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クリープハイプの5%を因数分解

こんばんは。
ゆうです。ようです。

今日、
クリープハイプの5%を聴いたんです。
改めて、
すごい歌詞だなぁと思ったので、
ちょっと記録までに。

長いですが、
たくさん考えて書いたので
読んで頂ければ喜びます。

クリープハイプの因数分解、
開始です。

今回は、
歌っている方を男性
伝えられている相手を女性と想定しています。

5パーセントくらいで酔ったらさ
5パーセントくらいは信じてよ

人にもよるとは思いますが、
5パーセントは割と弱めなお酒ですね。
それでも酔ってしまう。
もしくは、酔わないと言えないことなのかも。

でも女性からしたら、
お酒の入っている時に言われたことは
あまり信じられませんよね。

特に、
何か好意をほのめかされるようなことだったら。

でもこの男性は、
酔わないと言えないことを言おうとしています。

5%分だけ酔って、
その5%分酔った自分の言っていることが
本音な訳です。

だから、
5%くらいは信じてよ
なのかなと。

では、
他のパートに移りましょう。

ずっとそばにいて 別に意味はないけど
ずっとそばにいて欲しいよ 僕を好きになるまで

ここからも、
少し天邪鬼なツンデレな性格が見えますね。

ずっとそばにいて
なんて、
付き合っていないにしては重めのお願い。

そして、
別に意味なんてないけど
と、照れ隠しをするんです。

でもやっぱり気持ちが溢れちゃうんですよね。
しかも、僕を好きになるまで。
そばにいたら
好きにさせる自信があるのでしょう。

もしくは、
僕以外見ないで
他の人を好きになるくらいならそばにいて
というまたも重めのお願いかもしれません。

朝の5時始発が動いて 辺りも明るくなる頃
いつもあと一本あと一歩 足りない届かないよな
この気持ちは一番搾りでも 
君はいつもスーパードライで
あっという間すっかり抜け切って 
ただの苦い水になった

始発まで一緒にいられる関係性なんですね
彼ら2人は。
男性が伝えたくても伝えられていないから、
何ともなく夜を越えられるのでしょうか。

男性としては、
あと一本、電車を遅らせて一緒にいたいし、
あと一歩、関係性を進ませたいのでしょう。

そんな男性の気持ちは、
一番搾り=純粋で濁りがない

調べてみたところ、
一番搾りのビールは、
最初に流れ出る麦汁を使ったものらしいです。
他のものより、苦味や渋みが少ないそうです。

やっぱり、純粋な彼の気持ちだからこそ、
一晩、朝が来るまで一緒にいられるのでしょう。

一方、
彼女の気持ちは、
スーパードライ=特に何とも思っていない

名前の通りではあるんですが、
スーパードライは、
余計な後味や雑味が残らないそうです。

あと一本、と男性が
少しでも長く一緒にいたいと思っていても、
女性の切り替えの速さに、
男性は後ろ髪を引かれる思いで、手を振ります。
これが、もう一つのサビを越えた後ですね。

終わらせ方が分からなくて 
何となく振った右手の
缶ビールの残りがピチャピチャ 
情けない音を立てる

自分の一緒にいたい気持ちとは裏腹に、
女性はきっぱりと帰ってしまう。

そんな彼女に男性は、
力なく手を振りますが、
何となく彼女に手を振っての
お見送りの終わらせ方がわからない。
もしかしたら、
女性は振り返ることすらなかったのかも。

女性とのその日のお別れの仕方、
お見送りをしている時の終わらせ方、
両方にかかっているのかなぁと。

友人に手を振ってお別れする時、
手を下ろすのがいつなのか、
笑顔を元に戻すのがいつなのか、
何となく分からないことはありませんか。
そういうある種の気まずさかなと思います。

手を振っていると、
持っている缶ビールが少し残った音を立てます。

このピチャピチャと音を立てている少しの残りは
あと一本、あと一歩という
お願いだったのかなと思います。

結局言えなかったから、
心残りとして残っている。
それが、音となり、
自分の情けなさを痛感しているのでしょう。

あと一本と言えていたら、
時間的にも、精神的にも、
飲み干せていたと思います。
ぐいっと飲んで、
あと一歩進むこともできたのかもしれません。

そして最後、
女性を見送ったあと、彼はこう思います。

ずっとそばにいて この酔いが醒めても
だからずっとそばにいて欲しいから
二日酔いを超えて
ずっとそばにいて 何の意味もないけど
ずっとそばにいて欲しい 僕を好きになるまで

女性がもういないからでしょうか。
少し前より素直ですね。

酔った勢いの5%の自分を信じて欲しいと
言っていた男性が、今度は、
酔いが醒めても、さらに二日酔いを超えてもと
言っています。

さて、
「酔いがさめる」と言う時は、
「醒める」でも「覚める」でも
どちらでもいいそうです。

どちらにも、
「間違った考えから正気に戻る」という
意味があります。

ただ「醒める」には、
酔いが抜けることから転じて、
迷いが晴れた時に使うと
書いてあるものもありました。

尾崎さんがどこまで意図をしていたかは
わかりませんが、
男性は、
あと一歩の迷いがなくなり、
女性への気持ちが明らかになったのでは
ないでしょうか。

二日酔いと言及したのは、
お酒が抜けて、二日酔いもなくなるくらいまで
一緒にいたいという意味だと捉えています。

ただの朝帰り、始発で帰るなんてせずに、
二日酔いだの、気持ち悪いだの言いながら
過ごしたかったという気持ち。

そして本当に最後、
ずっとそばにいて欲しい
になっていますね。

ここからは、
女性への気持ちが
はっきりしたことも伺えますが、
自己暗示のような自分を勇気づけているような
印象も受けます。
改めて言葉にすることで、
覚悟を決めている感じ。

とまぁ、
今までで最長の記事になってしまいました。
でも楽しかったです。

今回は、他の方の解説や解釈を
見ながらやったわけではないので、
完全に私の主観となります。
もちろん異論も受け付けます。

あぁ、楽しかった。
やっぱり尾崎世界観は天才だ。

曲調も素敵なので、
エモいで終わらせられているのかも
しれませんが、
「僕の感動を お前のエモいと一緒にすんな」
ってやつです。
これはハンブレッダーズですが。

エモいという言葉を否定する訳ではないですが、
私がこんなに考えて解釈している曲を
たった3文字で終わらせて欲しくないのが
本音だったりします。

また、余計なことを書いてしまった。
別の機会に書くことにします。

今度は何の曲を因数分解しようかな。

では今日はここら辺で。
またいつかどこかで。

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