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『 タイヤから診る、ライディング (その3) 』掲載

タイヤに残る “ 摩耗痕 ” の診断の仕方から、タイヤに働いている力の理解を深め、タイヤの役割や特徴を知り、オートバイライディングをもっと安全で楽しくする為の解説講座(その3) を掲載しました。

【掲載した 公式Webサイトページ URL】
http://gra-npo.org/lecture/ride/tire%20diagnosis/Tire%20diagnosis_3.html


< 一部を転載・案内 >

バンク走行時、加減速による力(摩擦力)がタイヤに働くと、タイヤの向きに対して斜めの方向になる事が理解できれば、“摩耗痕”も斜めの方向に残る事が理解できるだろう。

では、いよいよ、タイヤの能力を使いこなしたバンク走行をした時、どんな “摩耗痕” になるかを下の図で説明をしたい。

図の中の左側の図は、フロントタイヤを車体前部側から見た図で、右側はリアタイヤを車体後部側から見た図。前後タイヤそれぞれの“摩耗痕” は、タイヤの向きとは平行にならず、ある一定の角度になるのが、お勧めしたいタイヤの能力を使いこなした“摩耗痕”だ。

ここで、この図を見た人の中には、きっと疑問を持つ人もいるだろう。

「 バンクさせてコーナリングしている時、フロントブレーキは使わないので、そんな “ 摩耗痕 ” はムリ 」
「 フロントタイヤは安全な旋回に専念するべきで、ブレーキを使うのを前提にするのは危険では? 」と。

もちろん、今まで通りの走り方で楽しく安全に走行できているなら、それでも結構です。
ただ、すべてのタイヤが備えている能力を正しく理解して、それを適切に使いこなす事が出来れば、同じ様な速度で走る限り、もっと楽しく安全なライディングができる事も間違いのない事実。

その上、オートバイのタイヤ特有の形状から生まれる特性から、どんなオートバイもバンクさせた時にはブレーキ(減速 / バンキングブレーキ)の力が必ず働いている事と、それを意識して利用すればオートバイはもっと自由自在に走れる事だけは覚えておいて欲しい。

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