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【15回連載! インタビュー企画 Vol.14】 ~インターン生から、インターン生達へ~
ようびでは、地域人材の育成や、ものづくり、ブランディング等について実践的に学ぶことができるスクール事業やインターンシッププログラムをコーディネートしています。
そんなようびの様々なプログラムに、インターン生として参加してくれた就実大学・教育学部3年の由藤さんが、同じようにプログラムに参加された他のインターン生や、事業者様 に、学生ならではの視点でインタビューをしてくれました。 現在連載で記事をお届けしています。ぜひご覧くださいませ。
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今回インタビューさせていただいたのは、ようびがコーディネートしている、「京もの担い手育成事業」のインターンシッププログラムに2年間インターン生として参加され、同プログラムにてアシスタントも務められていた、現在 社会人1年目の平井さん。
京もの担い手育成事業のインターンシッププログラムでは、京都の若手伝統産業職人さんが抱える課題をインターン生と一緒に解決するワークショップを実施しています。
このプログラムに参加されていた当時、平井さんは、京都大学大学院で主に林業を学ばれていたそう。
学生とはまた違った「社会人」としての視点から当時を振り返り、お話を伺うことができました!
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――プログラムに参加したきっかけや理由を教えてください。
(平井さん)僕が大学2年生のときに、ひょんなことから、ようびの「ツギテプロジェクト*」に参加したことがきっかけです。
福岡の実家に青春18切符で帰っていた際、ツギテプロジェクトから帰る社会人の参加者の方と乗り合わせ、ツギテプロジェクトのお話を聞いたんです。当時の自分は、「このまま学生とだけ触れ合っていていいのだろうか」という思いがあったので、ちょうど共鳴する形で、様々な年代のひとたちと出会えるツギテプロジェクトに参加しました。
それがきっかけで、ようびとの繋がりができ、最終的に「京もの担い手育成事業」のインターンシッププログラムに参加した感じです。
*2018年に完成した、ようび本社の再建プロジェクトです。
延べ600人以上のボランティアの方々が、全国各地から再建のお手伝いに来てくださりました。
詳細はこちら。
https://jirei.youbi.me/2019/01/28/575/
――参加して1番印象に残っている活動やインプットはなんですか?
(平井さん)「蘇嶐窯」さんのプログラムが印象的でした。そのプログラムを起点に、伝統工芸の個展とかに行くようになって、事業者さんとの「中長期的な繋がり」ができたと感じています。
インプットでは、「VUCA*時代」の話が一番頭に残ってますね。自分なりの解釈としては、自分で「問い」をたてて、周りの人も巻き込んで「一緒に解決に向かっていく」という姿勢が常にこの時代は必要ということだと思っています。
*変化が激しく先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代
――参加する前と後で何か変化はありましたか?
(平井さん)「仕事に対して肯定的なイメージを持つようになった」というのが一番大きな変化かなと思います。
当時は「なんとなくどこかに就職して働くけど、それは楽しいのかな」、みたいな漠然とした不安があったんですよ。
だけど、伝統工芸士さんやコーディネーターのようびの大島さん、ようびの社員の方はじめ、常にしっかりとした肯定的な姿勢を持って働いている人を見て、すごく嬉しかったし、仕事へのイメージが変化しましたね。
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――就職活動や社会に参加するにあたり、大切だと思う力を教えてください。
(平井さん) 一番思うのは「継続力」かなと思います。今の時代、たくさん情報が溢れてるからこそ、自分のやりたいことに、「とにかく飛び込み続けていく」っていうのが大事かなと思います。やりたいこととか肯定的な感情が出てくるのは、「圧倒的な継続」の上にしかないんじゃないかなと思っていて。
継続力をまず「自分の強み」というか、「ゆずれない場所」として持つことで、「ほかの人とは違う何か」みたいなものが身について、そこでようやく、「これって自分にとってはいいことだったな」って思えるようになるんじゃないかなと。
今回のワークショップを通じて自分なりに考えたところですね。
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――今、社会に足りない「会社」は、なんだと思いますか?
(平井さん)「アナログトランスフォーメーションする会社」だと思います。
最近デジタルトランスフォーメーションっていうのが流行ってるじゃないですか。
その一方で、人間の「フィジカルな部分」や「リアルな部分」が疲れてきていると思うんです。
自分もデジタルの中心みたいなところで働いてるんですけど、やっぱり、身体が疲れることが多い。人間は衰えるから、ずっとデジタルでは生きていけないと感じていて・・・だからサウナとかキャンプとか、みんなデジタルから離れる方向に行ってるんだなと思います。
そんなリアルな感覚をすごい大事にする人が増えてるから、そこに着目した会社がもっと増えていくと面白いかなと思います。
――今後の展望や目標があれば教えてください。
(平井さん) 目標は大きく分けて2つあって、1つ目が、「身近な自然を守る活動を広げていきたい」と思っています。具体的には都市林業とか都会でできた木を使って何か作ったりとか、そういう身近でリアルなものの課題を、みんなで解決して行くような営みをしたいです。
2つ目が、日本にもサステイナビリティを実装していくことですね。
実装するにあたっていろんな仕組みができると思うんですけど、その時にやっぱりどうしても情報のやり取りが必要になってきますよね。そこに着目して、まずはちょっとしたESG関連の情報をまとめたメディアを作ろうかなと思ってます。そのためには、山の現場に実際触れてみる、みたいな「手触り感」と「確かな知識」、この2つが要るかな・・・
あと、プラスアルファで「楽しさ」!楽しさが価値観を広げる1つの契機になるのかなと思いますね。
「ようび」の存在を知ったのが偶然電車で乗り合わせた方がきっかけだと伺い、とても驚きました!
「ようびを偶然知った」というのは何か運命的なものを感じますね。
また、平井さんが「仕事に対して肯定的なイメージをもつようになった」と仰っていたのですが、それは私も強く感じていて、私自身も今回のプログラムに参加したのですが、参加してから、将来に対して前向きな気持ちを持つようになりました。
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平井さんも、インタビュアーの由藤さんも、京もの担い手事業を通じて「仕事を肯定的に捉えられるようになった」とお話しくださっていること、私たちもとても嬉しく思います!
平井さんnote 記事
cousuke
京もの担い手育成事業について
https://jirei.youbi.me/2022/03/31/1667/
※できるだけインターンシップ参加者の思いや言葉をそのままお届けしたいという考えから、インタビュー内容についてはほぼ未修正で掲載しています。
※大学名やお名前については、ご本人に掲載許可を頂いています。