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私的2018年今年の10冊+1
noteでは初めてですが、毎年やってる今年の10冊+1。ちなみに去年はこうなってます。
選考基準はなるべく今年出た本で面白さだけでなく今を象徴しているものを選んでいます。
ブクログの本棚からは個別レビューが見れます。
まず、今年のベスト1は『象徴天皇の旅: 平成に築かれた国民との絆 』。
巡幸や被災地の慰問で国民と直に接する機会を多く持ち、太平洋戦争の関わりのある地も数多く訪れた今上天皇(平成天皇)。そこに込められた想いが伝わる一冊です。平成の終わりに必読の一冊です。
震災から7年経ちましたが、今年は震災に関連する良書が続きました。
一冊目はいわきで様々な地域活動をしている小松理虔さんの連載を書籍化した『新・復興論』。
復興とは何かを問いかける一冊です。
もう一冊の震災本はイギリス人記者から見た震災を伝える『津波の霊たちーー3・11 死と生の物語』。
イギリス人から見ることによって日本人の特異性が浮かび上がります。大川小の遺族間の対立も取り上げ、天災の物語ではなく、それを受けた人間の複雑な物語となっています。
4冊目はメディアアクティビストの津田大介の『情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー』。
ここ数年のネット、情報にまつわるニュースを深く掘り下げます。なぜフェイクニュースやヘイトスピーチがこれほど溢れてしまうのか。この本を読むとそれが分かります。
5冊目は『未完の西郷隆盛: 日本人はなぜ論じ続けるのか』。
大河ドラマ『西郷どん』は傑作とまではいきませんでしたが、西郷隆盛研究のこの一冊は傑作でした。思想家としての西郷隆盛の存在は現在の日本を考える上で重要です。
6冊目は『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』
東京オリンピックを2年後に控えたこの時期、近代オリンピック120年の負の側面を記したこの本も日本人に必読の一冊です。
7冊目は心理学から『知ってるつもり――無知の科学』。
私達人間は実は知らないが知った気になっているという機能を持っていることを認知心理学の観点から説いていく一冊です。自分達の無知を意識することでフェイクニュースなど多くの問題を改善できるはずです。
8冊目は小説から。伝説のネットゲーマーの作家が自身の半生を小説にした『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』。
ドロップアウトしそうな若者のバイブルとなりそうな一冊です。
9冊目は『公文書問題 日本の「闇」の核心』。
やはり今年はこの問題を避けて通ることはできないでしょう。
コミックからはやはり今年は『ドカベンドリームトーナメント編(34)』。あのドカベンの最終巻です。全シリーズで205巻。
おまけの1冊は『公認心理師試験 これ1冊で!最後の肢別ドリル』
間違いなく今年一番手に取った本。私的なベスト10なので。。。
以上私的今年のベスト10冊+1でした。