コーチングだけではダメだった話
前回コーチングのお話をしたのですが、
実はあの後かなり落ち込むことがあり「コーチングは失敗した!」と結論づけていました。
2023年12月は自分でも引くぐらい落ちていました。体調も日に日に悪くなり頭痛も毎日猛威をふるい、体力も無くなっていました。
たぶんあのままいけば余裕で精神疾患になれたと思います。
すっかり落ち込んだ私はコーチングとはいったん手を切りました。
回復できたきっかけはアドラーの原因論と目的論を読んだ時でした。
私はずっと原因論で話を展開していたことに気づきました。
それでは発展しないと書いてあり、まさに今の自分がそうだと気づきました。
そこで、再びコーチに連絡をして「目的論で考える力をつけたい!」とお伝えしました。
コーチ以外の支え
実は私にはコーチングでお世話になっている方以外に支えてもらっている方がいます。
いわゆるスピリチュアルに特化した方のセッションを受けています。
もともとお遍路だのお寺めぐりだのしている私なのですから目に見えない世界や力の存在をもっと信じて良かったのでしょうが、
ようやく目に見えない力を取り入れる準備ができたのだと思います。
この先生(とりあえず先生と言います)とのお話が私にとってとても快適でした。
母の遺言で「私は直感力が強いのだから、ごちゃごちゃ考えないで直感に従え」と言われました。
私は思考型の人間です。とにかくたくさんのことを常に考えているタイプで、自分のやりたいことや本質を見失ってしまうのです。
母はそんな私の特性を理解して、且つ私の自我の強さも理解していました。(母はまだ生きていますが笑)
やりたくないはやりたくない。
やりたいことだけしていたい。
言ってしまえば、そうして生きていたいのです。
「でも」「だって」という言葉は自分の中でも聞こえてきます。
ですが、結局いろんなものを剥いていくとそこしか残らないんですよね。
私のスピ系の先生はこの本質に対してアプローチをしてくれます。
「でも、だって」という”やるべき思考”の男性脳と、
「それで良い」と許す気持ちの女性脳。
特に自分をべき論でしばる私は女性脳を鍛えろと言われました。
(正確に言うのなら女性性を大事にしてねという話でした)
その方はとにかく「自分を大事に、大切に」を唱え続けます。
そして本来自分にある能力で生きることを提唱しています。
自分の魂との触れ合いを重視し、
そのための方法や考え方を学びました。
根本に触れる必要があった
コーチングも良いのですが、私にはそれだけではダメだったようです。
上昇志向・目的達成のコーチングだけでは、もっと奥深くにある魂のレベルでの「私がやりたいこと」に触れていけませんでした。
だから、上昇志向・目的達成で行動あるのみ!っていう信念でいろいろ動いて大事故を起こしたのだと今ならわかります。
自分のマインドがついていっていなかったんです。
コーチングも良いです。
が、コーチングは現実を生きるために、仕事や家庭生活を円滑に行うための手段だと今は思っています(手段もとっても大切です)。
ですが、手段は自分の根本欲求と合致していないと失敗します(しました)。
私は自分の根本欲求というか自我の深い部分での理解ができていないまま目の前のおいしいもの(できそう、やれそう)にすがってしまいました。
自分を大切にする方法がわからなかった
心の葛藤や違和感との向き合い方をずっと知らなかった、
それが私の40年間でした。
カウンセリングに触れている中で「自分を大切に」という言葉は耳にタコができるほど聞いていました。
ですが、取り組み方が分からないままずっと生きていました。
私の感性ではもっとスピ系で良かったのです。
ですが、男性的思考の強い私はずっとスピ系は下に見ていました。
感性だけで行動することをバカのすることだと思っていました。
知性優位の価値観を持っていました。
これが本来の私には合っていなかったのです。
まさに母の遺言通りですね(生きてるけど笑)。
問いかけることを心がける
普段の生活から、自分に問いかけることをするようになりました。
仕事に疲れたときや休日で時間が空いた時の過ごし方。ふとした瞬間に自分に「何がしたい?」と問いかけるのです。
そうすると、まだ仕事に向かっていたいとか、一旦お茶したいとかそうした答えが返ってきます。
それを私は魂の声だと認知しています。
こうした自分の中にある子供のような無邪気な声を大事にするとどんどん自由に生きられるようになってきました。
何より問いかけることが楽しくなります。
「良い問いは良い答えを引き出せる」
コーチが言っていた言葉でなるほどなって思った言葉です。
日常の数分程度の時間の過ごし方から、
仕事でけっこう大きな壁にぶつかった時の課題の取り組み方まで
結局自分の魂に問うというやり方は一緒なのです。
普段から自分の魂の声を聞くと
ストレスのかかる問題に遭っても「私はどうしたい?」と自分の生の声を聞き取れるようになりました。
自分軸は作るものではなく見つけるもの
問いかけるようになったら、自分の軸を見つけやすくなりました。
相手がこう言うから
相手が怒っているから
状況がこうだから
ここまでお金をもらっているから(作業が進んでいるから)
今までの付き合いがあるから
自分以外の世界から判断して、行動を決めていたのが昔の私です。そしてめちゃくちゃ大変でした。笑。
そうではなく、
私はどうしたい?
ただ、シンプルなところに一旦触れて、
そこから展開していく。
その取り組み方ができるようになって、とても楽になりました。
やりたくないことはやりたくない。
やりたいことだけやっていたい。
ライスワーカーとしてやりたくないこともやらなくちゃいけないことはたくさんあります。
だからと言って、自分への問いかけが無駄だということはありません。
やりたくない!
やりたくない!
やりたくない!
魂の叫びは十分に受け止めることが大事。
私はずっとこれを無視していたのです。
コーチングもスピ系セッションも同じ
さとみさんのコーチングは潜在意識にアプローチもしてくださいます。
本来の自分の価値観を見つけ出す。
これがさとみさんのコーチングで得たものでした。
また、7つの習慣ではインサイドアウトの考え方を学びました。
自分が解決するものだけに取り組む(集中する)。
そしてスピ系の先生からはもっと奥深い魂のレベルの声を聞くこと、その取り組み方を教えてもらいました。
コーチングもスピ系の先生も、私の中では相乗効果の関係にあります。
感性、感覚で理解できるものと
知識、概念で理解できるもの。
そして具体的な方法手段としてどう行動するか。
もしかして人はもっと簡単に自分のやりたいことを見つけられるのかもしれません。
ですが私は見えない世界、力関係の側面と、
見える具体的な手段手法の側面の
ふたつのアプローチが必要でした。
無理という考え方
仕事でも人間関係でもうまくいく場合といかない場合があります。
今まではどうしたらうまくいくのか、ばかりを考えて自分を追い詰めていました。コーチングでも同じです。どうしたらうまくいくのかを考えます。
ですが、スピ系の先生から教わったのは別のことでした。
「無理は理(ことわり)が無い世界なの。だからうまくいかない。理がないからね」
流れをうまくつかめなかったり、
見積もりばかり提出して話が進まなかったり、
追加ばかり発生して終わらない作業に
何が足りないんだろう、私はどうすればいいんだろうと悩んでいました。
だけど、違いました。
うまくいかない仕事や人間関係を振り返ってみてもそこには必ず「無理」が生じていました。
私が赤字を抱えて作業していたり、
相手の言っていることに違和感を覚え続けていたり、
そんなことが生じていました。
以前、終わらない案件でとてもストレスを抱えていました。
「なぜ終わらないのか」
めちゃくちゃ分析しますが、どうあがいても終わらないのです。
追加と修正が増えて、コントロール不能になっていました。
ただただ愚痴を言いながら続けていました。
今後2度とこうしたことは起こさせたくない!
と、怒り心頭で憎々しい思いでした。
どうしていたらこれを回避できたのかを自分の中で何度もシュミレーションして今後は起こさせないようにするためにはどうしたらいいのか考えました。
ですがいくら考えても目の前の作業は終わりません。
そこでふと先生の言っていた言葉を思い出しました。
「無理があるから終わらないんだ」
この作業に理(ことわり)が無いことに気づき、無理は私に生じていることに気づきました。
私は完全にLoseになっていました。Lose-Winが生じている世界に理(ことわり)が無いのです。
だから世界が流れない。まわらない。いちいちつまづく。
世界がそのようにセッティングされていることに気づくと、
「なぜ!?終わらない!?」のイライラがふーーーと消えていきました。
「(世界)がそもそも終わらせる気がないのだから仕方ないよね」
と諦められました。
私のせいじゃなかったということで安心しました。笑。
結局、この諦めが生じて数日後に作業が完了しました。
コーチングはこうした「困った」に対しての具体的なアプローチを示してくれます。
具体的に言うと、クライアントとゴールを明確にする必要がある。なので、今後は見切り発車ではなくひとつひとつゴールを明確にすることをしよう。
見積もりに時間はかかるかもしれないが結果的にクライアントの満足を得られ、私も自分を追い詰めることがなくなるでしょう。
という話になりました。
これも大事。
必要なのはコーチングだけじゃなかった
見えないけれど世界の力関係や波動、魂のレベルでの声を感じて受け取る。
こうした取り組みも私には必要でした。
手段方法だけですと、私の男性脳がイキイキしてしまいます。笑。私はもっと手前で自分を大事にすること、
優しくすることが必要でした。また、見えない力を感じて認めることも必要でした。
私にとっては最適解をひねり出すことよりも、
違和感に取り組むことのほうが重要だったのです。
自分いとって気持ちの良いことをするのもそうですが、
「なんかちがう」
「なんか気持ち悪い」
この感覚を大事にして取り組むことが私にとって「自分に優しく」なのです。
そして、
やりたいことしかやりたくない!
を実現するにはこの「違和感に取り組む」ことがとても重要でした。
このことはスピ系の先生もコーチも同じことを言われました。
スピ系の先生からかなり初期に言われた言葉です。
「私は感覚が優れている。私の魂は『ちがう!』と拒否したいものを気持ち悪さとして人より強く発信する。今まで気持ち悪いと思ったことはない?」
・・・めちゃめちゃありました。すごい理解できました。
これが魂の声だから無視しちゃいかんよって教わりました。
その後、コーチングでは先生とこう確認しました。
「私は目標達成型ではなく、問題解決型。いままで『これじゃダメだ!』と自分を否定して成長してきた。自分が成長すために私にとって『否定』は必要なものだった。だけど、今後は違う。『違和感』に取り組むことで成長できるようになる」
・・・なるほどーーー!!と腹の底から理解できました。
だから、私が大切にすることは今まで無視していた「気持ち悪さ(違和感)」なんだな。
これからはここに取り組めばいいんだなとわかりました。
見えない波動や世界の流れを感じるスピリチュアルなアプローチと、
学術的に体型づけられたコーチングは私の中で相乗効果になっています。
そして私はこの効果をとても楽しんでいます。
コーチングだけじゃダメだった。
とは言え、コーチングも本質を突いている。
目指すところはコーチングもスピ系も一緒なのだなと気づいた頃から
自分の中での調和を楽しんでいます。