ONEPIECE FILM REDレビュー
こんばんわ。
今回は、劇場版ONEPIECE FILM REDを観てきた感想を綴ってみたいと思います。
いやー、とにかくONEPIECE FILM REDは『挑戦的』な作品だったと思います。
これまでの劇場版ONEPIECEとはガラッと作風を変えてきた感じでしたね。
ミュージカル映画の要素が取り入れられていて、ウタが歌い上げる『歌』を中心とした構成となっていましたし、セカイ系の要素が多分に含まれたストーリー展開となっていました。
まず、導入からいきなり『新時代』をぶっ込んできた掴みは熱かったですねぇ~。めちゃくちゃ演出が凝ってて、MV並の仕上がりになっていたと思います。
続いて、ウタが『私は最強』を歌い上げながら立ちはだかる海賊たちを一蹴するシーンもマクロス味があって良かった。
このように、序盤だけでもウタの歌唱パートが2つあり、中盤、クライマックス、そしてラストまでウタの『歌』で彩られた作品となっていました。
ただ、歌唱パートに尺を割いてる分、全体的にストーリー展開が簡略化されており、原作ファンにとっては少々内容が物足りない作品だったと言われても仕方がないのかなと。
それでも、個人的にはそんなのどうでも良くなるぐらい魅力があった作品だと思ってます。
やはり、この作品の魅力を語る上で外せないのが、ウタの歌唱パートを担当したAdoさんの存在。
ポップ、ロック、バラード…様々な曲調に分かれた全7楽曲を完璧に歌い上げたAdoさんの圧倒的な歌声を聴けるのが、この作品の魅力の一つであることは間違いないでしょう。
Adoさんの存在無しではこの作品は成立しなかったのではないか?と思わせるほどの迫力がありました。
そして、ウタを演じた名塚佳織さんの演技も非常に素晴らしかったです。
Adoさんの歌声に迫力で負けていないのはもちろん、情緒が不安定で子供っぽい一面が強いウタというキャラを完璧に表現していたと思います。声の抑揚を付けるのがすごく上手で惹き込まれましたね。
それに『ウタ』というキャラも僕の中に鮮烈な印象を残したキャラでした。
ぶっちゃけ今作はONEPIECE FILM RED(シャンクス)というよりかは
ONEPIECE FILM UTA
って感じですね。自分の中だと。
ウタはメンヘラだし自分勝手に一人で突っ走ってしまうようなキャラなので、好みは分かれそうですが僕は好きですね(笑)
また、ウタはなんというか『被害者』と『加害者』の二面性を持っているキャラで、「憎めない敵」だったなと思います。(これ書いててチラッとゼファー先生が思い浮かびました)
ウタが自分勝手な理想で世界を終焉に導こうとするのは「間違っている」のですが、彼女の理想自体は決して「間違っていない」んですよね。
彼女の「争いのないみんなが笑って暮らせる新時代」という理想は、世界中で虐げられているたくさんの『弱者』のために掲げられたものですから。
こうしたウタというキャラクターの人間性や背景がストーリーが進むにつれて見えてくるわけですが、映画が終わる頃には完全にウタのことが好きになってしまたね(笑)
いやーこういういろいろ背負ってる不憫なキャラ好きになっちゃうんですよね。
まず間違いなくウタは『ONEPIECE史上最も切ないヒロイン』なので、好きにならないわけがなかった(笑)
それに、ウタを『敵』ではなく『助けなきゃいけない幼なじみ』として見てるからこそ、一度も殴らなかったルフィもまたカッコよかったですね。
では最後に、物語の終盤について触れますが、まぁ『最強』でしたよね。
先程、原作ファンには物足りない内容だったかもしれないと述べましたが、当然、大満足してる原作ファンも多くいたことだと思います。
終盤はかなりファンサのオンパレードでしたね。
前作の『スタンピード』と同様に、海賊、海軍、CP0とたくさんのキャラクターが大集合し、魔王『トットムジカ』に協力して立ち向かう終盤のバトルシーンはめちゃくちゃ迫力ありました。
特に、麦わらの一味×赤髪海賊団の共闘は終始興奮しっぱなしでした(笑)
最後はルフィとシャンクス、互いに直接語らうことなく別れましたが、このラストの演出もマジで良かった。
『海賊王に俺はなる!』
最後のこのセリフで号泣しましたね。
これからは、このセリフにはウタがルフィに託した『新時代』の実現という意味合いが加わります。
このセリフを原作で聞く度にウタを思い出して泣くのが楽しみです。
以上!ONEPIECE FILM REDの感想でした!稚拙な文章にここまでお付き合いいただきありがとうございました!
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