まさに「ポイ活+通信料金」戦国時代。au新プランにドコモが即座に対応
KDDIは11月26日に新料金プラン「auマネ活プラン+」を発表しました。これは12月3日から始まる、「金融」と「通信」を組み合わせた新しい料金プランです。
現在、NTTドコモ、ソフトバンク、楽天は、通信サービスと自社の経済圏を組み合わせたプランや仕組みを展開しています。
特に楽天を除く3社は、月間データ容量が多い無制限プランなど基本料金の高いプランを提供し、決済、銀行、積立投資などの利用でポイント特典を拡充しています。
この戦略には2つの狙いがあります。1つは、携帯電話よりも乗り換えが難しい金融サービスと組み合わせることでユーザーの継続利用を促すこと。もう1つは、「お得さ」をアピールして、料金の安いプランのユーザーを高額プランへ誘導することです。
自分自身も以前紹介した「ahamoポイ活」というオプションを利用しており、基本料金は高めですが、付与されるポイントを考慮すると実質的にお得な状況となっています。
興味深いことに、このahamoポイ活は、KDDIの発表を受けてか、29日に突如12月1日からの特典付与条件を一部変更することを発表しました。
これまでahamoポイ活の特典ポイント獲得には「d払い」の利用が必要でしたが、12月1日からは「dカード」での決済も対象となります。さらに、「マネックス証券」での積立投資も特典対象に追加されます。
付与されるポイント数の上限は従来通り月4000ポイントですが、対象サービスが拡大したことは純粋な「改良・改善」と評価できるでしょう。
このタイミングでの変更はKDDIの発表への対抗策とも考えられ、こうした競争がユーザーメリットの向上につながっていると感じます。
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