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ライブ配信が向いてなかった人の話

先月も今月も50現場近くライブ配信の案件をいただいてます。アーティストから経営者向けのビジネススクール、イベントまで様々。自分のやってるライブ配信コミュニティ、やわラボの皆とお仕事をさせていただいてます。

今でこそ案件に恵まれてますが、過去の自分が今を見たら信じれないと思います。


ライブ配信を始めたキッカケ

新卒で入った会社は「マーケティング部」の一員としてSQL serverを叩いて数字を出し、サイト改善や定点観測をしていました。同時にプライベートでは音楽をしていて、学生時代に海外でレコードを出して自分でもレーベル運営をしていました。

入社して3年目の頃に幕張で大きなイベントがあり、そこでディレクターとして出展ブースの一つを任されました。勿論、そんな事はした事なくてアーティストのブッキングや企画、段取りまでこなしました。病んだのを覚えてますw

本業と関係のない仕事をした事で炎上した同期もいましたが、僕は貴重な経験ができたと思ってるし今もやって良かったなぁと思ってます。

イベント後、別事業でイベントやリアル店舗をしている部署があり異動になりました。そこで「音楽やってんだから映像できるっしょ」という「写真をしてたら動画も撮れる」ばりの無茶振りでライブ配信デビューをしたのがキッカケでした。


才能がなかったライブ配信

そもそも動画に興味もなかったし自社の動画事業も興味が湧かず(僕の過去作った曲が転載されてランキングに入った時に初めて見た、くらい興味がなかった)。ライブ配信のイロハが全く理解できませんでした。

繋ぎ方もわからないし、カメラもできない。一人でオペレーションはできるわけもなく毎回ミスをしていた記憶。大企業案件で放送時間延長できず終わってしまったり、アスペクト比がおかしかったり目も当てられない失敗をいっぱいしました。

配信のオペレーションはできなかったけどライブ配信を知って、その可能性に惹かれました。オフラインとオンラインがシームレスに繋がる文化。グッズやチェキ券を売る、とは違った、既存のマネタイズを超えられる仕組み。

僕がライブ配信を担当していた人たちがインディーズのバンドやアイドル(一部は国民的アイドルグループになった)だった事もあり、「これは音楽業界でインディーズを支える仕事になる」と確信しました。

価値を感じてはいてもオペレーションはヘタだったので同僚や先輩からは陰口を言われ外部のスタッフの方にはキツ目の言葉をもらう毎日。自分の不甲斐なさが悔しかったのと、テレビ業界の体育気質が怖かったのを覚えています笑


そして独立

相変わらずライブ配信はヘタでしたが、当初の会社は大きなアーティストの配信が多く、もっとインディーズの人たちの支援をしたくて独立しました。音楽業界はインディーズが元気にならないとメジャーシーンも盛り上がらない(と思ってる)。

独立してからはインディーズアーティストのライブ配信を中心に行っていました。とはいえ、めちゃくちゃオペレーションが上手いというわけでもなかったので、ライブ配信の事業はメインではなく企画をしたり制作のディレクション、飲食店の経営がメインでした。

メインの仕事ではなかった事や僕の営業力が弱かったのもあり、月に1〜2ほどの機会。バラエティやライブの配信と様々な案件をさせていただきました。ただ、本番が少なかったのが悩みの種。

練習をいくらしても、ライブ配信は本番の数が経験値的な面も多く、中々スキルも上がりませんでした。いま思えば大手コンビニ様の配信や大きいホールの配信とか、よくこなしてたなって思います(失敗した記憶もない)。


圧倒的な現場量でスキルが上がっていく日々。

オンラインサロンとは何ぞや、の興味本位で入ったところで全ての配信を担当しました。立候補して全ての予定をこのために費やし、無料で全部やりました。時には地方へ行き、朝早く現場に行き、土日祝日関係なく現場に立ちました。

この頃からライブ配信のブームもちょうど上がってきたのもあり、ライブ配信について考える時間や検証する時間が増え、スキルも上がっていきました。今もライブ配信に費やしている時間は今も変わってなくて、毎日10時間くらい。

流石にこれだけ考えたりライブ配信に触れているとスキルは上がる。そして今もきっと進化中(と思ってます)。

ライブ配信を始めた時に「いつになったら覚えんの?」「この前も言ったよね」「カメラ下手すぎw」と言われていた僕も今やライブ配信のオンラインサロンを持つまでになりました。


ライブ配信のオンラインサロンを初めて

オンラインサロンを初めて、今お仕事を任せている配信メンバーはまだまだ練習中だけど僕の最初の頃より段違いに習得スピードが早くて尊敬してます。

僕が過去、現場数が少なかった事に苦労をしていた事から学べる機会を多くしてるから・・・とも思ったんですが、きっとそれは違っていて本人たちの努力や興味の高さなんだろなと思ってます。

長年、試してきたり習得した事をスンナリこなしちゃうメンバーの方々が羨ましい限りなんだけど、好きって気持ちや悔しい気持ちがあればずっとスキルって伸びていくんだろうなと思ってます。

最初、好きでも嫌いでもない(どっちかというと嫌い寄り)ポジションだったライブ配信が今やメインの仕事になるとは思わず、まためちゃくちゃ好きな仕事になるとは思いませんでした。

今や、ライブ配信へのこだわりと愛情は人一倍あると思っているので、嬉しいしこれからも頑張っていきたいと思ってます。

頂いたサポートは僕が電車を乗り間違えた時に凹み回復のにコーヒー代に使わせていただきます。あとソイジョイ。