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【ギンコ・ビローバ】樋口円香 について、考察とか感想とか……《「噤」=「キン」は「銀」より重要だという話》

 某日【ギンコ・ビローバ】樋口円香(以後ギンコ円香)についてのある考察がツイートされました。(彼と幾人かはdiscord上で考察をしていました。そこで得た情報をいくつか用います)

 この考察でコミュ3の「噤」は重要なヒントを内蔵したコミュであると知りました。ここが今回の考察の出発点です。(正直これを知らなかったらちゃんと考察しようとすら思わなかったでしょう)

1.「噤」

 本来ならば「囀」から順に追っていくものだと思いますが、先に述べたとおり今回の考察の出発点は「噤」なのでここから始めます。(また今回の考察では「囀」と「信」についての考察は殆どありません。)

「噤」の大まかな流れとしては、
 試写会(?)に招待された円香とプロデューサーが観賞後、カフェで一服していると映画の関係者が現れる。円香が映画の感想を語る。選択肢……
というものです。

 ここでの映画の内容の描写と選択肢後の会話はどちらも重要で、前者は「銀」の読解の、後者は円香について知ることの、助けになります。
 まず選択肢後の会話について見ていきます。

好きだと思えることについて

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映画について

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 この二つの会話より、円香は心情(特に大事な心情、好意的な心情)については可能な限り言葉にすべきではない、心情を心中に秘することが美徳である、と考えていることがわかります。

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 またこの会話より、円香は心情を言葉にすることで、それが劣化してしまうと考えていることがわかります。
 これらのことより、円香は大切な心情を言葉にすることについて否定的な感情を抱いていることが見えてきます。

 これらを踏まえると、今までの会話での円香の言動の解像度がかなり増す気がします。
 直近で一番わかりやすい例としてはホームでの掛け合いでの、円香→さくやん へのこのセリフ。

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 さくやんは好意を感じたらすぐさまそれを言葉にして相手に伝えます。
 しかしその言葉は、心情(この場合には好意)を言葉にすることをよく思っていない円香にとっては、ご機嫌とりのリップサービスにしか聞こえません。
 真逆のポリシーで会話する二人は現状、最悪の組み合わせです。
(今後の越境コミュでさくやんと円香が仲良く話してたら泣いてしまいそう……)

参考資料として……(これをdiscordに貼ってくれた方、ありがとうございます)

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「すべてが泡となる世界だから——沈黙だけがそれを守る」
 この意味も、円香の言葉に対する考えを(主に三つ目の会話を)踏まえると何となく見えてきます。

 映画の描写については「銀」の考察で触れます。

2.「偽」

 このコミュはしっかり読めていないので妄想成分が含まれますがどうぞ温かい目で見ていってください。

「偽」の大まかな流れとしては、
 円香が会場?(場所は不明)で泣いていたアイドルを励まし送り出す。選択肢……
というものです。

このコミュでは選択肢後の内容が重要だと感じたので、そこに触れていこうと思います。(円香が知らないアイドルを励ますって甜花自体がすでに重要な気はしますが……)

円香はやさしいな

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 この会話と笑みは解釈の分かれるところだと思っていて(というか「偽」が全体的に解釈が割れる部分が多い気がする)、個人的には誠実とは少し違う気がしますが……
 この笑顔も会話の解釈によって嘲笑にもその表現がまんざらでなかったという笑みにも……様々に捉えることができます。

「アイドル」についての円香の考え??

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 この会話も解釈が割れるポイントだと思っていて、個人的には円香が「アイドル」についてこう考えているというもののメタファーになっているんじゃないかと思っています。ここについては正直、重要そうだなぁくらいしかわからなかったのでみなさんの考察や解釈を楽しみに待ってます。

3.[銀」

 さて本命です。このコミュのインパクトすごいですよね。自分は初めて見たとき、これはヤバい、ヤバいぞ(語彙力不足)ってなりました。

 まず、このコミュの流れについては
 商店街のみんなに好かれているシャニpがたくさんの野菜をもらって、円香と語りながら車へと向かう……
というものです。

3-1.「噤」の映画パートについて
 早速、考察に……入る前に「噤」の映画パートについて確認します。

件の映画について(円香談)

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 1にて述べたとおり、この部分は「銀」の理解において重要な役割を持ちます。
 まずは、視点の整理を行います。
 この部分に登場するのは主人公と円香です。
 主人公は映画のなかの存在ですが、彼の心情や視点はスクリーン、音響を通し円香(観客)と共有されています。しかし主人公以外の映画の登場人物の心情を円香(観客)は直接見聞きすることはできません。
 そして主人公以外の映画の登場人物は「金色」という視覚的な表現やピアノの音色と心情のリンク……などを知覚または理解することはできません。

 そして「金色」というキーワードです。円香は世界が金色に染まったのは主人公の心情の表現である(要約すると)と言っています。また「金色」という色からプラスの心情が多分に含まれているのだろうなということもわかります。

 視点の話と「金色」が今からする「銀」の考察で重要になるのでしっかり覚えておいてください。

3-2「銀」について
 やっと「銀」の考察に入ります。
 こちらもまずは視点の整理を行います。
 「銀」での主人公はプロデューサーです。そして主人公以外の登場人物は円香、観客は私たちです。
 それぞれの視点は映画パートでのそれぞれに対応します。
 つまり、プロデューサーはゲームの中の存在ですが、彼の心情や視点は画面、音響を通し私たちと共有されています。しかし円香は「金色」という視覚的な表現や文章による心情表現(文章に関してはもしかしたら互いにかもしれません)を知覚できません。

 この視点の話より私たちにしか見ることのできないもの、映像表現、つまりイラストに注目する必要があるとわかります。

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 このイラストはプロデューサーが映っている側と円香が写っている側に分けることができます。そしてプロデューサーが映っている側は「金色」に染まっていて、円香のいる側は「金色」には染まっていません。(円香は主人公ではないので私たちは円香が「金色」かどうか、今回は知りえません)
 このことより映画の主人公のように、プロデューサーという主人公の心情は「金色」なのだということがわかります。そして円香はその「金色」の方を直視はしていませんがチラリと見た、または垣間見たという状況です。
 これは円香は「金色」(=プロデューサーの心情)に興味をもった、またはプロデューサーの心情に少し触れた、という表現であることがわかります。そしてこのイラストが「銀」中に登場する直前、例のあのシーンがあります。

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 ここは解釈が分かれる部分だとは思いますが、イラストとこのシーンから間違いなく分かることは、円香がプロデューサーの内面に興味を示したということです。
 折り目正しく美しいその「肩書」が引き裂かれれば、中からは彼自身が現れるはずです。円香はそれを(どのような感情からかはおいておいて)望みました。

 この部分の個人的な解釈を書いておくと、
「銀」の会話パートからも分かるように円香はプロデューサーという「肩書」としての彼は評価していますが、彼を信用していません。
 しかし彼の頑張りは「肩書」相応であり、ちゃーうちゃうちゃうなど可愛らしい?姿も見せたりします。
 つまり円香が知ってる彼は円香が好意的な感情を抱くに足る人物です。
 しかし、居場所を奪いかけ、耳障りの良い言葉で心を開こうとしてきて(円香がそう思っているだけだが)、知りたくもなかったアイドルの味を教えてくる、そんな彼を信じれない人間だと言い聞かせたくなるのもなんとなくわかります。
 また、愚直に努力できるということは円香にとってはコンプレックスのようなものなのかもしれません。
 そんな様々な感情が入り混じった結果「ぐちゃぐちゃに引き裂かれてしまえばいいのに」という言葉になったのかなと思います。

4.感謝とかいろいろ

ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。

 ギンコ円香のコミュ、全部載せみたいな感じですごいですよね(語彙力)。カラカラカラみたいにコミカルなかんじのある「囀」、第三者による心ない言葉で……系統の「信」、後のコミュの布石と円香の内心に近づいた「噤」、円香の新しい一面の見えた「偽」、そして「銀」
 「囀」読むとプロデューサーって結構素で霧子の時みたいな感じなのかもしれないって思ってしまいますよね。(まぁ真乃の朝コミュにやばいやつがあったりするのでしかしなくてもそうなのかもしれない)

 いつもはあんまり考察しようと思って読む人間ではないんですけど。ヒントをもらえて考察できそうだったから、せっかくだから考察してみようかみたいなノリで考察してみました。
 考察しても、なんとなく読んでも、楽しめるシャニマスくんはやっぱり神なんですねぇ。

 最後はこの画像で締めたいと思います。

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 それではまた、なにか考察する日まで……