見出し画像

あなたはあなたであってあなたでない

 私は震災以降の約6年福島県に通っていました。浜通りの方ではないものの、福島で色んなものを見て色んなことを考えました。そして、そこから福島第一原発事故から日本はどうするべきだったかをまとめて文章にしました。

 そして今、放射能とコロナに共通する何かがあるのではないか、あの時こうすればよかったというものが今のコロナに役立つのではないかと考え、この文章を書いてます。

 福島で多くの人が生活を壊され生活を立て直すのに十分な補償を得られず人生を狂わされたのか。その理由の一つに私は日本全体が福島をわがことと考えられなかったことをあげました。そこで、私は次の原発を都心につくり、それが稼働できない時は日本中の原発を稼働しないという対策を考えました。詳しくは上のリンクを読んでいただければと思います。
 今、コロナを巡る混乱、特に自粛をしない人々やそれに関係するいがみ合いや憎悪を考えた時に、この福島のことを通して考えたことが活きるのではないかと考えました。
 第一原発事故後の日本はどうだったらよかったのか。私が出したその結論は、日本中が原発事故をわがこととして受け止めることでした。都心に原発を置くのはその為の手段でしかありません。日本中が福島で原発の被害に遭った人達の視点に立てばもっといい現在があったはずです。

 日本全国の人が自分のこととして考える。
 これを現在のコロナの問題にあてはめるとこういうメッセージになります。


「あなたはあなたであってあなたではなく、私達でもある」 

 大半の人は自分や家族が感染するか、したらどうなるかで考えているかもしれません。多くの専門家が話しているようにこれは感染症対策としてはあまりいい考え方ではありません。今は「自分は何%かの確率で感染しており、いかに感染を広げないか」という考えの元に行動を決めるべきです。もし発熱があれば感染の可能性は非常に高いとして、全ての外出を取りやめるべきでしょう。体調不良がなくても低確率ながら感染してると考えなるべく外出を避けるべきです。大事なのは自分ではなく全体です。


 こう考えると個人の命を軽視し、全体主義的に感じる人もいるでしょう。しかし、上のメッセージは反転することができます。

「私達は私達であって私達ではなく、あなたでもある」

 個人は全体でもあるのです。何かの属性にある特定の個人や何かをしてしまった個人を見捨てることは私達自身を見捨てることと同じとなります。彼らは私でもあるのです。

 あなたが取る行動はみなの為になります。なるべく外に出ないだけで社会貢献になるのです。そして、不要不急の外出を控えた誰かはあなたの為にそれをしているのです。



 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?