海外で初めて働いてみての感想
アルバイトの寿司屋を終えたので自分の気持ちを忘れないうちに記録していこうと思う。
5月の頭、仕事探しの段階で元々目星をつけていた寿司レストランの一つで
まさかの知人が昔働いていたという事で勝手ながら縁を感じCVを提出した。
当時は他の店舗も数件アプライをしており
どこもインタビューにおいでの連絡待ちな時に
とあるレストランから名前無しで今日の◯時にインタビューに来れるか?とSMSがきた。
どこの誰からか分からずに電話する勇気も無く
近日にCV渡しに訪れたカレー屋さんか、、?と思ってHi, are you curry restaurants? となんとも大変失礼な返答をしたのを覚えている。
まあその相手が今の寿司屋のオーナーからだったんだけど。
寿司屋です。と返答来てからは謝って急いで店舗へ向かってインタビューを受けた。
ちなみに私の英語力というとわりと海外ベイビーレベルだ。
なんとかインタビューも終え、オーナーも大丈夫かコイツという顔色だった。
とりあえずキッチンで、明日から研修してみようかとなった。
研修当日はハンガリーの子が付きっきりで仕事内容を教えてくれたおかげでなんとか終了。そしてまた2回目の研修。そこでオーナーから採用と言っていただき契約書にサインしてついに仕事スタート。
ちなみに職場には日本人私含め2人だけだった。
もう1人の子はウェイターで、私はキッチンのポジション。
だから実質日本1人の環境。
人生で日本人が自分以外いない環境で働くのははじめてで、
毎回ちゃんと職場の人の言っている事が伝わるのか、伝えれるのか不安でしかなかった。
寿司屋で取り扱っているものは殆ど日本からの輸入品だったから何か持ってきてと言われた時には困る事が少なかった。
ただ、デンマークに住んでいるからもちろんデンマーク語のメニュー。
そして英語での指示。
トッピングの量の多さ。
もう全てが一気に降りかかってくる。
こんなので弱音吐いてちゃ生き残れないと思って、分からないことは投げかけられた言葉を復唱して、素直に分からないと言う。教えて下さいと言う。
正直辞めたいと何度も思った。
言語が上手く伝わらない歯痒さ。海外で働く大変さを味わえた。
それでもやりたいことが見つかるまでは続ける。経験したかったことの一つだからとりあえず踏ん張ると自分に言い聞かせながら働いていた。
数ヶ月が経過すると仕事の流れを把握し、英語も少しずつではあるがリスニングが上がった気がした。
慣れが出てくると色んな人と会話する余裕が生まれる。
中国、フランス、ウクライナ等インターナショナルな仲間達と賄いの時間にその国での暮らしや移住後の話などをした。
デンマーク語のメニューを覚えたおかげでスーパーやカフェに行った時に翻訳せずに
これは、、、あれだね。と理解できるようになり嬉しくなった
キッチンのポジションは、思っていた以上にスタッフ同士のコミュニケーションが必要で、常に頭、手や体を動かしていた。
私のポジションは割となんでも屋さんで指示される回数が一番多かった。
どんどん指示されるから最初の方は大混乱していたけど最後らへんは混乱しなくても多少は対処できたと思いたい。
働き始めて2ヶ月目くらいでようやく指示される前に自分で動いたり確認したりの行動ができるようになった。
オーナーからも褒められることも増え、同時に新しい仕事内容を覚えさせられたり、シフトを増やさないかと提案してくれたりもした。
どんどん仕事が楽しくなる。
帰国ギリギリまで働こうかなと何度も悩んだけど、生活している中で次のやりたい目標が出てきたこともありその準備のために1ヶ月早めに切上げ辞めることにした。
最後は自分の後任のイタリア人の子に指導してと言われバタバタで仕事内容を伝えた。
教える立場の英語は非常に難しく、イタリアのアクセントの英語が癖強めでコミュニケーションが上手くできずにそれでもなんとか伝えてきた。
この4ヶ月、凄く濃く、とりあえずがむしゃらに走りまくっていた。
というか本当にキツかった。
働いている途中に何人かクビになったりすぐ辞めたりする子達もいて、
次は自分がクビになるんじゃなかろうかとビクビクしていた。
オーナーからは、英語はまだまだやけどキッチンでの動きは良いよと励ましてもらえる事が多く、キッチンで働くことの細かい部分や料理、寿司で使う野菜の切り方など数え切れない程のことも教わった。本当に感謝している。
唯一の日本人の同期の子とお互い励まし合いながら働けたのも良かった。
まだ清掃の仕事が残っているが本当にあの寿司屋で働けて良かったと心の底から思っている。英語に自信無くて不安だったあの時の私、勇気出して働き続けてくれてありがとう。
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