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セルフ写真館の開業までのステップと集客するための運営方法(副業)必需品リスト付



1.はじめに

0.0自己紹介

初めまして、Ki!ch!です。
この記事を読んでくださっている方々は私の知り合いか、セルフ写真館を開業しようか迷っている方、もしくは既に運営されている同業の方だと思います。

現在営業している部屋のある建物が再開発の対象になってしまい数年以内に取り壊しが決まっているので最後に運営のノウハウだったりを書いていこうと思います。


近年、SNSの普及やインスタ映えを追求する若者たちの間で、セルフ写真館が注目されています。
この記事では、2022年7月にセルフ写真館をオープン(開業)して2024年9月現在まで運営をしてきた経験からオープンするまでに準備することであったり、オープンしてからの運営方法について解説しています。
これからセルフ写真館を開業しようと考えている方へ向けて以下のメリットがあるかと思います。
・セルフ写真館開業にあたって最低限何が必要かわかる
・開店から軌道に乗るまでの初速を速くする
・逆に自分にはあっていないからと思いとどまれる
これからセルフ写真館を開業しようとお考えの方には、この記事にまとめている方法を参考にしていただくことで、大きな時間的損失や、費用的損失が出るのを防ぐことに繋がればと思います。

現時点で私の知る限りではありますが鹿児島県にセルフ写真館は私のところ含めて5つと、子どものみの撮影に特化したセルフ写真館が2つあります。
今年(2024年)3月にも鹿児島でセルフ写真館がオープンしています。

  • フォトハウスHi Peace【ハイ ピース】(鹿児島市鴨池)

  • PhotoOfficeアイプラス(霧島市)

  • セルフ写真館Studio NIKA(志布志市)

  • グッドグッドライフスタジオ(谷山)

  • セルフ写真導入店little kikki(奄美市)

下記からは開業に向けた準備や運営方法、そしてセルフ写真館が開業に向いている人や向いていない人について具体的に解説していきます。セルフ写真館を開業しようと考えている方はぜひ参考にしてください。

広報用に作成したInstagramの画像

1.1 セルフ写真館とは

読んでいる方はご存知かと思いますが、セルフ写真館は、プロのカメラマンがいなくても自分たちで撮影できる新しいスタイルの写真館です。
様々な背景や小道具が用意されていて、自分たちで自由に撮影することができます。プロも使用する一眼レフカメラが用意されていて、自分たちのペースで写真を撮ることができるため、リラックスした雰囲気で楽しむことができます。運営はカメラマンがしていたり、自分のような写真は全く撮らない人も運営していたりします。

1.2 開業のメリット

セルフ写真館は、比較的リーズナブルな投資で始めることができます。
私の初期費用としては後ほど購入備品など購入先リンク含めて全て公開しますが総額(備品、賃貸契約、火災保険など込)100万円ほどで始めました。

※購入してよかったアイテム、必須備品リストは購入者がダウンロード可能です

また、プロのカメラマンを雇用する必要がないため、人件費を抑えることができるという利点があります。さらに、一度軌道に乗れば主な集客はほとんどしなくても良くなります。(もちろんインスタの更新は必須です。)
理由としては、UGCと言われる来てくれたお客さんが投稿して宣伝してくれるからです。イメージとしては、テレビCMをせずとも、スタバの新作が出たらお客さんがインスタにアップして広報をしてくれるといった感じでしょうか。(有難い🙏)
またインスタ映えを求める若者たちに人気もあり、高校生ならイベントごとで継続的に利用されたり、結婚前のカップルが婚姻届を持ってきての撮影で使用する可能性が高く、固定費はずっと変わらず安定した経営を行えます。(5年後とかはわからないです。下手するとタピオカのように…)
ただ月の利益50万円とかは現実的ではなく良くて利益は20万円~25万円が限界だと思います。そのためカメラに通じていない場合は本業にはせず副業程度にしておくのがおすすめです。

2.開業に向けて準備したこと

開業に向けてすることはそれほど多くないです。

コストは徹底的に落としましょう。私の買った備品でも不要なものがいくつかあり後悔しています。

立地選びの際は物件だけでなく、「周辺環境」「競合調査」などの下調べも行いましょう。

2.1 セルフ写真館を知る|競合調査

セルフ写真館がどんなものなのか調査しましょう。
資金調達するわけではなかったのでビジネスプランなどの作成は行っていないです。その代わり開業前に東京でオープンしているセルフ写真館の調査を行いました。商圏は被りませんが東京という地で戦い生き残っているので限りなく完成形に近く参考になります。

実際に自分でも運営をするというつもりで利用してみるのが一番です。

一お客さんとして、実際にセルフ写真館を利用し、料金と機材、プランを見に行きます。そうすることで予約から来店、撮影、会計、データの受け渡しなど一連の全てがわかります。他にもどんなお客さんがいて接客はどういったふうにされるのかなど、一気に運営のイメージつきやすくなります。
お客さんの入り具合は予約サイトを見にいけば空欄が全て空いているということなので、行かずとも大体わかりますが、一度実際に見て回ることをおすすめします。
(今だからわかることですが、本来2名以上でセルフ写真館は行くのに、潜入で1人で撮影に行った客だったのでお店の人からすると相当怪しかったと思います笑)

この調査で購入すべき機材から、データの受け渡し方法、PCに入っているソフトを知ることができました。

機材を把握しつつ必要なスペースと天井の高さを調べます。これが2.3のロケーション選びに繋がります。借りたスペースが広めだったので撮影箇所を2箇所(シンプル背景ブースとおしゃれブース)展開する予定だったんですが、結局設置の手間を考えてシンプル背景ブースひとつしか使っていないです。そのため私が借りているところは半分以上使用しないままです。(家賃をまだ抑えられたかもしれない。)

2.2 資金調達

自己資金で行ったので割愛します。
資金が100万円無い場合はおすすめしません。
額は小さいのでそもそも資金調達するほどではないかと思います。
ギリギリは怖いので(家賃+5万円)*3ヶ月分くらいはあるといいかもしれません。

2.3 ロケーション選び

ここも事前調査と被ってはいるのですが、家賃を抑えるに越したことはないです。絶対に妥協していいところではありません。家賃交渉は不動産仲介業者を挟まず直接オーナーに連絡しましょう。電話よりも直接一度会ってお話しをした方がいいです。私は一度不動産会社に相談に行ってオーナーの方の電話番号を教えてもらいその後交渉を行いました。契約はその会社さんを通しました。

霧島市という田舎の方でもセルフ写真館が運営されていたので、好立地にこだわりすぎる必要はありません。地方は車ドライブがてら移動するのでカフェとかはむしろよかったりしますし。地方の場合は駐車場が必須ですね。

ただ、場所によってはこれるお客さん(ターゲット)が分かれてくるので慎重に判断してください。車必須だと高校生利用が激減します。

例えば、地方の車社会では高校生よりは家族連れがメインターゲットになると予想されます。その場合、駐車場が広くとれる郊外が良いのかもしれません。広々とスペースが取れるメリットも大きいです。複数のファミリーコーナーを設けたりできるでしょう。

ですので、自分の店に来てほしいお客さんをしっかり想定したうえで、ターゲットに合った立地と内装、撮影プランが必要不可欠です。ゆっくりと考え抜いて判断するのが大切だと思います。

2.4 スタッフの雇用

スタッフの募集方法はInstagramで行いました。ストーリーのみです。改行の際に設営などは男友達の協力を得ましたが、最初の接客をしている段階でストーリーの告知をすると集まってくれます。
おまけになるかわかりませんが、有料の部分では実際に使用したストーリーの画像も公開します。丸々真似してもらっても構いません。

2.5 インテリア・設備の導入

初期費用を抑えるために、ジモティーや近くのリサイクルショップを活用しました。軌道に乗ったら古いやつは再度ジモティーで上げて新品の机を買ったりはできますが、最初は抑えていきましょう。
カメラは性能がモロに出てくるので重要です。
ここで使っているのは、SONYのa7IIIです。RAWでも撮影は可能ですがデータの受け渡しが遅くなってしまう点やセルフ写真館に来られる方のニーズとして受け取った後に編集をしたいというニーズもないためjpgで撮影をしています。(rawの場合は負荷が重く高校生が連射すると負荷がきつかったです)


運営方法

3.1 料金設定

料金はどこよりも高く設定していると思います。
Googleで調べるセルフ写真館の平均料金は1組あたり約3,000円~4,000円です。プランでも変わってきますが撮影料金は平均1,500円~3,000円程度です。
当セルフ写真館はカラーが1人2,500円でどこよりも高いんじゃないでしょうか。
他のところですと1組3,000円とかがありますが、4人きても3,000円だったりするのでお客様からすると良心的でいいんですが、それだと事業が回らないんじゃないかと思ったりもします。

背景紙が1枚1万円近くするので、1組目で破かれたり汚れすぎてしまった場合には、大きな損失になります。そこに1人あたりの値段が1,500円とかにしてしまうと回収まで利益がでないので潰れてしまう可能性もあります。

最初の計画では体感として料金はなんだかんだ1人1,500円くらいに落ち着くだろうと思っていたました。ただ一旦、県外よりも高い値段で試してみてお客さんが来なかったら下げていこうという方向性でしてみると、結果お客さんは来てくれて下げる必要はありませんでした。

料金設定は最初は強気でしましょう。立地が良かったり設備にお金をかけられるだったりで他とは違うメリットを打ち出すとその価格でも来てくれると思います。来なかったらそこに合う価格に下げていけばいいので。

購入者限定30分:相談対応(zoom,meets,電話などでご相談に乗ります。)

3.2 セルフ撮影の仕組み

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