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体調不良で深刻に悩んだときにセルフコーチングをしてみた話
お遍路から帰ってきて実はずっと体調がダウンしていました。
今までも、謎の体調不良に突如襲われることがあり、その度に困っていたのですが5月はみっちり1ヶ月体調が悪い状況が続きました。
具体的には「とにかく疲れている」という状況です。
頭痛、腰痛、動悸、不安感、憔悴感、眠気。
これが全て一度に来る時もあれば、複合技で来る場合もあります。
とにかく体が動かなくて、ダウンしてしまうのです。
集中力なんてありません。
一番困るのは仕事のパフォーマンスが落ちることです。
8時間PCに向かっていてデザイン案の1つも仕上げられなかった時は情けなくて言葉もありませんでした。
自分のメンタルとは関係なくやってくる体調不良
何か落ち込むことがあったから、
ネガティブ思考が進んでいたから、
などメンタル的に落ちることがあったら体調が悪くなるのかと思いきや、そうでもないんです。
落ち込むこともないし、別に自分を追い込む思考していたわけでもないのに、
不安感や動悸に襲われる。
ダウンして体が動かなくなる。
頭痛、腰痛がする。
その状態がいつやってくるか分からなくまったく予想できないのも困りものでした。
昨日まで普通に仕事して、なんなら良い気分で寝ても次の日ダウンしてしまう。立って歩いているだけで息切れがしてくる。そもそも腰痛で立っているのがしんどい。
あきらめて横になっても体の振動が目視できそうなほどの強い動悸と、
不安感。横になっていてすら体が重い。。。
程度の差はあれ、5月はみっちりそんな日が続きました。
過去にもそうしたことはあったのですが、しかし続いても1週間などでした。ここまで長く続くとさすがに焦りました。
明日の体調が読めない。
この1週間のパフォーマンスを予測できない。
クライアントに約束したこと、自分と約束したことが守れない。
自分への信頼を著しく下げました。
何よりも一番嫌だったのは予測不可能なこと。
一方的に起こされた交通事故にでも遭ったような感覚に襲われていました。
自分では対処不可能な状況でただただ痛みがくる。
自分は何もしていないのに、腕をつねられているのに、「痛い痛い〜😭」って言う以外何も対処が取れない。
私は病名はついてはいませんし経験もありませんが、躁鬱の方などはこれと似た感覚なのかなと思いました。自分のテンションとは関係なくやってくる体調不良。
体調不良というと軽い印象ですが、マジで活動が停止するのでかなり死活問題です。
行動するために自己否定のエネルギーを使っていた
それでもタスクも仕事もあります。
やるべきことがあるのです。
本来ならばダウンして動けない状況だけれども体に鞭打ってPCに座りました。
その時、私は自分の自己否定のエネルギーを使っていました。
「これではダメだ!」「もっとちゃんとやらなくては!」
という具合にです。
確かに5月は独り言でも「もっとちゃんとしなければ」という以前の私の思考が口から出ていることを自覚していました。
5月の終わり頃にはすっかり自分への信頼が減ってしまい、とてもしんどかったです。
いい加減本気で対応を考えた
もういい加減本気で嫌になって、本気で向き合ってみました。
これでは生きていくのにとても辛くて大変です。
更年期説
周りにも相談をしてみました。
年齢的に鑑みて「更年期では」と言われます。以前から体調が悪いと周囲の人に言うと、そう言われました。
婦人科の先生からも「違うだろう」と言われて更年期説は安直な答えだとして自分は却下しました。
メンタル説
体調不良は自分のメンタルからきているもの。
どちらかというと私はずっとそう思っていました。
これを疑ってみました。
言うても私は一年近くコーチングを受けて、内面はかなり変化しています。
7つの習慣を実践して、私的成功をそれなりに積み上げてきて、現実を変えてきた自信もあります。
自分への信頼も高め、スパイラルに入っている状態だと自負しています。
今更以前の私のようにメンタルがそこまで体調に出るでしょうか。
というか、ダウンしてしまうほど、私のメンタルは以前のままでしょうか。
いや、ちがう。
と考えてみました。
コーチがよく私にアプローチをしてくれる方法を試しました。
良いと思える時との比較です。
「体調が良い時はこれほどマイナス思考になるか?」
と自分に問いかけました。
答えは「NO」でした。
体調が良い頃を思い出すと、気持ちもきちんと前向きだったのです。
5月は自己否定のエネルギーを使っていました。それを使うまで追い詰められたのはただひとえに「体調が悪いから」。
ただただ体調が悪くて、
自分の感情がそれに振り回されているだけだ。
そのことに気づいた私は、自分のメンタルは問題ないと結論づけました。
何故、ここまで体調不良がつづく事態になったのか
次の自分への問いはこれでした。
これに関してはすぐに答えが出ました。
自律神経が乱れているから
振り返ってみると、私の頭痛は低気圧とともにやってきていました。
低気圧との完璧な連動を、私の頭痛は披露してくれていました(くれやがりました)。
そして自分に次の問いをしてみました。
「自律神経の乱れは今に始まった事ではない。であるならば、何故今これほど回復しないのか」
答え:加齢によるモノとしての体の劣化
他に考えられるものがありませんでした。
しかし、この答えに行き着いた時に自分の中ではようやく答えの鍵が見つかったと安堵しました。
答えはメンタリティでも、スピ的に言うゲートが開いたとか次元上昇とかそんなものではなく、単純にモノとして劣化しているだけじゃね?ではないかと仮定しました。
「待っていれば改善する」はあり得ない。
これ言うと、けっこう恥ずかしいのですが自分の中ではスピ系の捉え方もしていました。
スピ的に言うと、波動が高くなる時や次元上昇する時に体調不良が起きる。と説明しています。体調不良の原因を自分の中でどんな説明もできなかったので「そうなのだろうか」と思っていました。
ですが、この考えには懐疑的でした。
何故ならこの考えですと自分が<発見>をするたびに体調が悪くなるという答えになるからです。
自分が<発見>をするという事態は止められません。
本来はポジティブなことなのに、体はネガティブな反応を見せ、それに対しメンタルが落ちていく現象が全く理解できなかったからです。
自分自身がポジティブな変化をしているのなら、何故結果的にネガティブな状態に落ちるのかが、理解できません。
あと、やはりこの考えでは受け身でしかないのです。
自分では何もできない。よくなるのをただ待つしかない。
ただただやってくる苦痛(体調不良)に耐えるしかないのです。
実際スピ系のアドバイザーさんは耐える方法しか教えてくれませんでした。
いやいや、こっちは突如やってくる謎の苦痛にただただ耐えるとか、そんなことしなくない。根元から断ちたいのだよ。
原因が加齢ならば、待っていたら悪くなる世界軸しかない。
それに気づいてようやく本気で行動すると決めました。
悩みとは解決方法が分からないから悩むんです
そんな中、SNSである発言が心に入ってきました。
「悩みとは、解決方法がわからない状態です。どうしたらいいかわからない。だから悩むんです。解決方法を探せばいい。悩むだけ無駄」
私はずっと悩んでいた自分に気づきました。
どうしたらいいかわからなかったのです。
解決方法を探すために何ができるのか。
それを考えてみましたが、案外簡単に方法は思いつきました。
体の不調なのだからそこにフォーカスすればいい
これが私の答えでした。
自律神経が乱れている。
↓
生活習慣が今の体を作っている
↓
生活習慣を変えればいい
単純な話でした。
では、生活習慣を変えるためにできることは何か。という問いを出せばいいのです。
・運動する
・瞑想する
・書く
・食べ物を変える
・飲み物を変える
・睡眠をとる
・コーチなど専門家のアドバイスを受ける
チャットGPTに聞けばざっと出てくる内容です。
この中で自分がすでにやっていることとやっていないことに分けました。
▼やっていること
・瞑想する
・書く
・睡眠をとる
・コーチなど専門家のアドバイスを受ける
▼やっていないこと
・運動する
・食べ物を変える
・飲み物を変える
運動はハードルが高いです。そもそも歩くだけで息が上がるので、できるレベルに体が整っていません。
また、5月の初め頃は調子が悪いことを自覚して「運動が足りない!」と仮定してランニングをしていましたが一層調子が悪かったので却下です。
食べ物、飲み物などからだに入れるものを変える。
これはかなり効果的そうです。
これもタイミングよく(偶然ではなく必然だったのでしょうが)食事指導をしてくれる指南書が手に入りました。
これを実践すれば良さそうです。
また、私は自律神経の問題は西洋医学よりも東洋医学の方が強いだろうから、鍼や灸、漢方薬に頼る。というのもリストにいれました。
改善結果は計測できるものにする
5月の中旬ぐらいから、自分の健康状態を定点観測しなければとは思っていました。
そうでなければ、感情で振り返り「なんとなく気分が悪い時が多かった気がする」=「この1週間はずっとダウンしてた!」と事実と違った認識をする恐れがあります。
なので、定点観測をする必要性を感じてはいたのですが、本当にダウンしていたので行動に移せていませんでした。
そして、観測するにあたって、試したことが計測可能であることが大事だと思いました。
・動悸
・不安感
・憔悴感
・眠気
・頭痛
・腰痛
を指標として10段階の評価を毎日していくことにしました。
とは言っても1日の中でもこの数値が大きく変動するのでそれも困りものですが、とりあえず1日というスパンでくくってやってみることにしました。
プラスしてその日にあったことも書き留めておきます。
感情の変化があったらそれも書きます。
そうすれば上記指標と感情との相関関係がわかります。
感情が落ち込むことがあったから不安感が増した。などですね。
私は自分の感情とは関係なく不安感がやってくると認知しているのでそれが事実かどうかも計測できます。
すべての改善案は仮説からはじまる
マーケティングをする際に絶対に必要なのは「仮説」です。
そして計測可能である目標を立てることです。
「こういう客層がこうしたニーズを持ってくる(仮定)ので、こういう企画をしましょう。こうした見せ方をしましょう。こうした文章にしましょう」と言った具合です。
仮定という前提から仮説を立て目標を決定します。
目標は検証されて、PDCAのスパイラルの中でどんどん角度を上げて効果を出していくのです。
最初から答えが分からないから「仮説」が必要なのです。
まずは仮説を立てる。私の場合は「モノとしての体が劣化した」です。
なので解決策(目標)は「食生活を見直し、運動はできる時に。できなくても決して否定しないこと。そして、東洋医学を頼ること」です。
次は検証期間です。
1週間とか半月とか定点観測も含めて続けてみる。
行動する。
ですね。
そして決めた期限がきたら検証を開始する。
自分が求める結果ではなかったら、もう一度仮説から見直す。
私の場合は「体の劣化じゃなかったかもだから違う原因を仮定しよう」です。
ここまでくると悩みからは解放されます。
行動するだけなので。
これだけでかなり気が楽になります。
行動できないのは仮定が間違っているから
悩みの中でも最大といえるものが「わかっているのに行動できない」ではないでしょうか。これは検証期間中に心が折れた時にも同じことが言えます。
かくいう私も、ダウンしている時に「行動できない」ことに強く悩んでいました。
今回のセルフコーチングで
解決方法がわかっていても行動できないのなら、それは原因として仮定したものが間違っていることに気づきました。
原因と設定しているものが間違っているから、
解決策も間違っている。
正しい解決方法ではないから行動できない。
これが本質なのではないかと思いました。
だから、別に意志の力弱いとか、メンタルが弱いかと、そうしたことで自分を責めるのは間違っているのです。なぜなら、「意志の力が弱い」や「メンタルが弱い」といったことは、本当の原因ではないからです。
たとえば私の場合は「運動が足りないからだ!」と原因を仮定しました。
でも行動してみると、疲れが助長されただけでした。そして行動しなくなりました。次第にSNSで運動の大切さの投稿を見るたびに「運動しなくちゃいけないのに・・」と、自己否定に陥っていました。
原因として仮定したものが間違っているから、行動できないという実体験ができました。
根性論では解決できないのはこのためです。仮説が間違っているからです。
原因を設定するには、自分の無意識の反応や考え方の癖にアプローチをする必要がある時もあります。問題が深刻なほど深掘りが必要です。
紙に書く、というのもよくある一つの方法ではありますが、
自分の経験上、やはり専門家の助けはとても重要です。
今までやったことのないアプローチを自分に行うので、一人では難しいです。インプットした経験がないものをアウトプットするようなもので、自分の引き出しにないことは、できないからです。
仮説、仮定はPDCAなので繰り返し行うことで改善のスパイラルの角度を上げていくしかないのです。
一発解決の魔法の杖はありません。
だけど、アプローチの仕方はあります。
ひとりだとここまでこれなかったなと、コーチの偉大さをひしひしと感じました。
それでも残る時限爆弾という不安
それでも私は「いつダウンするか分からない」その恐怖を抱えたままです。
これを書いている今はこの一カ月の中でかなり調子が良い方です。ですが、明日にはダウンするかもしれない・・。そんな恐怖が私の不安感の数値を上げます。
インサイドアウトとして今の状況を見ると、この「時限爆弾」という発想は影響の輪の外です。今この瞬間に起きていない未来のことを心配している状態です。
だから、この不安は本質的なものではない。
『「今、ここ」にフォーカスして取り組む』という私の価値観からそぐわない、反応的な不安だと気づきました。
自分の価値観と行動を一致させる
色々考えて、この大事さを改めて認識しました。
私は「主体的に反応を選び、変えられることに集中したい」という価値観を持っています。
この1カ月の体調不良は自分の意思とは関係なく、ただ受動的で反応的な状況でがんばることしかできず、こちらから仕掛けられるものが何もなかったことが一番苦しかったです。
自分の価値観と行動が一致できなかったことが苦しかったのです。
ようやく変えられるものに集中できるところまで行けたという実感が持てて安心しています。
今後もダウンしてしまうかもしれませんが、今していないので問題ではありません。ダウンしたらダウンした時に困ればいいのです。
今変えられるものに取り組む。行動する。
行動すれば現実は変わる。
これは私の価値観です。だから価値観と行動を一致させることに集中すればいいだけの話です。
自分がやったことセルフコーチング総括
改めて、今回のセルフコーチングで自分が何をおこなったのかを明文化しようと思います。
私は、主体的に自分が変えられるものにアプローチをして行動(検証)しました。
原因を仮定して解決方法を設定し(加齢による自律神経の乱れ)、
行動レベルに落とし込み(生活習慣、特に食生活の見直し)、
現在、実践しています。
そして、私が取り組もうとしている「生活習慣を変える」は『最優先事項を優先させる』にも通じます。第二領域を実践していることは自分への信頼度が高まり、いい気分になります(笑)。
また、ダウンしている時は基本的に何事においても気持ちが向かいません。その時は『終わりを思い描く』。このタスクが終わってスッキリしている自分。1日仕事ができた自分に満足して寝る自分。あるいは自分で主体的に決めたことに取り組めた自分。など、
着手しずらいものに関しては終わりを思い描く力を使ってみようとも思いました。
7つの習慣の原則は課題解決力を高める
チャットGPTで書かせたみたいな見出しですが(笑)、自分で障害を感じた時はやはり原則に照らし合わせて考えてみる実践はとても効果出来だと思いました。
コビーせんせい。ありがとう。
哲学科出身のわたしとしては「原則」は「普遍(性)」だとも言えるなと、いつも思っています。
最後に私を救ってくれたコーチの記事はこちらです😊