参考1

美容整形をした女子大生の私が、起業して投資家から資金調達した話

こんにちは。川井優恵乃(かわいゆえの)です。ニックネームはチュパカブラです。(@youknowme0120

2017年に卒業する予定だった女子大生の私は、4年生のときに大学を休学して、美容医療SNSを作りました。
創業して一年が経ち、最近は2回目の調達をさせて頂き、プレスリリースを出しだんだん多くの人に知ってもらえてきました。

私の想いについて、同じ整形をしている方々や、整形に否定的な人、皆さんに知ってもらいたく、筆を取らせていただきます。

今日お話したいこと
①自己紹介
②美容整形に至るまで
③起業のきっかけ
④サービス立案
⑤チーム発足、資金調達して起業
⑥私が矢面に立つ理由
⑦事業を通じて私が社会に伝えたいこと

①自己紹介

私は今、「Meily(メイリー)」という美容医療SNSを運営する株式会社Meilyの代表取締役CEOとして、お仕事をしています。
ヒアルロン酸やレーザーといったプチ整形の話題から二重・鼻といった整形の話題まで、美容医療全般についてリアルな情報を得ることができるサービスです。
Meilyをもっともっと便利にするために、エンジニアやデザイナーと企画したり、事業のことについて投資家とミーティングしたり、ユーザーにインタビューさせていただいたり、メディアの取材を受けたり。本当にいろんなことをしています。

これは美容整形をする前の、昔の私です。

本当はお見せしたくないのですが、全てをさらけ出すと決めました。
美容整形も、今進めているビジネスも。本当なら見世物になりたくないですし、足臭い顔だって見せたくないです。
それでも、さらけ出すと決めたのです。
なぜなら、伝えたいことがあるからです。もっと自由に生きれるようにしたい、当たり前を変えたいから。

②美容整形に至るまで

昔から私の周りには可愛い子がいて、劣等感が生まれました。原宿で友達と歩いていたら、その友達だけ美容師に話しかけられて、「うちでモデルしませんか?」私に「ちょっとごめんね」と言われて置いてけぼりだったり。

美人な方と全く同じことをしたり、言ったりしても、美人だけが褒められると言う場面もあったり。
ブスでいじめられて死のうと思ってたと言う過激なエピソードではありませんが。
コンプレックスを持った女の子がもっと可愛くなりたいと思い、化粧やアイプチなどを努力しました。しかしそれにも限界がありました。生まれつきの骨格は努力ではどうしようもないという現実に気づきました。

「このまま諦めて、ブスのまま生きるなんて嫌だ。綺麗になって、自分に自信を持ちたい。」
そう思った私は、美容整形を決意しました。それが高校生の頃です。美容整形には多くの費用がかかることを知った私は、大学生になったら、バイトしてお金を貯めて整形しようと思ってました。

高校生の頃は家の近くのバーミヤンで働いていましたが毎月稼げる額は約5万円ほど。
大学では飲み会などもあり、ただでさえ支出が増えるので、そんな中で美容整形のお金を貯めることは難しいと思い、いわゆる夜職のキャバクラやクラブでお金を稼ごうと決めました。

大学に入ってからは、昼間に授業を受けて、夜は夜職で働く。それが繰り返される日々を過ごしていました。楽しそうに放課後遊びに行ったり、サークルの飲み会に行ったりする同級生を羨ましいと思いながらも、手術費用を稼ぐために、外見もよくない、お酒も好きではない、話が下手な私が、夜職の接客業を続けられたのは、ひとえに可愛くなりたいという想いのおかげでした。

私はこれまでの学生時代から、累計500万円以上を美容医療に費やしています。

③起業のきっかけ

整形をしている時に、美容医療SNSをつくるきっかけとなった出来事がありました。
オトガイ形成というアゴを前にだす手術を行った時のことです。アゴを前に出し。形をよくする手術のはずが、なんと術後2ヶ月間もアゴが長い状態が続いたのです。

ダウンタイム(*1)当時は不安で仕方ありませんでした。周りに相談できる人もいませんでしたし、担当医に話を伺っても「大丈夫です」としかお返事いただけず、気が気でない日々を過ごしてました。

結局、アゴが長くなってしまったのは腫れのためで、無事2ヶ月経過後に治りましたが、それまでは後悔でいっぱいでした。
*1 ダウンタイム:手術後の腫れや内出血などが治るまでの期間のこと。

この頃に、周りに相談できず不安で仕方なかったので、ツイッターでアカウントを作り、不安な気持ちを書いていました。

この実体験がきっかけで、美容整形のプラットフォームの構想に至りました。
これが2016年9月の頃です。



③サービス立案

ちょうどその頃に、大学の関係で、縁があったGOBの山口さんの会社でインターンをさせていただいたり、お世話になっていました。ご飯を一緒に食べに行く機会があり、話の中で「川井ちゃんなにか困ってることないの?」と聞かれて
「私、実は整形をしていて」と上記の困った話をしてました。
「僕も自分のコンプレックスからサービスを作ったんだ、作ってよかったと思っている」と聞き、私も作ろう!と決意し、サービスをどう作るのか教わっていました。

教わったこと
⒈課題ブレスト
2.競合分析、なぜ同じような思想のサービスが今まで出てこなかったのか研究
3.アイディア整理フォーマットで実現したいサービスの概要説明を作る
4.ユーザーインタビュー、アンケートで課題見直し
5.サービス設計

⒈課題ブレスト
山口さんと話し合いながら、ホワイトボードにまとめていきました。

・ターゲットは誰か
・ターゲットが抱える課題は何か
・提供しようとしている便益は何か
・ソリューションの特徴は何か
・利益はどこから産むのか
・事業化までと事業化後のざっくりとしたスケジュールはどうなってるか
と行ったことをざっくりブレストて上記の画像にまとめました。

2.競合分析、なぜ同じような思想のサービスが今まで出てこなかったのか研究

なぜ今までそのようなサービスが出てこなかったのかに対しては以下のように考えていました。
「SNSで情報交換をする整形経験者の多くは若い女性かつ、IT界隈という人が少ない為、課題に気付かない、そして気づいたとしてもなぜやるのか「why」の部分で自身が整形してることを言いにくい為そこまでやろうとする人がいないのではないだろうか?」
という仮説を持っていました。
なので、整形していることを発表してサービスを作れる人がいないのなら、私がやろうと思うに至りました。

3.アイディア整理フォーマットで実現したいサービスの概要説明を作る
不慣れながら、事業説明はパワーポイントで作りました。

4.ユーザーインタビュー、アンケートで課題見直し
プロットで簡単なモック(デザインには疎く、お目汚しとなりますがご容赦ください。)を作って、SNSでアンケートを送らせて頂き、集計を取り、需要が本当にあるのはどうかをたしかめました。

たくさんの方に送り32人の方にご協力いただけました。その集計結果がこちらです。

利用意思に関して、32人中30人が「是非とも利用したい」2人が「まぁ利用したい」との回答を得られたので、需要はあると思いました。

5.サービス設計
需要が確実なのか確かめるために、最初は自分一人でできることをやろうと思い、ワードプレスならと友人に教えてもらいながらWebサイトを作りました。その頃韓国の整形が流行ってきていたので、韓国の整形に特化したWebサイトを自作して、「韓国へ整形しに行くときに持って行った方が良いもの」などの記事を書いていました。
このときに「美容整形のレポートを書いてくれませんか?」と180人ぐらいにお願いしたところ、30人ほどが無償で協力をしてくれました。

レポートの内容も情報が細かく、中には写真をつけてくれる人もいました。
美容整形の情報はとっても貴重です。みんな時間をかけて少ない情報を調べあげ、カウンセリングに何度も足を運んで、やっと手術をするクリニックを決めます。

そんな貴重な情報を、他人の為に無償で提供してくれる心優しい方がこんなにいるんだと感銘を受けました。

こうやって協力してくれる人達がいるなら、もっといい形で、美容整形に悩むユーザーにサービスを提供したいという思いが強くなりました。
そして、ユーザーインタビューを何人もさせて頂き、実際に手術をされた方の話が聞け、それをクリニック・ドクター選びに役立てたり、疑問や悩みを相談できたり、そういったコミュニティがあるべきだと考えるようになりました。

当時情報収集に活用していたSNSでは、投稿体験や検索体験が美容医療に適していないだけではなく、美容医療・美容整形に批判的な方々の投稿も多いのが嫌だという声も聞き、美容医療に特化したクローズドなSNSの必要性を強く感じました。

世の中にはサービスが溢れていて、美容医療にもサービスが出て来てもいいのに、私が美容医療の事業に取り組むまでの数年の間に、そういったサービスが出てくることはありませんでした。(今でこそメイリーを含め、いくつかのアプリが登場しましたが。)

自分の手で作ったサイトはデザインもボロボロでしたし、webサービスではなく、アプリであれば、インストールのハードルがとても高く、本当に興味がある人しかダウンロードしないので、アプリという形の方がユーザーにとってより価値のあるサービスを提供できると思い、「まずはアプリを作れるエンジニアが絶対必要だな」と探し始めました。

④チーム発足、資金調達して起業

最初は同じ大学の理系の人などに声をかけたのですが、すでに別のプロジェクトにアサインされていたり、内定が決まっていたりとなかなか人が集まらず……。
そんな時に、かの有名なマッチングアプリ「Tinder」でイケメンを探していた時に、職業が出ることに気づき、「プログラマー」「デザイナー」と書いてある人と繋がれるのではないかと思い、スーパーライクを飛ばしたところ、返事がきました。

実際に会って、どれだけ美容整形のサービスが欲しいかということと、上記の今までやってきたこと説明をしました。
このメッセージをした人が今ではCOOなのですが、当時すでに彼が同じ会社で一緒に週末プロジェクトをやっていたチームメンバーがいて、そのチームメンバーに会って美容整形について説明したり、実際に美容整形をしたことのある私の友人にも彼らに会ってもらい、ユーザーの声をヒアリングしてもらったりと、何度かやり取りを重ねた上でジョインしてくれました。
メンバー全員がMeilyのビジョンに共感してくれ、ジョインしてくれた背景には、私が美容整形の市場を把握していることや、ユーザーニーズの高さなどがあり、
彼らもその当時作っていたサービスを、本当に人のためになるサービスを作れているのか?と疑問を抱いていて、本気で人のためになるサービスを作りたいと思っていたため、「挑戦しない理由は何もない」と同じ船に乗ってくれました。
当時は全員が副業での参加でしたが、たまたま私の友達が、著名なエンジェル投資家と知り合いなことをインスタで知り、「アプリを作るにあたってアドバイスもらいたくて、繋いでもらえるかな?」と軽い気持ちで聞いたところ、紹介してもらえることになりました。そして、その著名エンジェルから「まだ資金調達してないの? VC紹介してあげるよ。」と言って頂き、ご紹介いただいたVCと面談をすると、なんとその場で「投資するからすぐに会社作って!」と言って頂き、会社を作ることになりました。

ですが、この後メンバーチームが会社を抜けた後、投資が破談になり、初めてその当時人生で1番の絶望を感じました。会社を辞めて一緒に開発してくれると決めたメンバーの生活費は、私が整形代として貯金していた数百万円から、何とかお支払いできたのですが、それも束の間のことで、数ヶ月でショートしました。
投資家を回る中で、最初に投資いただき、株主として仲間になってくださったのがYahoo!ジャパンのコーポレートファンドであるYJキャピタル(以下、YJC)さんと、シード投資(*2)を行うVC(*3)として有名なEastVentures(以下、EV)さんでした。おそらく皆さんが耳にしたことがあるサービスでいうと、メルカリやビズリーチ、グノシーなどへの出資・支援をEVさんは行なっていました。
*2 シード投資:立ち上げて間もない会社への投資のこと。
*3 VC:ベンチャーキャピタルの略。高い成長率が見込める未上場企業に投資するファンドのこと。

1回目の資金調達では700万円でしたので、それも数ヶ月でショートしました。
それでもメンバーは「バイトしてでも受託してでも一緒にやって行くよ」と言ってくれて、本当に本当にチームメンバーに恵まれたと思いました。
しかし、現実は資金がない状況で、毎日眠れない夜が続きました。(ここでは省きますが、今は話せないような当時の舞台裏は、いつか思い出話として公開できたらと思います。)

やっとの資金調達周りで、2回目の調達もさせて頂きました。
NOWというファンドです。CAMPFIREの家入さんのビジョンが大好きで、その家入さんが代表のファンドにぜひ入って一緒に協力してもらいたいと伝えました。
同じラウンドの時に、一緒に応援していただけることになったエンジェル投資家のフリークアウトの本田さんをはじめ数名の方にMeilyに株主としてご参画いただきました。

起業したことで「儲けたいだけ」「汚いやつ」などと言われることがありますが、正直お金だけの為なら、他の選択肢の方が賢いと思っています。
私は大学三年生の夏にすでにワークスアプリケーションのインターンで初任給600万円の内定をもらっていたので、お金が欲しいだけの性分であれば、そちらの進路にしていたと思います。
女性の20代前半という貴重な時間を、お金のためだけに起業して、月給のない生活を送り、資金調達後でも19万5千円でしのぐ生活をしますでしょうか。これから先も、資金がなくなる可能性はありますし、私がお金を得られるのは、成功して周りの創業メンバーや関わってくれた人々にお金が回ってからと決めています。

⑤私が矢面に立つ理由

今回テレビに出させていただくことになりました。それに伴い「整形を広めないで欲しい」「整形が一般的になったらばれやすくなるから困ってしまう」とメッセージが来ています。
それについて話すために、まずは今、美容整形市場で起こっていることを説明させていただきます。

この市場では毎年、外科・非外科合わせて施術件数が増えています。成長率も10%以上です。これからも増えることでしょう。

そして現在、スタートアップでは3社がこの美容整形市場で事業を行っていて、各社著名エンジェル、著名VC達から資金調達をしています。
最近はこれから新規で美容整形市場に入ってくる起業家とも会いました。ゆくゆくは大手も参入してくるかもしれません。
投資されるということは需要があるということです。
投資家のプロフェッショナルの方々が「整形市場は熱い」と判断しています。
何十億というお金がこれから美容整形市場に流れ込みます。そのうちどこかしらCMを打つことでしょう。1年〜長くても3年以内とそう遠くない頃だと思います。
私が広めなくても、確実に整形市場は広まります。

市場が広まるに当たって、ユーザーにとっても良い側面もあります。
・価格がリーズナブルなものなる
・情報取得のコストが下がる

有村藍里さんが整形を告白した時から、メディアからの問い合わせがかなりの量来ました。

そして、今回テレビに出させていただくことになり、「どうしてテレビに出るんですか? 迷惑なことをされて困っています。」と問われるに至りました。

私も昔は、自分さえ良ければいいと思って生きていました。なので、「テレビに出て、整形のことを言うなんて」という方の気持ちもわかります。
しかし私は今、この事業をやらせていただいている身として、市場の現状に対し、問題提起をしなければならないと考えています。

有村藍里さんの「ザ・ノンフィクション」を拝見しましたところ、素晴らしい内容で感動しました。ただ、肝心な術後の腫れや痛さ、辛さなどが映ってはおらず、美容医療のマイナス面が伝わっていないと感じました。
放映後にネットの反応を調べましたが、「あんなに可愛くなるなら私もやろう」「私もやりたい」という方が多く見受けられました。
でも実際には、壮絶なダウンタイムというものがあります。それをやっとの事で乗り越えて、それでも、必ず有村藍里さんと同じように成功して綺麗になれるわけでもありません。
誰かが「術中はこんなに痛い、こんなに術後腫れる」「整形したけど失敗した」というリアルなことを伝えなくては、安易に手術に踏み出し、後悔してしまう人が増えてしまうのではないでしょうか。後悔するだけで済めばまだ良いのですが、もうどうしようもないくらい取り返しのつかない事態になってしまうことも十分あり得ます。

私は、もちろん整形してよかったこともありますが、実際に悪かったこともあり、それをきちんとお伝えしていきたいと思っています。
安易に市場を広めて、美容整形によって苦しむ人が増えないようにしていきたいと本気で思っています。

私自身、手術で顎を5mmほど出しましたが、実際には後戻りしてしまい、今では2,3mmしか出ていません。また、痺れではないのですが、感覚が鈍くなってしまいました。
鼻は整形後、プロテーゼが炎症を起こし、結局プロテーゼを抜きましたし、それにより鼻先は形が変になりました。
こういったリスクがあることは事実です。
また、私は上顎が出ているのですが、一度歯列矯正をして、抜歯をしてしまったために、セットバックという外科手術で顎を後ろに移動させることができなくなりました。ただ、どうしても上顎が出ているのがコンプレックスだったので、今3度目の歯列矯正をしています。前もって「セットバックという手術もあり、それは抜歯矯正をしたらできない」という情報を知っていたらと、矯正歯科に3週間に1度通い、お金を払う度に思います。

ダウンタイム中はこんなに顔が腫れます。見世物みたいになってしまっているかもしれません。正直、私だってこんな顔で本当に本当に本当に出たくないです。

でもこれを見て「こんなに痛いなら、腫れるなら、失敗するかもしれないなら、やめておこう。」と思えるのなら、手術する必要はないのです。
なのでこんな顔でもメディアに出てます。

あくまで、美容整形は最終手段です。
化粧やお洒落、ダイエットなど、いろんな手段でもコンプレックスが解消されない人、そして、リスクや副作用、手術に失敗するリスクを、本当に許容できる人たちだけが踏み出せばいいことなのです。

これからも私は、機会があれば、何度だってこのことを表に出て伝えていくつもりです。

⑦事業を通じて私が社会に伝えたいこと

起業には色々な形があると思います。起業したくて、社長になりたくて、市場が熱いからお金になりそう、など。
私は、私と同じような境遇・気持ちを持つ多くの人々から望まれているサービスがまだ世の中になくて、作りたいと思い、その結果・手段としての起業になりました。

起業家として私の役割は何だろうと自問しました。
ただ単にプロダクトを作るだけでいいのだろうか?
私は一体、事業を通じて、何を世間に伝えたいのか。

大学生の頃、初めて好きな人ができ、お付き合いすることができました。
その彼に外見を褒められていても、自分のコンプレックスを解消することはできませんでした。むしろ彼がカッコよすぎて、自分に自信をなくす日々でした。

整形を告白することができませんでした。怖かったんです。整形してる私までも好きになってもらえる自信がなくて、大好きな彼に振られるのが。少しでも振られる可能性があるなら隠したかったんです。卑怯者だと思います。
そして、付き合っている最中に、何も言えないまま韓国に2週間ほど渡韓して、整形をしました。嘘をつくのは嫌だったので、もし「何してるの?」と聞かれたら何も言えなく、結局連絡を一切断ちました。
そのあと日本に帰って、会うことなく振られました。
(もちろん振られた理由は連絡を返さなかったからだけではありませんでしたが。)

初めて失恋して絶望しました。こんな気持ち知らなきゃよかったって歌う曲の意味がわかりました。
しかし、やっぱり整形のことをちゃんと言いたかった。隠し事をしないで、整形のことを言った上で振られたかった。そうとても後悔しました。

少なからず、過去の私と同じように、整形のことを言いたいのに、世間の目を気にして言えない人もいるのではないのでしょうか。

投資してくださった、尊敬している起業家の一人である家入一真さんは、投資する基準について、このように語られています。

私は怒りを持っています、整形を告白できなかった弱い自分に、整形をタブー視する社会に。

整形をして悩んだからこその私だから、社会の価値観を変えるべきだと思っています。傲慢なのかもしれません。
「整形に寛容な社会なんて無理に決まってる」と整形をしている人たちからも言われました。

昔、「皆殺しの天使」と呼ばれる女性がいました。
彼女の名はガブリエル・ボヌール・シャネル。
人々にココ・シャネルと呼ばれたあのシャネルです。
女性はコルセットを着用するという当たり前を変えました。
女性はバッグを手で持つものだという当たり前を変えました。
彼女は偏見から女性を解放していきました。
当然、強い反発がありました、女性を解放していった人物ですが、意外と女性側からも反発されていました。それらを次々と跳ね除けてきたから、「皆殺し」という異名がついたのだと言われています。
私はシャネルのように強くはありません。しかし、私が微力ながらも活動していくことにより、協力してくれる人たちが集まってきています。私一人の力ではなし得ないことでも、同じ想いの方々がいれば成し遂げられるかもしれない。そう思えるようになりました。

私は、美容医療、美容整形のおかげで劣等感で押し潰されそうで仕方がなかった過去の私と決別することができました。今では少し、自分に自信を持てるようになりました。本当に人生が変わりました。

外見を変えたいだけじゃない。自分に自信を持ちたい、自分を好きになりたい。
美容医療や美容整形は自己実現の一つの手段でしかないんです。

その手段、選択肢をまるでタブーかのように扱う社会は間違っています。
私は事業を通じて、本気で外見に悩む人々であれば、その意思決定を支援したいし、コミュニティを提供したい。自己実現に肯定的なメイリーを通じて、世間の価値観を変え、偏見のない社会へ前進させたいと願っております。

ただ単に顔にメスを入れて、外見が変わるだけじゃない。
美容医療、美容整形に挑むことは、自分がより自分らしく生きられるようにするための努力なのだと考えています。

最後にはなりますが、ここまで目を通してくださって、本当にありがとうございます。
一人でも多くの方が見た目以上のものを手にするために、精一杯がんばります。

いいなと思ったら応援しよう!