楽しい時間を過ごせる幸せ。美味しい粉もんとビールがあれば・・・
2月になって飲食店が暇になったという記事を何かで見たので「暇してるかな?」と思ったので友人がやっているお店に行った。
お好み焼き屋さんなので近くまで来るといい香りが漂ってきた。
お店あいてるな・・・と思った。
店の前に店に入ろうとしているお客がいた。
でも断ろうとしているみたいだった。
彼女1人で営業していたから席は空いていたけど新規のお客を呼ぶ余裕がなかったみたいだった。
ちょっとだけ手伝って断ろうとしていたお客さんを入れた。
夜になるとマスターが来るけど、私が行った時間は彼女1人だけで切り盛りしている。
というか、彼女しかいない時間だからお店に行ったんだけど。
座席が3卓とカウンターが3席のこじんまりとしたお店。
祇園の近くにあるからお客さんの9割が外国人のお店だ。
暇かな?と思ってきたけど・・・という私の問いに
彼女は「全然暇じゃない。お昼休憩もできないくらい忙しい」と言っていた。
お店は注文を受けたら客に焼いてもらうスタイルではなくてできあがったものを自分で切り分けて食べてもらうシステム。
彼女の焼く鉄板の上には常にいろんな食材が焼き続けられていた。
時間が少し空いた時に私の注文を焼いてくれることになった。
やっぱり美味しい。
「11年焼き続けているからね」と言っていた。
彼女との出会いは子どもたちが通った保育園のママ友だった。
息子たちはバス通園組だったので知り合いがなかなか作れなかった。
双子を見ている私を見て余裕がなさそうに見えてか声をかけてくれる保護者はなかなかいなかった。
親子遠足の時にバスの中で意図して私が近くに座り知り合いになった。
彼女の子どもとうちの子どもと学年は違うのだけどうちの子どもと同じ学年の子どものママ友がそのグループにいてそのママ友と知り合いになったのがきっかけだと思う。
子どもたちが大きくなり中学までは同じ学校だったが高校からはみんなバラバラの高校へ行った。
それでも私たちの交流はずぅーと続いている。
ママ友から友人になるレアケース。
保育園なのでみんな仕事しているし、しょっちゅう会える訳でもないからその距離感が長持ちした秘訣なのかもしれない。
彼女と先日、このママ友たちと一緒にした飲み会の話になった。
なかなか集まることができなかったから久しぶりに集まった。
でも1人が途中で帰ったのだ。
それも半分怒って。彼女は「たぶん次の日は覚えていないから気にする必要ないよ」って言ってくれた。
その時私は「何、ヘラヘラ笑っているんだよ、あなたに失望したよ」って言われたんだ。
そのことをちょっと尾をひきづっていた。
怒った彼女を仮にAさんとする。
Aさんは私たちに意見じゃなくて同調してほしかった。
でも誰も同調しなかった。
「あなたの言っていることは正しい」という事がたぶん正解だったんだと友人は言ってくれた。それ以外は正論かもしれないけどAさんにとっては間違いなのだ。
でも、どう考えても間違っているとしか思えないし、私自身「おかしいよ」と思っていた、でも口にしたら喧嘩になるしめんどくさいし苦笑していた。私に怒りの矛先をむけたのだ。たぶん、一番無害だと思ったからだと思う。
後日このことを考えた時にふと息子が小学生だった頃のことを思い出した。
勉強の苦手な息子は学年が上がるにつれて叱られる事が多かった。
ある時、先生に
「なんでできなんだ」的なことを言われてらしい。
「わからないからできない、どうしてもできない」と思ったらしい。でもきっと根性論で
「努力が足りないからできない」と言われると思ったから黙って苦笑するしかないと思った。
すると
「ヘラヘラするな」って言われたらしい。
本当のことを言うと面倒臭いことになるってわかっているのに、どうして答えを欲しがる?
息子がその後学校へ行くのが嫌になるのは、時間の問題だったと思う。
今はまだ不登校はマイノリティだけど、そのうちマジョリティーになったら息子の問題ももっと簡単になるだろうと思う。
根性論とか世間体とかそういったものがなくなったら少しは生きやすい世の中になるような気がする。
結論として
「しばらく会わない方がいいな」と思ったし、彼女にもそう伝えた。
学生の頃と違ってしょっちゅう会えるわけでもないし、会うんだったら、後味の悪い別れ方はしない方がいいと私は思っている。
そう思わないのは、Aさんが私よりも若いからかな?と思ったりした。年齢とか関係ないかな?
そんなことを彼女の焼くお好み焼きや焼きそばを見ながら考えていた。
彼女の所作は見ていて無駄がなく美しい。
お客さんが写真や動画に撮るのもわかるような気がする。
ビール飲んでお好み焼き食べてハイボール飲んでたくさん喋って、気がつくと6時間近く経っていた。
次に行くのはいつになるかわからないけれど彼女とハグして別れた。
パワーをもらった。
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