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Jujuの大冒険〜Jujuという名の黒船
Juju.野田樹潤選手の2023年シーズンの成績。
・2023 F2000 Italian Formula Trophy
Super Formula Class 総合優勝(6勝)289P
・Austria Formula 3 Cup
Formula 3 Cup 総合2位(7勝)262P
・2023 Euroformula Open Championship
Drivers' Championship 総合8位(1勝)118P
Rookies' Championship 総合2位(8勝)110P
ムジェロ、スパ・フランコルシャン、ホッケンハイム、ポール・リカール
で勝利してます。
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その上で 不条理な規則変更と難癖で撤退したEOCの様子に見かねた
有志の方々に誘われた BOSS GPで 旧GP2 (Formula RENAULT 3.5)
で EOCと並行開催だった モンツァに出場します。
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このクルマは、パワステ無し、トラクションコントロール無しの太古の
レーシングカーの頂点の1つですよ。しかも 現在のサーキットの中でも
ハイスピードサーキットであるモンツァ。
初日、雨でした。550PSの化け物レーシングカーを廃車にせずに
帰って来ました。これだけ凄い事。
そして 2日目。マシンの最高速度上げる為に リアウイングを外すのです。
旧冨士スピードウェイのF3レースの 超度胸試しセッティングを!
300km/h以上出るクルマで!
モンツァで!
良く無事で。
が、日本のレース界 この辺から おかしな話になりまして。
Jujuの事を
「ロートルが趣味で出場しているような ショートレースで 古くさい
レーシングカーを走った実績なんて 実績じゃない。又、新人だけで
走っているレースなんて 最後の一周まで気の抜けない 日本のレースと
違ってプレッシャーにも弱いだろうから 大したドライバーではない。」
前回、書いた「鎖国」って この事なんですよ。
これ言ってる方々に聞きたいのですが、
この「Formula RENAULT 3.5」乗った事あるわけ?
少なからず、BOSS GPには、Formula NIPPON の車両が走ってましてね。
このクルマ その車両より遥かに速いですけど。
確かに レース距離は?謎なんですけどね。
その疑問は、体型なんですよ。
Jujuは、170cmと日本の女性としては、高身長。
で 高校3年生という事もありますが、
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首が細いというのが、ネックだったのです。彼女のインタビューでは、
「慣れてて問題ない」というのですが、日本の大人は信用しなかったわけです。
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そして 黒船は、鈴鹿に現れたのです。
逆輸入のレーシングドライバー「Juju」として。
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早々に結果を
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これをどう見るか?なんですよ。2.243秒差を。
TGM Grand Prix チーム代表 池田和広氏の感想。
「Juju選手。凄かった😅3日間走り切れるとは、レース関係者ですら誰しもが想像出来なかったことでしょう。当然タイムはまだまだなのですが、これは課題も見えてますし慣れで解決する部分でもあります。ベースになるフィジカルとスピード感覚があることが確認出来たので心配はなくなりました。この先が凄く楽しみな選手です。そしてピュアでしたねー。純粋にモータースポーツを楽しむ姿はこちらも原点回帰を考えさせられました。人前では笑顔ですが、今回のタイムに関しては相当な悔しさも秘めてます。しかし腐る姿を見せる事もなく目の前の壁を越えようとする振る舞いは応援したくなる人徳を持った選手でした。」
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鈴鹿での素晴らしい3日間でした。 1日目にして車とトラックを学んだ後、Jujuが過去4年間ほぼヨーロッパ独占レースをしていることを念頭に-彼女は2日目でタイムを3秒以上向上させた!
3日目は、車の別のセットアップを試すことにより専念しました。
激しい、何周も完走しましたが、経験はとても満足しました。 Jujuの体質は、このような高いリズムに対応できるほど強くて、彼女はF3ダラーラよりもはるかに速くパワフルなクルマで、確実かつ迅速な改善を見せることができました。
応援に来てくれた多くのファンに改めて感謝します🙏🏼
#GoJuju Juju / 野田樹潤 TGM Grand Prix SUPER FORMULA
「3日間、本当にすごく良い練習をすることができました。スーパーフォーミュラ、思った以上に楽しかったので、いい経験をさせてもらったチームには感謝ですね」
「初めてのスーパーフォーミュラで、鈴鹿を走るのもほぼ初めて。正直、どっちも難しかったのですが、少しずつタイムを縮めることもできて、大きなミスもなく3日間走り切ることができたので、それはすごく良かったです」
「すごくレベルの高いカテゴリーですし、出ている選手も本当にトップレベルの方ばかりなので、この中に混じらせていただくと本当に毎回毎回、自分自身が成長できているなと感じます。もし(レースに)出られることになれば、すごく自分にとって大きなステップになるなと思います」
「3日目はさすがに疲れは出てきましたが、今年乗っていたクルマでも3日間フルで乗っていたら少しは疲れが出るので」
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しかし、この3日間。ファンの中心は、
2023 FIA-F2 4位 Red Bull Racing所属 岩佐歩夢。
では、無く。同じ黒船でも Jujuでした。
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3日間のテスト終了後の TGMのパドック裏は、
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平日なのに パドックはパニクる。
凄まじい人気です。来年、SUPER Formula で走ると決まった訳じゃないのです。
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今回のテストで 2020〜21年に SUPER Formulaに参戦した
Tatiana Calderón (タチアナ・カルデロン)の予選タイム
2020年 鈴鹿の予選タイム 1分37秒649 には、届かなったものの。
2021年の予選タイム 1分39秒627は、破って見せた。
Jujuは、Calderónと能力は、変わらないと思われる。
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今回のテストでもJujuのエンジニアを受け持った上城直也氏の感想。
今回のメニューは、完全にマシンとコースへの慣熟だったそうです。
「最終戦で(大草)りきが予選を走ったときのクルマをベースにして持ち込んで、1日目に松下(信治)選手に乗って評価をしてもらい、同じ状態でJujuが乗ったときに足りないところはどこか、と探していく形にしました。共通ダンパーは、2日目に向けて装着しました」
初日の走り出しはJujuのフィジカル面に配慮し“数周走ってはピットに戻る”というランプランを立てていたが、
「慣れるために、もっと連続で周回したい」
とJuju側からリクエストがあり
「15周とか13周とか、ほぼロングランのような走行となった」
「シートポジションが悪く、腰が少し痛いとは言っていましたが、それ以外は全然問題ないということで、意外とフィジカルが大丈夫そうだな、というのが第一印象でした。それは3日間終わっても同じですね」
実際、Halo(ヘイロー)より 頭が出ていたのが、X(Twitter)で話題に
なりました。
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Jujuは、足が長くて SUPER Formulaのコクピット入らなかったのでしょうか?
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「ただ、他の日本人のルーキードライバーと比べると、鈴鹿が初めてという部分が大きいですね。とくに、鈴鹿特有のS字の走り方を見つけるという部分では、少し時間がかかったかなと思います。とはいえそれも2日目の終わりにはだいぶ良くなりましたし、そこで他のルーキードライバーと同じスタートラインに立てたような気がしましたね」
「3日目の午前中には曲げる方向にセットアップを変更し、そのフィーリングを元に午後はアジャストを加えた。最終セッションはそれまでと風向きが逆方向へと変化したため、それに合わせたセットアップもいくつか試した。」
「SFになると細かいセットアップアイテムもいろいろありますし、そこはさすがにレギュラードライバーと比べてしまうと足りない部分はあります
ですが、乗ってみたところの印象はきちんとコメントしてくれるので、あとは僕の方がもう少し細かく対応できればいいのかなと思います」
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これまでもJujuとともに戦ってきた父・英樹氏が鈴鹿でもチームに帯同していたが、アドバイス的確だったようで。
「僕は自分で運転するわけでもないので、たとえば鈴鹿のライン取りなどに関しては『こうじゃないかなぁ』くらいにしか言えないのですが、(野田氏は)コースで見ていても、オンボードで見ていても、『他のドライバーはここでステアリングを切り込んで、ここでアクセルを抜いているよ』といった形で、的確にアドバイスをされているんだなと感じました」
「トップから2秒落ちということでもっとレベルアップはしなければいけませんが、(3日間フルで走っても)まだ鈴鹿の経験は他のドライバーたちより少ない状態です。開幕前の鈴鹿テストでマイレージを稼いで、ギャップを詰めていけば『Q1突破』は見えてくると思います。また、今回はロングランと言えるほどのメニューはやっていませんが、SFの場合は予選が少し悪かったとしても、ロングランのペースがしっかりとしたものであれば、ポイントは獲得できる。チーム全体で考えていけば、ポイント獲得というあたりまでは、見えるのではないかと思います」
と 好印象。
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正に Jujuは、日本レース界に現れた黒船だったのです。17歳 女子高校3年生は、全日本トッププロカテゴリードライバーの資質があると関係者に認めさせたのです。これは、日本レース界で頑張っている 未成年レーシングドライバーや女性レーシングドライバーの新たな基準を作りました。FIA-F4-JAPANのCHAMPIONは、TOM'S推しの高校生ドライバーです。TOM'S/TOYOTAとしては、初年度でも SUPER Formula LIGHT のCHAMPIONを狙わせなければ行けなくなりました。Jujuが、高校3年生でやった事を 越えないと評価されません。F1でも M.フェルスタッペンの衝撃を誰も越えられないです。彼は、無免許で F1ドライバーになった最後のドライバーです。
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来年、ユーロで走るのか?日本で走るのか?は、Juju次第。
その内あるリリースを楽しみに。
もうすぐしますとウサギ年が 終わります。
僕は、このウサギポーズのJujuが、好きなんですけどね。
可愛いじゃないですか。
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しかし、SUPER Formula TESTでは、責任者の近藤真彦氏より
54歳以上じゃないと解からんダジャレを噛ましてましたが、
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お菓子は女の子の方が、絶対に似合うわけで。
確か、Jujuのスポンサーには、食べ物のスポンサーがいないので
企業の皆様どうでしょう。
170cmもあると ランウェイとかも歩けそうですよね。
海外で活躍したいアパレルブランドの方々どうですかね?
彼女の肩書きは、
2023 F2000 Italian Formula Trophy CHAMPION です。
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