スター・ウォーズとは何かを知るための映画3本
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が絶賛公開中だが、この映画を普通の映画と同軸で評価している人をまれに見かける。私はスター・ウォーズは映画ではなくスター・ウォーズというジャンルのものだと考えている。スター・ウォーズは映画ではなく、スター・ウォーズなのである。
なぜ、それほどまでにスター・ウォーズが特別なのか。言葉で説明するよりスター・ウォーズを知れるスター・ウォーズ以外のスター・ウォーズ映画を紹介することで伝えたい。
まず一本目は『 ピープルVSジョージ・ルーカス』。
これはスター・ウォーズが好き過ぎて、編集し直した特別版やエピソード1~3を憎む人々を追ったドキュメンタリーだ。スター・ウォーズを愛するあまり、ジョージ・ルーカスに「お前はスター・ウォーズが分かってない」と憤るファン達(超たくさんいる)。
創作物はクリエイターとファンどちらのものなのかという重要な問題提起をしているこの映画。スター・ウォーズを愛し過ぎてしまったバカ達からスター・ウォーズの凄さが伝わってくる。
2本目は『ファンボーイズ』。
これはスター・ウォーズファンの人達がつくったコメディ。余命いくばくもなくエピソード1が見れそうにない友達の為に映画の制作場所であるスカイウォーカーランチに忍び込む話だ。
実際に各スター・ウォーズの公開前には余命少ないファンが製作会社の粋なはからいで公開前の作品を見せてもらってるらしい。本当かどうかはあえて確かめないでおく。
3本目は直接はスター・ウォーズと関係していない映画『サラマンダー』。
竜に文明を滅ぼされ細々と生きていた人類の逆襲を描くこの映画。この中で大人が子ども達にお伽話を聞かせるシーンがあるのだが、なんとそのお伽話がスター・ウォーズなのだ。
この『サラマンダー』はイギリス映画。世界中のファンにとってスター・ウォーズとはお伽話くらい普遍的なものなのだ。
いかがだっただろうか。
多くの人にとってスター・ウォーズが映画という枠を超えた存在となっていることを理解していただけただろうか。
ぜひこの3本を見た後に改めてスター・ウォーズ本作を見てほしい。