲の悪い者も一緒になって、6匹が私のまわりを囲んでいるのだ。
そして交代で胸の上に乗って箱座りをして顔を覗き込む。
そんな経験は、猫を飼っている人なら1度はあるかもしれない。
99%お世話係でも、この1%の優しさですべてをチャラにしてくれる。
そんな猫と犬との女の平屋暮らしを綴っていきたい。
つづく