コロナ政策の論点整理
日々、驚きの連続ですがここらでコロナ問題の論点を整理しておきましょう。
1.新型コロナウイルス
未知のウイルスです。ウイルスの特徴として伝わってくる情報は「今のところそういう感じではなかろうか?」という説に過ぎません。実際、初期にテレビで専門家が紹介していた内容とはずいぶんと違ってきています。弱いと言われていた感染力は強く、若い人は重症化しないという情報も覆され多くの重症化の情報が伝わってきています。分かったことは軽度・無症状でも感染力があるということです。今一度「未知のウイルス」であることの再認識が必要です。ちょっと分かってきた部分もあるけど「未知」なのです。
2.根本的な感染症対策
とにかく感染者を増やさないことです。感染者やクラスターを追えるうちは徹底的に追い、もはや負えない段階になれば次の対応に移らなければならないでしょう。諸外国では都市封鎖など人と人の接触の機会を減らしています。人と人が接しなければ伝染病は広がらないというのはシンプルで分かりやすい理屈です。軽度でも無症状でも感染力があり、日々陽性患者が報告される現状では早急に人と人の接触を制限する必要があります。全員検査もクラスター追跡ももはやその段階は過ぎており、全国民を「みなし感染者」として全国一斉に行動制限(症状が無くても強制自宅待機)するときです。そんな対応が必要な今こそ「非常事態」であり、そのことを「宣言」するときです。
3.保障の問題
今、健康で文化的な最低限度の生活が脅かされています。国民の多くが失業・破産する可能性が高まっています。感染症の拡大を防ぐためには都市封鎖など人と人との接触を減らさなければなりません。今(2020/4/2時点)すぐに対応すればおそらくは1か月の封鎖で現状の把握ができると思われます。潜伏期間が2週間とするならば3週間経過後に陰性であればほぼ安心で、その後1週間の様子見で安心が確定です。国がすべきことは生存権を根拠に自宅待機中の生活を保障することです。自宅待機中に破産する国民が増えると暴動に発展する可能性が否定できません。企業が倒産し失業した数日後にマスクが2枚届いたら・・・聖人君子でもきっとキレます。
4.経済対策
今はウイルス問題の収束だけを考えるときでしょう。ちょっと前であれば世界中で協力して「時間よとまれ‼」と、世界中の経済を止めるという通常あり得ない策もとれたかもしれません。世界中が一斉にストップすれば債権も債務もすべて停止(消えた1か月)するので、停止した時間の中で人々がとりあえず生活している状態感じでしょうか?無茶苦茶な話ですがそうすることで保証問題も発生しないので世界各国の財政出動は少なく済むのではないでしょうか?他国ではそろそろ状況が安定してきているという情報も出てくると日本だけ取り残された状態になり世界との協力が取れなくなります。まずは収束!早期に収束!ウイルス蔓延中に経済活動などできません。
5.経済対策2
雇用を守るために企業を守らなければいけません。今は「じっと耐える」。ウイルスの脅威が去ったら「復活する」。そのための手助けが国の責務です。自粛生活の後は何もしなくても反動で消費が活発になると私は思ってます。そのためには自粛生活中に「失わない」ことが大切です。自粛生活中になったものが多ければその後の消費拡大はありえません。今、「失わせない」というのが大きな経済政策であろうと思います。
6.結論
人と人の接触をさせないこと。安心して引きこもれる保証をすること。今をうまくしのげれば、コロナ騒動の後の反動の消費増、国内産業の活性化の重要性の認識による内需拡大、テレワーク等の普及による新たな働き方の誕生などV字回復もあり得ると思います。すべては今、国民のダメージをいかに減らせるかにかかっています。今ならまだ明るい未来が描けます。