不要になったアッパーをいただいたので

いつもの工房整理のお手伝いで、もう靴にすることはないアッパーがいくつも発掘されました
しかも、デシ100円以上するいい革の使ってるアッパーばかり
捨てるにはあまりにももったいないので、今後の靴作りのリハビリを兼ねて靴に仕立ててみようかと。
といっても、アッパー以外は何もないで、アッパーに合うような木型を探し出し、その木型に合わせて
中底、本底も発掘した材料で作りました

なんだかんだで、パターン作るのは久しぶりすぎるので、昔のメモを引っ張りだして、あーでもないこーでもないと、一人ぶつぶつ呟きながらなんとか作り

仮釣り込みも革が厚くオイルがわりと入ってる革だったので、なかなか釣り込めず、引きが甘くてボコボコになりながらもなんとかまとめられました

発掘したギリギリサイズの革底と箱の底から出てきた押ブチに間に一枚挟んで

グラインダーで削りだし

なんとかかんとかやっとの思いで、釣り込んで

底をつけて
もうこの時点で早く完全させたくてワクワクがとまらない

マッケイの溝掘って、だしやさんへ持っていって

縫ってもらった底

ヒールを付けて、コバを削って、スタッグダイナー塗って、仕上げて、クリーム塗って
うっかりちょっとだけ、革底焦がしてしまったけど、その辺はご愛嬌で。

紐を通して
はい、完成。

あ、中敷作るの忘れた

久しぶりすぎる靴作りにしてはまぁ、上出来かなと。

そして、この靴、すべて不要になって棄てられるはずだった材料で作ったので、私の労力以外は全部タダ

量産の後の残骸ね

もったいないし

悲しいね

せっかく靴にすることが出来たんだから、たくさん履こう

あ、その前に中敷つくろう笑