薄型デッキケース『DeckSlimmer』4つの気になるポイント検証結果
薄型デッキケース『DeckSlimmer』の気になるポイント4つについて検証結果をまとめます。
TCGサプライブランドTOYGERから発売された新しいデッキケース『DeckSlimmer』。
キャッチコピーは
「世界初、革新的構造のデッキケース誕生。」
カードゲーム界隈ではちょこちょこ話題に挙がっています。
「気になっているけど購入するか悩み中・・・」
という人も多く見かけます。
値段が約4,000円(配送料含む)。
デッキケースとしては高額の部類です。
軽い気持ちで買うのはちょっと難しいです。
そこで、購入を検討している人が気になっているポイントを実際に商品を手に取りながら確認してみたいと思います。
そして『DeckSlimmer』がどのような商品なのかを明らかにしたいと思います。
購入を悩んでいる人の手助けになれば幸いです。
結論を先に書いてしまいますが、『DeckSlimmer』は点数をつけるなら80点の良い商品です。
「コンパクトで高級感もあって小物入れ付きのデッキケース」を求めている人には強く購入をオススメします。
その理由を順番に書いていきます。
DeckSlimmerとは
DeckSlimmerとは、折り畳み構造のデッキケースです。
折り畳み構造とは何か?その説明は公式サイトのPVがわかりやすいです。
(1分8秒と短めです)
この商品の紹介を見ると、以下の4つのポイントが気になります。
この4つのポイントについて、実際に商品を手に取りながら順番に確認していきたいと思います。
1. カードはたくさん入る?
まずは、『DeckSlimmer』にどれくらいのカードが収納可能なのか確認します。
『DeckSlimmer』はデッキケースですので、スリーブに入れた状態でどれくらいのカードが収納できるのか確認していきたいと思います。
今回は最もポピュラーな3重スリーブ構成で確認します。
スリーブの中に入れるカードは遊戯王カードを使用します。
3重スリーブのカードを『DeckSlimmer』に限界まで詰めてみます。
『DeckSlimmer』は3重スリーブのカードが85枚まで入りました。
無理すればもう少し入りそうでしたが、これ以上カードを入れるとデッキケースをずらす時にいつかカードが折れそうでした。
運用上は85枚が限界です。
85枚入るので、遊戯王の場合メインデッキがちょっと多めな場合でもサイドデッキ・エクストラデッキと一緒に収納可能です。
MTGなどのデッキが60枚のカードゲームでもだいたい問題なさそうです。
続いて、他のデッキケースと比べて収納できる枚数に差があるのかを確認してみます。
はたして「革新的構造」によってどれほど大容量になっているのか?
気になるところかと思います。
比較対象として2つのデッキケースを選びました。
比較対象1. ダブルデッキケース
比較対象2. スリムカードケース
比較対象には『DeckSlimmer』と同じように薄型のデッキケースを選びました。
こちらの写真は、3つのデッキケースを上から撮影した写真です。
3つのデッキケースの薄さがほぼ同じであることが確認できます。
ここから分かるように、実は『DeckSlimmer』と同じように薄いデッキケースは他にもあります。
同じ薄さの既存デッキケースと比べて、『DeckSlimmer』の「革新的構造」によりどれくらい多くのカードを収納できるようになったのか、確認してみます。
まずは、『ダブルデッキケース』で確認してみます。
なんと『ダブルデッキケース』も『DeckSlimmer』と同じく85枚は収納可能でした。
収納場所が左右に分かれているので、40枚:45枚 で分けて収納しました。
40枚収納している側には収納スペースに余裕がある状態です。
『DeckSlimmer』より『ダブルデッキケース』の方がちょっと多く収納できますが、ほとんど収納できる枚数は同じでした。
続いて、『スリムカードケース』で確認してみます。
『スリムカードケース』も『DeckSlimmer』と同じく85枚は収納可能でした。
『DeckSlimmer』と『スリムカードケース』の間には収納可能枚数に差はほとんどありませんでした。
同じ薄さの3つのデッキケースを比較した結果、収納できる枚数はほとんど同じであることがわかりました。
遊戯王のようにデッキが40枚の場合は、容量の点では他の薄型デッキケースと差はないと言えます。
確認内容
カードはたくさん入る?
確認結果
○
ただし、他の薄型デッキケースを圧倒するほど特別大容量というわけではない。
2. カードの出し入れはスムーズ?
続いて、『DeckSlimmer』は本当にスムーズにカード出し入れ可能なのかを確認してみます。
『DeckSlimmer』からのカード出し入れを何度か試してみました。
その結果、正直カードの出し入れはスムーズではありませんでした。
むしろストレスを感じました。
ストレスの原因は、デッキケースの構造にあります。
『DeckSlimmer』はカードを取り出すためには一度デッキケースをずらす必要があります。
既存のデッキケースはカーバを開ければすぐにカードを取り出すことができたのに、『DeckSlimmer』はカーバを開けてからデッキケースをずらさないとカードを取り出すことができません。
このデッキケースをずらすひと手間がどうしてもストレスにつながってしまいました。
確認内容
カードの出し入れはスムーズ?
確認結果
×
デッキケースをずらすひと手間がストレス。
3. 素材に高級感はある?
続いて、『DeckSlimmer』は本当に高級感の漂う素材なのかを確認してみます。
『DeckSlimmer』の外装には革素材が使用されています。
革素材なのでプラスチック素材のデッキケースより高級感があります。
しかし、革素材といっても合皮が使われています。
見た目はカッコいいですが、触ってみると安っぽさを感じます。
値段相応というのが正直な感想です。
でも見た目はカッコいいです。
カッコよさを求めて『DeckSlimmer』買った人も十分満足できる品質です。
確認内容
素材に高級感はある?
確認結果
○
革素材により高級感が漂っていてカッコいい。
ただし、値段相応なので過度な期待はしない方がいい。
4. 小物入れは使いやすい?
最後に、『DeckSlimmer』の小物入れは使いやすいのか確認してみます。
私は『DeckSlimmer』の商品紹介を初めて見たとき、
「薄いデッキケースの小物入れって、小さくて使い物にならないのではないか?」
と心配になりました。
実は、小物入れ付きのデッキケースは同様の商品が他にも既に存在します。
こちらのデッキケースはアルティメットガード社 の『フリップトレイデッキケース』です。
『DeckSlimmer』と同じように小物入れがついています。
しかし、デッキケースに厚みがあって持ち運びには不便です。
大会中やフリー対戦中にテーブルの上に置くとスペースをとってしまって邪魔です。
このように、従来の小物入れ付きのデッキケースは大きいものばかりでした。そのため、小物入れをつけるためにはデッキケースは大きくする必要があると認識していました。
小物入れがついている + 薄型デッキケース
この2つを両立しているデッキケースは『DeckSlimmer』のみです。
薄いデッキケースについている小物入れの使い勝手がどれほどのものなのか確認してみます。
普段私が使っているサイコロやコインを『DeckSlimmer』の小物入れに入れてみます。
MTGの20面ダイス
MTGの20面ダイスは大きすぎて入りませんでした。
これは悲しいです。
Amazonで買ったサイコロ
Amazoneで買った小さめサイズのサイコロは入りました。
サイコロに特にこだわりがない人なら、問題なさそうです。
500円玉
500円玉は入りました。
500円玉が入るので、たいていのコインは問題なく入ると思います。
20面ダイスなどの大きいダイスは入りませんでしたが、だいたいのサイコロとコインが入るので『DeckSlimmer』の小物入れは使い勝手が良いと言えます。
デッキ・サイコロ・コインがすべてデッキケース1つにまとめられる。
しかもデッキケースはコンパクト。
これはとても嬉しいです。
確認内容
小物入れは使いやすい?
確認結果
○
付属の小物入れは十分有効活用できます。
確認結果まとめ
確認結果をもとに『DeckSlimmer』に点数をつけるなら80点といったところです。
コンパクトで高級感もあって小物入れ付きのデッキケース求めている人には購入をオススメします。
革新的構造じゃなければもっと良かったのに
最後は私の感想になりますが、
「革新的構造」などにせず『ダブルデッキケース』のように2つの束に分けて横向きに収納するケースだったらもっと良かったなと思います。
いやいや「革新的構造」によって小物入れのスペースが捻出されたのではないか?と思うかもしれませんが、次の写真を見てみてください。
実は『DeckSlimmer』って横幅がすごく広いのです。
他の薄型のデッキケースも同じくらい横幅を広げれば小物入れのスペースを十分確保することが可能なのです。
したがって、「革新的構造」によって小物入れのスペースが捻出されたわけではありません。
「革新的構造」はスペースの有効活用にはまったく貢献できていません。
カードを出しずらくしてストレスを与えているだけです。
「革新的構造」じゃなければもっと良かったのに。
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