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時間が人の姿を変える。今を生きなきゃ。
病院に勤めて1年が経った。
私が関わった中で何人もの人が亡くなった。
短い関わりの中だけれども思い出のある人がたーーくさんいた。
最近は、少し違う。
去年の私には感じられなかった、「時間」が確実にある。
それは、入院して、検査して、手術して、元気になって家へ帰ったはずの人たち。
その方々が戻って来る。
姿を少し変えて。
毎回すこし驚く。
頭ではわかっていたけど、がん患者さんなんだと視覚がこれでもかというくらいに私に訴えてくる。
あなたは今、何を考えている?
想像するのもすこし怖い。
これからどんな生き方をする?
そんなあなたに、私は何ができる?
ジレンマは尽きない。
笑顔で言われた、
「おー加藤ちゃん!いたんだね!帰って来ちゃったよー。」
に泣きそうになる弱い自分がいる。
覚えてくれていた嬉しさと、帰ってきたくない場所へ帰ってきた患者さんの気持ちがごちゃまぜだった。
最近は、バタバタしているせいもあり、職場の中の人との関わり方に目が行き始めていた。
どうやったら怒られないか。どうやったら職場関係がうまくいくか。
心が冷めていっているのも感じていた。
私がしたい看護はこれじゃないと。
久々に我に帰った気持ちになった。
教えてくれたのは患者さんだった。
病気の有無関係なく、
どう生きていくかはいつの時期でも考えなくてはいけない。
我慢は美化されない。
心と体のバランスをしっかり見てあげなければ。