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岬めぐり、疲れた。

♫窓に広がる〜 青い海よ〜♫の気分を味わいたくて、市内バスセンターの始発から長崎半島の先端まで昼間フリーパスを利用して行ってきました。

いやぁ、遠かった。時間にして1時間20分バスの中でジッと座ってるだけ。車窓から見える景色も若い頃から見慣れているので退屈でした。通路を隔てて座っているおじさんは文庫本を手にしています。(このおじさんは帰りのバスでも一緒だった。きっと一日をバスの中で過ごしてるのかも)
残念なことに、僕は三半規管の調子が良すぎるのか、電車では下を向いて本が読めるのに、バスの中では乗り物酔いになるのです。

目的地近くになると、窓の外には世界遺産になった軍艦島(端島)が見えてきました。けっこう観光資源になってるようです。たかが、廃墟を船に乗ってまで見に来る人の気がしれません。
本質は、浅草ロックの見世物小屋と一緒です。

目的の「我が青春のメインビーチ」は、軍艦島が浮かんでる海の反対側になります。
人影もなく、風もなかったので打ち寄せる波の音も聞こえません。
この渚での思い出は、数々あるのですが秘すれば花ということにしましょう。

思い出にひたることよりも、自分の体力と気力の衰えに驚きました。片道1時間20分のバス乗車でうんざりしました。すぐに帰りのバスの時刻の確認です。案の定、1時間に2便程度しかありません。

通りかかった地元のお婆さんに、
「この先、島があって橋がかかってましたよね。昔は10円で船に乗れたけど?」と、尋ねたら、
「今は橋のかかっとっけん、歩いていけるよ。なんもなかよ。なんしに行くと?」と、田舎の人はちゃんとよそ者でも相手してくれます。
「いや、よかです。もう帰ります。」と、バス停に座っていたら、さすが世界に誇る日本の交通運行。1分の狂いもなく乗車できました。そしてまたバスに揺られて1時間20分。

こんどは、もっと街の近くの海にします。

1回の投げ銭で、10匹の猫たちが喜びます。^^V