鳥の旅(徳島堰〜鳥沢)
石和へ
徳島堰を過ぎ、3年前道がわからなくて崖をよじ登ったところも無事クリアして(笑)順調に正規ルートを行くことができました。
ちなみに3年前間違えて入ったところは今年は重機が何台も置かれていて、あの状態だったら間違えることは無かったのになあと。やっぱり私有地だったのですね。
釜無川を反対側に渡ってここからは割と素直な道。その代わりあまり面白くはないです(笑)途中ぐっと激坂登って一瞬風情があるところを通りますが、韮崎から竜王と普通の市街地を走ることになります。コンビニでもまずまずあるし自販機もあるし、そういう点では困らないのですが・・・ここから甲府過ぎて石和エイドまでは「普通の」道で情緒はちょっと・・・(笑)
おまけにかなり暑くなってきて、コンビニ前で0時スタートのフルのランナーたちにたくさん遭遇するようになってきました。みんなアイスを食べてます(笑)私もですが。今まで数名のフルランナーたちに会って抜いてきましたが、ここにきてたくさん会えるようになり、この人も参加してたんだ!とか(笑)参加者リストがないので、実際誰が出てるのかわからなかったんですよね(笑)
もう石和健康ランドまでは全く地図要らずで走れるのであとは暑さとの闘い・・。
いつもなら朝に着くのに今回はGSなので昼に近い時間帯でした。
CP石和健康ランド(107km)。何気に初めてのエイドです(笑)
前に通過していたのは数名だけ!(もちろんフルランナー)そんなに抜いてきちゃったの??
そんな感じだったのでとりあえずあったのは飲み物とお菓子だけ。昼には早かったのでサクッと飲んで食べて出発。早いうちに勝沼抜けないと・・・この暑さじゃヤバすぎる。
暑さとの闘い
山梨市も暑い・・・笛吹川を越え、日川を渡り、日川高校の先にあるコンビニ。
ここが次の黒野田エイドまでの最終コンビニ。この先は食べるところもなく笹子峠越えが待っているので、ここで腹ごしらえはマスト。
しかしコロナ禍でコンビニのイートインはことごとく潰され、ここでも日陰の全くない駐車場の片隅で食べるしかなく・・・裏の物置のようなところにちょっとだけ日陰があったのでここでお昼・・アイスも早く食べないと瞬間溶けてしまう。
ここから笹子峠までの道はひたすら登り。最初は傾斜が緩やかだけどそのうちだんだんキツくなって最後曲がったら激坂が待っている。しかも猛暑。
3年前はびっくりするほど涼しくて珍しく走れたけど、もう今年は無理。カンカン照りの中をひたすら耐えて歩くのみ。
と、後ろから誰かやってくる。
なんとこの日正午に甲府をスタートしたハーフのトップがもうやってきた!
前は黒野田エイドまで会うことは無かったんですけどね・・・
しかも知り合いのKさん!速いし足が軽やか。ハーフが羨ましいと思う瞬間です。
こっちはもうとっくに100km超えてるから仕方ないんだけど(笑)
CP柏尾古戦場跡・近藤勇像(108.5km)14時45分。
交差点の先ちょっと奥まっているので気をつけないと通り過ぎてしまいそうなところ。実際ハーフの3番手ランナーは気づかず通過するところでした。まあ誰もいないただのCPなんですけどね。
この先に前回からコースになった珠玉のような古道があります。横吹の古道です。
ここが実に趣のあるいい古道で、ここを行かずに上の道を行ったら本当に勿体無いくらい。しかも今回はその古道の突き当たりにある、ここ登るの??みたいなトレイルをよじ登り登り切った先には静かに神社がありました!
笹子峠越え
この先階段を降りると元の道に戻ります。なんとも不思議な空間。
そして大和橋西詰。ここを右折するといよいよ笹子峠に向かっての激坂が始まります。
ここにある自販機で休憩していると続々とハーフのランナーたちがやってきます。
一緒に旧道を登り、途中からトレイル(トレイルが旧道)に入ろうとすると、ハーフのランナーたちは真っ直ぐロードを行こうとします。
「トレイルの方が気持ちいいしそれに近道ですよ」と声をかけたら1人除いてみんな着いてきました。本当は時間的に暗くなりそうならトレイルは諦めようと思ったのですが(ロードでも峠は越えられますがかなりの遠回り)まだまだ明るくてこれなら暗くなる前に黒野田に着けそう。
ただし試走していたメンバーから工事が入っていて迂回することになると聞いていたのですが、確かにちょっとわかりにくかったかも。そういえば3年前の時も崖が崩落していてそれが放置されていたんですよね。やっとそこが綺麗に安全になるのかもしれません。
下りも矢立の杉を通らないルートで下って最後ロードをくねくね降りたらエイド!
CP黒野田エイド(134km)だいぶ遅くなったけどなんとか明るいうちに到着。
ここでカレーとかガッツリいただきました。あの日川のコンビニ以来の補給。
この先もしばらく何もないので、このエイドは本当にありがたいです。
鳥沢での出会い
ここから大月に向かいます。なんだかこのエイドにいるうちにたくさんのハーフランナーに会って一緒に出発することになりました。
とはいえ、あちらはまだ数十キロしか走っていない元気な状態。こちらはすでに徹夜で130km以上走った状態・・・とてもじゃないですが、一緒に走るのは無理です。とりあえず下りは走り、登りは歩く。2晩目が来てだいぶ疲労が溜まってきました。大月から先はもう大会以外でも何度も走っている道。地図も要らなければ頭を使う必要もなし。疲れた頭には助かります。
日没でしかも知らない道となるとかなり神経を使って、それだけで疲れますが
知っている、ということだけでかなりのパワーセーブになるのです。
大月の先はあの猿橋を通りますが、いつもならうっすら明るい状態なのにもうどっぷりと暗闇。淡々と進んでとりあえず鳥沢駅手前のコンビニを目指して頑張ります。ここもこのコンビニ過ぎると次は上野原まで何もない上に旧道激坂が待っているので(笑)休憩マスト!!
と、だらっと駐車場で休憩していると大型車の運転手さんが話しかけてきます。
よくどこまで行くの?とかどこから来たの?とか聞かれるのですが、この人はちょっと違いました。
行き先や距離を聞いたあと、「俺も若い頃大分から鹿児島まで走ったりしてたんだよ。頑張ってね」
なんと大分から鹿児島ですか!一気に親近感♪こういう会話って本当に嬉しいものですが、特に今回はこういうことが多くて嬉しかったですね。
まだまだ状況が落ち着いていない中、走っていることに厳しい目を向けられても仕方ないと思っていたのですが、予想以上に温かい声をかけていただいて気持ちがスッと軽くなりました。(脚は重いけど)
おまけにここで知り合いランナーの応援に遭遇!なんと高尾から山を越えて逆走応援しているそう。都内では応援によく会ったりするけどまさか鳥沢で会うとは。
なんだか元気いっぱいもらえた鳥沢でした。
続く
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