チャットに入り浸る小学生時代。
思い出した。
はじめて私がインターネットに触れたのは、小学生の授業だった。
箱のように大きく、ウィーンと音を立てて起動するコンピュータ。
わくわくして大好きな時間だった。ペイントでたくさん絵も描いた。
同じくらいに、我が家にもデスクトップパソコンがやってきた。
最初はマインスイーパとか、ペイントばっかしてた(またかよ)。
それらも飽きてきた頃、インターネットに手を出した。
Yahoo!が出てきて、検索窓になにを入れようかずっと考えてた。
考えぬいた結果、私は当時大好きだったL'Arc~en~Cielを検索した。
公式サイト、そしてファンサイトがずらっと並んだ。
ファンサイトにはチャット部屋があった。
トップページ下部には『現在○○名 入室中』みたいな感じで
リアルタイムでチャットにいる人数がわかるようになっていた。
「ここに入ったらお話しできるんだ・・」
ドキドキしながら、カチッと入室ボタンを押した。
「こん~」
「お初です~^^」
「知らない人来た(笑」
次々とカラフルに流れてくるコメント。
これはもしかして自分に向けられているのか。
小学生の私は怖くなってその日は無言で退室した気がする。
後日、また同じように検索して、またあのファンサイトへ行った。
学校から帰った夕方頃は人が多く、10人くらい居た。
よし、リベンジだ。
「こんにちは」
「お初です^^」
楽しかった。
会話は忘れた。けど楽しすぎて一瞬だったのは憶えている。
当時はタイピングもクソ遅かった。だけども優しく対応してくれていた。
小学生というとみんな驚いて色んな反応してくれた。
それも、当時の私はうれしくて楽しかった。
常連の男の子が気になった時期もあった。
そして何かその子と気まずくなったから、私は別のファンサイトのチャットに通うようになった。
そこは芸能人のアイコンが選べて、いわゆるなりきりチャットが出来たのだ。
今なら絶対怒られるやつだけど、芸能人のふりしてみんな会話してた。
小学生だし馬鹿だったから、「本物です~!こんにちわ」とかいって遊んでたし、「まじ?」って反応してくれる人がいてそれも面白かった。
あとは、ネカマじゃなくてネナベを覚えた。
一生懸命かっこいい男のふりをして、女の子口説いてた。
めっちゃ楽しかったし、きっと女の子のフリしたおっさんだったかもしれない。
そして小学生からそんな遊び覚えてしまったもんだから、本当にやばかった。インターネットの沼から出られなくなったのだ。
チャットの次はお絵かき掲示板にはまった。
(当時マウス・ペンタブで4~5時間かけて描いては投稿していた)
そんでもってFlashサイトにもはまったし、テキストサイトも読んだ。
中学校、高校、どんどんネットに染まっていった。
ろくに勉強もせず高校時代は朝までネトゲして昼から授業に出た。
親には本当に迷惑かけた。
19歳で結婚して子育てに追われているうちにパソコンから離れた。
令和元年、久々に触ったけれどもうてんで駄目。
ただただタイピングが速いおばさんになってしまった。
同じような世代の、ドンピシャな話を聞くと
懐かしい~~~~~~~~~~~!!!!って嬉しくなるので
これを読んでまた、懐かしい~~~~~~!!!ってなってくれる人がちょっとでもいると嬉しいです。