ライティングの勉強をしてみて
昨年の12月から今年の3月まで、ライティングの講義を受講した。
その講義は、講義を聴講する以外に毎週記事を提出する。
月曜日の23時59分締切で、題は自由だが、2000文字の記事を提出する。
それを毎週、計16回提出する。
提出は、任意であるが、提出することによって、フィードバックがかえってくる。
優秀作品は、ホームページに載せてもらえたりする。
しかし、これは、甘い幻想で、たいがい、文章についての注意を書かれて、またのチャレンジをと締めくくられている。
私は、この講義を受けるのにある事を自分に課した。
箕輪厚介さんの著書「死ぬこと以外かすり傷」の中に、こんなくだりがある。
ある雑誌のコラムに連載されている鈴木おさむさんが、別の大きな企画を抱えていて、締め切り間近になり、今回落としても仕方ないなと思った時に、締め切りの前日連絡が入り、ちゃんと納品したというエピソードがある。後で、鈴木おさむさんは、いままで、どんなに忙しくても、原稿を落としたことがない知るのである。一流の人間でも、どんなに忙しくても、こんなに努力している。凡人なら、それ一流の人間以上、努力しないとプロには、なれない。
そう思って私は、どんなことがあっても、毎週必ず、計16回全部だす。それが、当初の目標だった。
受講生のほとんどが、数回でネタがつきたり、他の雑務に追われて提出できなったという話を聞いていた。
実際、わたしも楽勝で提出できたわけではない。
日曜日から書き始めて、とりあえず仕上げる。
月曜日に見直して、誤字脱字を確認して、提出する。
火曜日は、唯一、ライティングのことを忘れることのできる日だった。
水曜日か木曜日に、フィードバックが返ってくる。だいたいが、落とされることが多く、当たり前だが、落とされると落ち込む。
フィードバックの文章は、とても、納得できることが、書かれてある。でも、悲しくてつらい……
でも、いまの自分の力では、どうしようもないというのが、読んでいてわかるのである。
そして、翌日には、次の提出にむけて、考え始める。
16週間、こんな感じであった。
だいたい、ほぼ毎日、題材を探していた。文章を書く力のない人間が、2000字の文章を書こうとするなら、そこそこ書ける内容の題材をもってこないと書けない。それを探す毎日だった。
フィードバックで印象に残っているのは、自分の言いたいこととは、よくわかりました。しかし、読み手は、どう思うでしょうか?
読み手にとって、納得できる文章でないと、つまらない文章になりませんか?ということだった。
正直、何回書いても、ホームページにUPされることなんてない。書いても書いても「また、チャレンジしてください」じゃないのか?そう思って、心が折れることもあった。それでも、勝手に自分が課した目標、16回全部投稿するを目標にがんばった。
16週間終えて、わかったことは、どんなものでも、ストーリーをつくることは、できる。
でも、それが、相手に伝わり、それを、相手がおもしろいと思うまでには、まだまだ、足りないということ。
それは、書き続けるしかない。
やっと、ライティングのスタートに立てたような気がした。