経営戦略はやっぱり大事です。
写真は米子鬼太郎空港のピアノですね。カラフル。
さて、佰食屋を運営するminittsの中村朱美社長の講演を拝聴。
話題の人でもありますし、具体的に100食で売り切るビジネスの裏側にある考えとかが聞いてみたかった、というのもあります。
既に著書も出版されていますが、読んでいなかったため、真っ白な状態で聞きに行きました。
100食売り切りビジネスの仕組みとして想定していたのは、以下の通り。
・原価率を低く抑えている。⇒ でも100食に制限すると規模の経済も働かないし、クオリティも低くなるのではないか?
・ロスが少ない。⇒ ロスがない分、原価率が下がるはず。
・光熱費・人件費が抑えられる。⇒ 余分なコストは出てこないので、管理コストが低減。余分な費用が生まれない。
・メニューを固定化している。⇒ 新商品開発の費用が不要。
講演を拝聴して、原価率の高さにはびっくり(ここは大外れ)。それ以外はほぼ想定通りでした。
めちゃくちゃ戦略的にビジネスを回している、というのが印象的で、全てがコンセプトに合致し、それぞれのアクションがすべてつながっている。理路整然としていて、きれいに流れている。
ちょうど、佐藤義典氏の戦略BASiCSを勉強していたところだったので、すとんと腑に落ちました。
話を聞いて、新たな気付きを得たところは以下のところ。
・競合を作らない戦略(佰食屋独自のフィールドを形成)
・お客様に協力を仰ぐ(お店とお客が一緒になっていい(共創して)お店を作っていく仕組み)
その他にも、従業員さんのモチベーション向上や、仕事を作業化しない仕組み等、随所に工夫が見られましたが、それらもすべて相互につながってて、きれいに流れているんですよね。
いやー、シンプル経営とか言っていましたが、逆にこれほどまでに練られた、壮大な戦略はない。
これで失敗するって相当料理がまずいとかじゃないと無理だなー
と思いました。これは簡単には真似できない。シッカリとものにして、覚悟をもってやらないと一朝一夕にはできないシロモノだな、とも。
こういう話を聞けて気付きを得て、自社に落とし込む。この作業が結構重要だったりしますので、そういう機運というか、きっかけというか、そういうのを提供できるよう、引き続き取り組みたいと思います。
それでは。