タイヤ から診る、ライディング (その1)
GRAの公式Webサイト『 オートバイの基本講座 』に掲載前の
記事です。 計 3~4回に分けて、タイヤを診てライディングの
検証を推奨する記事を掲載します。
『 タイヤを診ないで、ライディングを語るなかれ 』
「タイヤ」は、オートバイの中で一番大切な部品だ。
路面と接触しているわずかな面積、前後合わせてハガキ一枚分ほどで、走って曲がり、止まるの全てを担当しているからだ。
けれど、殆どのライダーはタイヤの働きに無関心過ぎる。
なぜなら、タイヤが一番大切な役割を担っている事を知ってるなら、ベテランや初心者ライダーを問わず、走行する度にタイヤのエア圧やタイヤ表面のチェックをする筈だからだ。
もし、あなたが、オートバイをもっと知りたくて、もっと上手に安全に走れるようになりたいなら、毎回のエア圧チェックと、是非、タイヤ表面の “ 摩耗痕 ” のチェック方法を覚えて欲しい。
そして、タイヤ表面の “ 摩耗痕 ” を診るだけで、ライディングの特長や癖を理解し、もっとタイヤの能力を活かした安全なライディングへ工夫を重ねて欲しいのです。
『 風紋 と “ 摩耗痕 ” 』
“ 風紋 ”(砂紋)は知っているだろうか。 砂丘などで、砂の表面が “ さざ波 ” 状の模様がついているのが “ 風紋 ” で、その名前の通り、風の力によって砂の粒が動かされ、あの様な模様が残る現象で、風の向きが一定している場合に、その風向きと 90度 の向きで残る事が知られている。
実は、タイヤ表面に残る “ 摩耗痕 ” も同じで、タイヤ表面に働く “ 摩擦力 ” によって波状の模様が “ 摩耗痕 ” となり、その向きは “ 摩擦力 ” と 90度 の向きになるのだ。
『 直立走行時の “摩擦力” 』
では、実際のタイヤで働く “ 摩耗力 ” を、一番簡単な、オートバイを直立・直進させている状態での説明をしよう。
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( 中略 )
解説図 4枚を交えて説明した文章ですが、この “ note ” では 図の掲載ができない為、割愛致します
関心と興味のある方は、ご面倒ですが、以下の ブログサイト に全図・全文を掲載していますのでご覧ください
【 はてな・妖怪 ブログ 】
http://youkaidaimaou.hatenablog.com/entry/2019/09/18/232348?_ga=2.88892883.972738475.1568725728-842883640.1568549199
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以上、『 タイヤから診る、ライディング 』( 直立・直進時編 )は 一旦終了。次回は、オートバイをバンクさせている時の “ 摩耗痕 ” の解説の予定。
オートバイのライディングの醍醐味の一つ、バンクさせての走行は、楽しさを感じさせる時もあれば、怖さを感じさせている時もある。 その原因の解明や、楽しく安全に走る為の ヒントを、『 タイヤから診る、ライディング 』( バンク走行時編 )で解説しよう。
きっと、日本では、今までに無かった解説になると思うし、「 コーナリングブレーキ 」の他に、「 バンキングブレーキ 」や 「 リアステア モーメント 」などの要素も、今回以上に 分かりやすく解説して、タイヤ “ 摩耗痕 ” の診断からの ライディング 改善を 提案しよう。 乞うご期待。
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