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さらに中学時代の話
さて、取れた歯も補修がすんだので、しばらくの間中学時代の話をさせていただきます。
【 個性的な先生方】
僕の通った中学では、僕以外の生徒はもちろん、先生方も当然エリートです。個性的な方も多かったです。
一人は、理科の先生。
白髪を振り乱していつも白衣を着てました。今でいうなら完全にマッドサイエンティストのおじいさんです。
で、授業を受けに理科教室に行くと、いつも黒板の上のスピーカーからクラシック音楽が流れるのです。先生の声が聞こえないほどじゃないのですが、あれはなんだったんだろう。
個人的に「授業中のBGM効果」でも研究していたのかもしれません。噂によるとこのおじいさん先生は、大学時代は蚤の雌雄の判別を研究していたそうです。😅
もう一人は、赤フン先生。
僕が通った中学は体育館がなかったのに、25mプールはありました。
夏休みには、クラス別に開放されるのです。僕らにしてみれば、ただで水遊びができるわけです。
楽しみにしていた最初のプールの日に、僕らの見守り役が赤フン先生でした。プールサイドに腕組みをしてやさしいまなざしで、スックと立ってるその姿は漫画から抜け出た熱血先生みたいでした。
結局、その先生の授業を受けたことがなかったので、お名前も担当教科も知らないままです。
三人目は、保健体育の先生。
小柄で筋肉質の体をした保健体育の先生は、器械体操部の顧問でした。運動場の砂場の近くに設置した鉄棒で大車輪をグルグルまわるのはかっこよかったです。(プールはあっても体育館はなかった)
その先生の最初の保健の授業は、こうです。
教室の扉が横にガラガラと開かれたとき、僕らは一斉に起立しました。一歩中に入った先生は、「遅い、遅い。」と言って扉を閉め廊下に出ました。
ひと呼吸する間にまた扉が開きました。僕らは起立、またしても「遅い、遅い。」と退場。さっさと授業始めろよの気分でした。
3回目の扉が開いて、やっと教壇に立った先生に礼をしたあとの第一声。
「君たちは、シュトゥルム・ウント・ドラングである。」
クラス全員、なんだ〜?の気分です。そして、黒板にこう書きました。疾風怒濤。
今から思えば、青年心理学のテキストからの引用かもしれませんが、そのときは完全にクラス全員のつかみはOKでしたね。
日本に中学校の保健体育の先生は大勢いるかもしれませんが、授業の第一声がドイツ語だったのはこの人だけでしょう。
このほかにも思い出深い先生はいるのですが、教頭先生も忘れてはなりません。
先生が学会出席その他で、授業が自習になることも多かったです。そのときに、待ってましたとばかりに現れるのが教頭先生です。生徒が可愛くてたまらないという目をしてる人で、フレンチブルドッグを思わせる小柄のおじさんでした。
教室に入ってきて、言うことはいつも決まってました。「はい、みんな、運動場の朝礼台の前に横一列になって集合。」
クラス全員で運動場に行くと、「はい、回れ右。足元に注意して小石やゴミを拾って向こうの端まで行ってください。拾ったものは、まとめといてください。もう一度こっちに戻ってきたら、あとは自由時間です。他のクラスの邪魔にならないよう静かにお願いします。それから、学校の外には出ないように。」
というわけで、僕らは自習時間を自由時間に変える、教頭先生が好きでした。
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