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やり残したことはあったんだろうか【30-DAY SONG CHALLENGE㉕早くに亡くなったアーティストの好きな曲】

こんにちは、演劇ソムリエのいとうゆうかです。

最近、気分が沈んでいたので、昨日1時間ヒトカラしました。フライドポテトをもぐもぐしながら。欲求に忠実であるということは、同時に刹那的に生きている気がしています。

これは、パートナー(HN:式部)との30-DAY SONG CHALLENGEの記録。
30-DAY SONG CHALLENGEの簡単な説明は以前のnoteに書いてるので、知らない人は読んでみてくださいね。

今日は25日目。今日のお題はこちら。

Day25 早くに亡くなったアーティストの好きな曲

私:フジファブリック-夜明けのBEAT

このお題を見た時、絶対にこれを選ぼうと心に決めていました。

2009年12月24日に29歳の若さで急逝したボーカルの志村さんが、死の直前に残した曲の中でも特に強いインパクトを与える曲だと思ったからです。

気怠い歌声に、なんだか生命力が欠けている感じを受けます。しかし奥底では静かにふつふつと煮えたぎる何かを持っているような内向的なエネルギーも感じる。多分それはサウンドや歌詞から受ける印象かな。放っておけなくなるような魅力のある人だなあと思います。

そしてMVも、森山未來さんの圧倒的なダンスに目を奪われる。舞台でも身体能力の高さはいつも発揮しているけれど、この曲とその背景を背負ってのパフォーマンスもまた鬼気迫るものがあります。

映画『モテキ』の主題歌としても有名なこの曲。オープニングでこれが流れた時の高揚感と言ったら。

夭折した人って、それが所以で生前より評価されたり注目されたりする。皮肉だけれど、私たちは他人の人生にそんな劇的な筋書きを求めてしまっているのかも。


式部:ローザ・ルクセンブルグ-ひなたぼっこ

これは公式の動画はないのでリンクなしで。非公式のは結構転がってます。

ボーカルの久富隆司(どんと)さんは、 2000年1月28日に37歳で亡くなったそう。

この曲を式部さんに教えてもらった時、多分聴いたことなかったはずなのになんだか懐かしいような気持ちになった。

サビの歌詞が本当に好き。

ほねだけになって でもでもいつも好き
山ほどの愛で ゴロゴロいつも好き
おどりだすときは いつだって 君の顔
世界一 ほんとにきれいだよ

繰り出される言葉が、真っ直ぐで素朴な美しさを持っていると思いました。

歌唱においても、旋律を正しく追うことよりも、この世界に自由に生きているということを体現するような姿勢。

奇抜な風貌も相まって、彼のパフォーマンスに私は人形劇や大道芸を想起させられました。老若男女を問わない共通項がここにはあるような気がしています。



色々なことがあって、最近は少し死を意識しているのですが、自分としてはこれが後ろ向きなことではないと思っています。

人って、生まれた瞬間から死に向かって歩いていて、その終着駅がどこになるのかは普通分からないけれど、自分で決める人がいてもいいんじゃないか、なんて考える。

今回挙げた二人のアーティストは予期せずこの世を去ったけれど、「何かを成し遂げたら」とか「何歳になったら」とか、ゴールを決めておいてそれから逆算するように生きて、自分で意図的に人生という芝居に幕を下ろす人がいても、私はそれが悪いことだと思えないのです。

自分の人生においては、自分が主演であり演出家であり脚本家である権利を持っていると思います。誰だって。

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いとうゆうか(ヒミツミ)
演劇が好きです。観て、考えて、書いて、読んでもらう。演劇はその場で消えてなくなってしまうけど、私たちが何度も思い出すことで永遠になるなんて、素敵だと思いませんか。 いただいたサポートは、演劇ソムリエとして生きて行くために使わせていただきます。