窓際のトットちゃん
[大人の読書感想文です]
小学校1年生の息子をもつ親として、すごく良いタイミングでこの本を読めました。トットちゃんの多感な小学校生活を読んでいると今の息子に重なります。物事をつくづく親目線、大人目線でしか見えていませんね。自分も昔は子どもだったはずなのに、感度ビンビンだった小学生の頃に戻ってみたくなります。
戦時中の話なので時代背景は約80年前。いろんな物事が変わって今日に至るわけですが、親子の絆や学校での信頼関係というものは変わらないですね。人が感じたり考えたりするものはかなり昔から変わっていないのでしょうね。先人たちに親近感を覚えます。
幼少期を思い出してこれだけの小説が書ける黒柳徹子さんの記憶力にも脱帽します。戦争も含め極めて濃い時間を過ごしたので脳に刻まれたのでしょうか。久しぶりに実家に帰って自分のアルバムを見返したくなりました。