休校中にお勧めの読み応えある小説
休校が続いてますが、こんな時こそぜひ読書を!ということでお勧めの本を紹介。前回は軽くて面白いものを紹介したので、今回は読み応えのある小説編です。
ちなみに前回はこちら。
選考基準は中学生くらいをターゲットにどんどん読み進めていけそうな、それでいて長い小説。あまり中高生に知られてないものから選んでみました。
『オウエンのために祈りを』
生まれつき極端に小さな体と奇妙な声の親友オウエン・ミーニー。オウエンは自分には神が与えた意味があるといつも言っているのですが、ある日彼が初めて試合で打ったボールが主人公の母の命を奪ってしまいます。
生まれてきた意味を巡って20年以上の月日が流れる上下巻からなる長編小説です。
作者のジョン・アーヴィングは自身も奇想天外な人生を送ったらしく、数奇な運命を辿る主人公が人生の意味を考える小説を数多く書いています。
『屍鬼』
『十二国記』の小野不由美が約20年前に書いた小さな町が吸血鬼の感染に襲われるホラー小説の大作です。
田舎町が持つ閉塞感や内と外の境界。それらが吸血鬼の感染が広がることで変化していきます。学校のクラスが持つ人間関係の重たい感じなんかを連想することができるかも。
初めてのホラー小説にぜひ。こんな時だからこそ感染小説を読んでみてください。
『柳生忍法帖』
最後は山田風太郎の剣客冒険活劇です。
名前くらいは聞いたことあるでしょう。実在する伝説の剣豪柳生十兵衛。主役は彼なのですが、この小説では彼は直接戦いません。会津七本槍という奇妙な技を使う七人の侍への仇討を助太刀します。仇討するのはみんな女性! 自分が戦って勝つのも楽ではない強豪を相手にどうやって女性達に仇を討たすのか。七本槍の奇妙な武術と十兵衛の兵法が対決します。
山田風太郎の柳生十兵衛シリーズは3作品ありますので、好きになった人はこれ読んでる間に休校が明けるかもしれません。