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WHOの事務長さんは 数字を見ているのか?

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WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、2日、中国以外で感染が拡大している日本など、4カ国を名指しして懸念を示した。テドロス事務局長は、「韓国、イタリア、イラン、日本での感染拡大を最も憂慮している」と
述べた。テドロス事務局長はまた、これまでの感染者の9割は中国が占めており、現状ではパンデミックにはあたらないとの認識を示した。一方、ポルトガルでは、初めて新型コロナウイルスの感染者が2人確認された。感染は、これまでに72の国と地域に拡大し、このうち中国を除く感染者数は1万人を超えた。中国では、新たに31人の死亡が確認され、死者は2,943人となり、これまでの感染者は8万151人にのぼっている。
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(注:2月28日に中国よりWHOに提出されたもの。)
令和2年3月      厚生労働省・外務省

1 任務

(1)目標と目的

ア 目標:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行への対応及び未だ影響を受けていない地域における次なる準備及び即応措置について中国の計画及び国際的な計画を迅速に周知すること。
イ 目的:COVID-19に関する理解を深め、知見を共有し、勧告を作成し、連携のための優先事項を確立すること。

(2)メンバーと調査方法
中国人12名(共同団長1名を含む)及び外国人13名(共同団長のWHO職員1名及び日本人1名を含む)の計25名。2月16日から24日まで9日間にわたり調査を実施。医療機関や交通機関、調査機関等の視察を含む武漢や北京等への訪問、中央・地方政府関係者、医療関係者、科学者等との議論を実施。

2 主な調査結果

(1)ウイルス
コウモリが宿主の可能性や中間宿主については今のところ不明である。(2)流行・対象患者
患者55924名(2月20日現在)の平均年齢は51歳。患者の77.8%は30~69歳。77%の症例は武漢で発生した。51.1%は男性。21.6%が農業従事者又は(肉体)労働者。
(3)感染経路
主な感染経路は飛沫感染と濃厚接触感染であった。空気感染は報告例なし。糞口経路、エアロゾルによる感染は主要経路ではない。他方、中国では、人から人への感染の大半(クラスターの約8割)は家庭内で発生した。
(4)症状・重症度
・ 症状の80%が軽度、深刻(severe)は13.8%、重篤(critical)は6.1%。中国全土の致死率は3.8%。武漢では、5.8%。武漢を除けば0.7%。
・致死率:80歳以上21.9%、合併症無1.4%、合併症有(循環器疾患13.2%、糖尿病9.2%、高血圧8.4%、呼吸器疾患8.0%、がん7.6%)。1月1日-10日に発病した人の致死率17.3%であったが、2月1日以降に発病した人の致死率0.7%に低下。
・症状:発熱87.9%、咳67.7%、倦怠感38.1%、たん33.4%、息切れ18.6%、のどの痛み18.6%、筋肉・関節痛13.6%、頭痛13.6% 等
・18歳以下は全体の感染者の2.4%であり、重症化は稀(深刻2.5%、重篤0.2%)。入手可能なデータからは子供間の感染範囲等を断定することは不可能であるが、感染した子供の大半は家庭内での大人からの感染であり、子供から大人への感染は確認されていない。また、無症候感染者は少なく主要経路ではない。

(5)中国で行われた段階的措置
ア 第一段階:武漢外への感染拡大の抑制:生鮮市場の閉鎖など感染源のコントロール、サーベイランスの強化、診断キットの開発等
イ 第二段階:流行の抑制:武漢内(患者治療、救命、流出阻止)、武漢外(流入阻止、予防管理措置)、移動規制、コミュニケーション等
ウ 第三段階:感染集団の抑制:すべての感染者への適切な検査・治療、ビッグデータやAIを活用した濃厚接触者の追跡等

3 評価
(1)中国の対応と次のステップ
・5Gの活用やオンラインでの遠隔診療などの最先端技術を駆使した感染対策をとった。
・感染地域からより深刻な感染地域に対するヘルスケアワーカーの派遣や個人用防護具の提供等、最も脆弱な人々とコミュニティに対する地域の連帯に基づく支援を実施した。
・政府及び社会が一体となったアプローチの採用が、中国での感染拡大を防ぐか、少なくとも遅らせ、グローバルコミュニティーの保護に重要な役割を果たした。
・正しい認識及び準備態勢を兼ね備えた科学的根拠及びリスク評価に基づいた段階的措置をとった。
・ 一方、感染流行初期における迅速な対応、流行期における対応能力の強化、ヘルスケアワーカーの適切な保護、重要なデータの国際的な情報共有等を含む公衆衛生危機対応については改善の余地がある。

(2)グローバルな対応と次のステップ
・ COVID-19は、極めて伝染しやすい新しい病原菌であり、保健、経済、社会的に大きな影響を引き起こし得ると見なさなければならない。
・事態のエスカレーションを転換させた、中国による医薬品を使わない措置の活用は、グローバルな対応への重要な教訓となる。
・国際社会の大半は、中国で採られた措置を実施する用意ができていない。直ちに感染を発見し、隔離し、濃厚接触者を追跡・隔離すること、そして、国民の多くがこれらの措置を理解し、受け入れることが必須である。
・封じ込め措置により得られた時間を活用し、グローバルな準備を強化し、ウイルスを止めるためのツールを迅速に開発しなければならない。

4 主な勧告 (注:合計22の勧告が発出)

(1)中国向け
①各地域における評価されたリスクに応じた適切なレベルの緊急管理体制を維持する。
②労働者の帰還に始まり、最終的には学校の再開にいたるまで、人の移動と公的集会に関する現在の制限の段階的な解除を注意深く監視する。
③危機管理メカニズム、公共保健機関(CDC等)、医療施設、コミュニティ関与メカニズムの準備体制を更に強化する。
④対応及びリスクマネジメントの決定に迅速に資する研究を優先する。⑤COVID-19に関する知見を最も有する国として、国際的な対応に資するよう、疫学データ、臨床結果及び経験の組織的かつリアルタイムな共有を更に強化する。

(2)COVID-19発生国及び/又は流行国向け
①COVID-19の封じ込めに必要な政府及び社会が一体となったアプローチを確保するため最高レベルの国家対応管理体制を直ちに作動させる。
②積極的かつ徹底的な事例の発見、即時の検査及び隔離、濃厚接触者の接触の追跡及び厳重な隔離を優先する。
③COVID-19の深刻さ及び拡大防止における一般市民の役割に関して、一般市民に対して十分な情報を伝える。
④COVID-19の感染経路を発見するための調査を直ちに拡大する。
⑤必要に応じて感染経路を遮断するための更に厳重な措置(例:大規模集会の延期、学校及び職場の閉鎖)を展開するためのマルチセクターによるシナリオ立案やシミュレーションを実施する。

(3)非発生国向け
①最高レベルの危機対応メカニズムを直ちに作動させる準備をする。
②新しい知見を踏まえた国家準備計画を迅速にテストする。
③迅速な発見が拡大封じ込めに不可欠であるため、COVID-19に関する調査を直ちに強化する。
④全ての医療機関において感染予防及び管理措置の厳格な適用の強化を今から開始する。
⑤一般市民のCOVID-19に関する理解を迅速に評価し、国の健康増進に関する資料や活動を適宜調整し、臨床専門家をメディアとのコミュニケーションに関与させる。

(4)一般国民向け
①COVID-19は新たな懸念すべき病気であるが、流行は適切な対応により管理可能であり、感染者の大半は回復することを認識する。
②頻繁に手を洗い、くしゃみ又は咳をする際には常に口と鼻を覆うという最も重要なCOVID-19予防策をいま採用し、厳格に実行する。
③COVID-19に関する新たな情報が日々蓄積され、戦略と対応策は定期的に改善されるため、COVID-19及びその兆候と症状(例:熱及び空咳)に関する最新情報を継続的に入手する。
④様々な方法によりCOVID-19への対応を積極的に支援できるよう備える。

(5)国際社会向け
①COVID-19による共通の脅威に対応するためには、国家間の真の連帯と連携が不可欠であることを認識し、この原則を機能させる。
②接触歴の追跡を促進し、各国に及ぶ封じ込め措置を周知するため、輸入症例に関する詳細な情報を含め、国際保健規則において求められている情報を迅速に共有する。
③COVID-19が影響を及ぼす国々のリスク特性が迅速に変化することを認識し、流行の傾向を継続的に監視し、国際的な渡航と貿易を著しく妨げる「追加的な保健措置」を再評価するための能力をコントロールする。==============================================================新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について
(令和2年3月4日版)
3月4日現在の状況及び厚生労働省の対応についてお知らせします。
(3月4日正午までの各国機関やWHO等から発表された内容を踏まえ、
3月4日報から下線部分を更新しました。)
国内では、3月3日~3月4日までに今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の患者16名(242例目から257例目)の報告がありました。

1.国内の状況について
 3月4日12:00現在、257例の患者、27例の無症状病原体保有者が
確認されている。

【内訳】
・患者257例(国内事例246例、チャーター便帰国者事例11例)
・無症状病原体保有者27例(国内事例23例、チャーター便帰国者事例4例)
 うち日本国籍245名である。

PCR検査実施人数については複数の検体・検査を重複してカウントしている自治体からの報告は合計に含めていない。なお、それら自治体の検査数を含めると、延べ 8,111件の検査が実施された。

(括弧内は前日からの変化)
※1 うち日本国籍230名
※2 今までに重症から軽~中等症へ改善した者は1名
なお、国内事例のPCR検査実施人数は、疑似症報告制度の枠組みの中で報告が上がった数を計上しており、各自治体で行った全ての検査結果を反映しているものではない(退院時の確認検査などは含まれていない)。

なお、国内事例のPCR検査実施人数は、疑似症報告制度の枠組みの中で報告が上がった数を計上しており、各自治体で行った全ての検査結果を反映しているものではない(退院時の確認検査や、疑似症報告に該当しない検査などは含まれていない)。

1.国内事例 (2.チャーター便帰国者を除く) 

・患者246例、無症状病原体保有者23例
・3月3日18時時点までに疑似症サーベイランスおよび積極的疫学調査に
基づき、PCR検査については、計5,690件の検査を実施。
・上記患者のうち入院中または入院予定209名、退院31名、死亡6名。
・無症状病原体保有者23名は入院中または入院予定17名、退院6名。

2.チャーター便帰国者に係る発生状況
(水際対策で確認された事例:武漢市からのチャーター便帰国者)  

・患者11例、無症状病原体保有者4例
・患者のうち入院中4名、退院7名。
・無症状病原体保有者4名全員退院。

2.クルーズ船での発生状況について

・2月3日に横浜港に到着したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」については、延べ4,089名について、新型コロナウイルスに関する検査を実施したところ、陽性が確認されたのは706名(うち無症状病原体保有者延べ392名)。

【上陸前事例について】

(括弧内は前日からの変化)
※1 那覇港出港時点の人数。うち日本国籍の者1,341人
※2 全国の自治体からの報告と関係省庁からの報告数。この他に藤田岡﨑医療センターから退所した31名(無症状・陽性)がいる。
※3 8名が重症から軽~中等症へ改善(うち1名は退院)。
※4 この他にチャーター便で帰国後、3月1日に死亡したとオーストラリア政府が発表した1名がいる。

・船内支援として医師、看護師、薬剤師を船内に派遣し、医薬品等の配布・相談対応を行いました。
・3月1日、すべての乗客、乗員の下船が完了しました。引き続き下船をされた乗客・乗員の方々の健康管理を適切に行っていきます。

3.国民の皆様へのメッセージ
 今後とも中国等の発生状況を注視し、各関係機関と密に連携しながら、迅速で正確な情報提供に努めてまいります。国民の皆様におかれましては、マスクの着用や手洗いの徹底などの通常の感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
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WHOの事務長は、日本という国の広さを 想像した事が 無いのだろう。
クルマが 好きな事もあり 「Top Gear」をよく見ると イタリア・フランス
ドイツ・イギリスなんて 東京都~福岡県くらいの範囲。ヨーロッパって
クルマで走れば 大した距離じゃないんだと思います。
それを考えると 「日本を懸念する」という発表。意味不明。
確かに 日本の数値には ダイヤモンドプリンセスの数値は 入れていない。
が、色々感染したとは 言え公式発表 (3月4日正午付け)は、230名。
重症患者は、1名減との事。しかし 朝の NHKは 簡単に 1000名近くとの
報道。NHKには 悪意を感じます。政府と報道機関の発表の差。
何なんでしょう?
WHOが、2月28日付けに 連絡して来た中国の資料を良く読むと
2月20日付で 約56,000名 感染者が いたが、3月4日には 80,000人強。
WHO事務長は、28日付けで 各国に配布した資料を元に 3月2日に
記者会見をしている為に 中国のまとめいる文章を見て終息させた
と勘違いしていると思われる。
前にも 書いたが 頭が良すぎて 算数が出来ないのだろう。日本の
裁判官・検察官・弁護士と一緒と指摘したが 、全く一緒。
2週間くらいで 24,000人も 発病しているのに 中国の危険が去ったと
小学生で 足し算・引き算が出来る子供でも 言わないような話を
全世界に 言えたものである。
さて 厚生労働省が纏めた 世界の感染者の数は 日本より EUが危険な
事を指している。上記に書いたように EUの距離感は 日本と対して
変わらない。が、既に 3,200人強の感染者を出している。
お聞きしたいのは この中で日本人に会って感染した人は 何人いるか?
だけである。PANDEIC の 危険として 現在の渡航制限は、理解しても
日本より 発病が 遅れていた地域で このような状態なるというのなら
実は びっくりしているのだ。
WHOは 国別資料なのかも知れないが 既に EU圏は 韓国に次いで危険な
地域なのだ。
これは 表と地図を見て 足し算をしただけである。
WHOの事務局長は 数字を見ていないと非難されても仕方ないと思う。

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