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[#124] 生まれ変わりのエジプト旅⑫

エジプト旅の続き↓

シナイ山でご来光を拝み、途中の山小屋まで下山してきた。


お金の使い方のハナシ

景色を楽しみながら下り、山小屋まで帰ってきた。

ここで、それぞれコーヒーを頼んだり、持ってきたお菓子を分け合ったりして、しばらく休憩することになった。

山小屋の様子

ここを取り仕切るガイドさん曰く、シナイ山へは、少し前まで観光客が全然来なくなっていたらしい。(おそらく中東の情勢によるもの)

そこへ、私たちが大勢のグループで訪れた。
山の人たちは、我々がここに来たことを喜んでくれている、とのことだった。

ここでおーちゃんが、そのことに絡めて、お金にまつわる話をしてくれた。

我々がシナイ山という聖地に登ってこれたのも、何もないところから階段や山小屋などを整備して、登れるようにしてくれた先人たちがいるから。
今、山にいる人たちや、彼らのご先祖様が、長い時間をかけて整備・管理してきてくれた。

ラクダを引く人たちや、群がってくる人たちも、私たちが払うお金、チップで食べている。
それらのお金を“高い”と思うかもしれないが、お金を払った瞬間、その手で自分たちも“受け取って”いる。

この世の法則として、自分が出したエネルギーを受け取ることになる。
だから、例え“高い”と思ったとしても、お金を払うその瞬間には、ポジティブなエネルギーでお金を渡そう。

この場に限らず、これからも意識してほしい。
商品を作ってくれた人に対して「ありがとう」とか、「この人の生活が豊かになればいいな」とか、そういうポジティブな気持ちで支払ってほしい。

ポジティブな気持ちでお金を払えば、その瞬間自分もポジティブなエネルギーを受け取ることになるからね。

おーちゃんの話が、心にジーンと響いた。

確かにその通りだ。
対価交換なんだから、お金と引き換えに確実に何かを受け取っている。

でも、ついつい手元から出ていくお金の方、お金が減ってしまう方にばかり意識を向けてしまっていた。

作ってくれた人、運んでくれた人、開発してくれた人、研究してくれた人…
商品やサービスの向こう側には、必ず関わってくれた人や、そこに費やされたエネルギーというものが存在している。

お金を払って手に入れるものの、その奥にまで意識を馳せられる人になりたいと思った。

そして、それらに対する感謝の気持ちを、もっと感じられる心が豊かな人になりたい。
というか、なろう。そう決めた。

意識しないとすぐに忘れてしまうから、少しずつかもしれないけど、実践していこうと思う。

絵になるー!

山小屋での休憩時間中に、一人ひとりラクダに乗って記念撮影をした。

ラクダに乗って来た前半は、真っ暗だったのでよく分からなかったが、
体の大きさに反して、ラクダはかわいかった。

まつ毛も長いし、座席部分の敷物もカラフルで可愛らしい。

私はシナイ山でラクダに乗れたことが、とっても嬉しかった。
エジプトで一二を争う、良き思い出になった。

休憩中〜
ありがとう、ラクダちゃん

二手に分かれて

山小屋からの下山は、当初徒歩の予定だったらしい。

が、体力的にキツイ人もいたので、希望制でラクダ組と徒歩組に分かれて下山することになった。

ラクダでの下山を希望した人は10人。
山小屋付近で待機していたラクダは、、、ちょうど10頭!

なんというミラクルだろう!

ほんとはもっとラクダがいたらしいのだが、残りの下山客が少ないのを見越して、その多くが先に降りてしまっていたらしい。

そのことを考えると、本当にミラクルだと思った。

途中にある休憩所

ラクダ組が先に道を行き、残りの5名が徒歩で下山することになった。

この日は快晴。
山登り、というか山下り日和だった。

山の上にあるのはなんだろう?

モーゼが十戒を授かったと伝わる、この山の大地を踏みしめられたことが、ただただ嬉しかった。

こんな景色をモーゼも見ていたのだろうか?と思いながら歩くのも、感慨深かった。

海じゃなくて、山が割れているよう

ラクダが来た道と違って、徒歩の道は至る所に近道があって、登りよりも短かったかもしれない。

ラクダ組は、とうの昔に見えなくなっていたが、5人でお喋りしながら歩いていると、麓まであっという間に感じられた。

聖カタリナ修道院

麓でラクダ組と合流する。

ガイドさんが、山の麓にある修道院がオススメだということで、そちらを見学することになった。

bush tree

この修道院は、モーゼが見たという“燃える柴”があることで有名なのだ。

現地のガイドさんは、“bush tree”と言っていたのだが、帰って来てから調べると、日本語では“燃える柴”と訳されているらしい。
柴と言っているが、木のことを指している。

ガイドさんから聞いた話と、後から調べた情報をまとめると、こういうことだそうだ。

燃えているのに燃え尽きることのない木をモーゼが見つけた。
その木を見ていると、神様が木の中から語りかけてきた。

その木の光がシナイ山の方に飛んでいき、岩山に転写された。
それからというもの、独特の模様の石が、シナイ山でのみ採れるようになった。

その木があったとされる場所に建てられたのが、この聖カタリナ修道院と伝わっている。

不思議な模様

山で買った石には、そういう伝説があったのかー!とここで知った。
(知らんと買ったんかい!笑)

石とbush treeと太陽と

聖なる伝説が残る修道院を見学し、聖地シナイ山巡りを終えた。

1日の終わりにおまけ

キャンプ場に戻り、支度をして、またバスに乗り込む。
ここからも、行きと同じく長時間のドライブだ。

帰りのバスでは、みんな“お疲れモード”だったが、道中で素晴らしい夕日を見ることが出来た。

シナイ山で朝日を見た、その日の夕日。
1日の始まりと終わりを見せてもらえて、胸が熱くなった。

真っ赤な夕陽

途中休憩で立ち寄ったガソリンスタンドでは、空を見上げると月が出ていた。

星空に始まり、朝日、夕日、お月様まで。

空のオーケストラやぁ~と言いたくなるような(?)、フルコースを見せてもらった。

長時間ドライブからカイロに戻ってきてからは、数日前に訪れたピラミッドが見えるレストランへ。

ピラミッド前でイベントをしていたのか、レーザー光線が出ていて、また違う顔を楽しめた。

つづく。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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