【エッセイ】大阪
最近、大阪に行くことが多い。
大阪も好きな街の一つで、過去には一年ほど住んでいた事もある。鶴橋と阿倍野に住み、調理師学校に一年通った。なんなら大学を出て初めて赴任したのも梅田の大阪支社だった。その時は二ヶ月だけ谷六に住んだ。
久々に心斎橋に行き、御堂筋を歩いた。
クリスマスの今、大阪はどこを歩いても街中がラブホのようでとっても楽しい。御堂筋のイルミネーションなんか、特にその極みをいっていて、久々に見たらギョッとして、This is Osaka!!というところが僕は大好き。(京都に住んでる人がこんなことを言うとイケズに思われるかもしれないが、大阪の良さはやっぱり”あの大阪感”だと思っているので、どこの役所の決裁でああなったのか、どこの電飾関係の業者さんが手掛けたのか知らないけど、ぜひ”あの路線”を続けて欲しい。)
平日の夕暮れ時。時間もあるし、たまにはその素敵なラブホ調のイルミネーションを楽しみたくて、心斎橋から梅田まで御堂筋をずっと歩いてみた。
そしたら案の定というか、御堂筋沿線のエリートサラリーマンみたいな人たちがぞくぞくと増えていき、中之島越える辺りではすっかり帰宅ラッシュのビッグウェーブに自分も乗らざるを得なくなってしまった。今時でもあるんですね、こんなの。
梅田は怖い。時間帯によって、こういう波が現れる。
一定方向だけに歩くゾンビ。過呼吸になりそうになる。
東京の友達に「東京にも遊びにおいでよ」と言われ、そういった方々に会いたい気持ちはやまやまでも、時間帯を注意しないと、あの大津波が押し寄せてくると思うと本当に不安になる。梅田でこんなだと、東京のそれなんか、想像しただけで勘弁願いたい。
かと思えば難波に行けば、歩いてる人が比較的ちぐはぐだったりして面白い。梅田はスーツの街でも、難波なら道端で寝そべってる人もまだまだ当たり前なので、それを見ると妙に安心する。
でもこの前、梅田のヨドバシカメラに入ったら、店員に何かを怒鳴り散らしているオッサンを見つけてギョッとした。一見シュッとしてしまった梅田にもまだこんな”原風景”があるんだなぁ・・・と。
僕の今の状況では、京都くらいの都市が普段生活するにはギリギリの規模感です。これ以上の大都市は本当にキツい。
大阪もギリギリですが、あのカオス感はやっぱり好き。
しばらく週一くらいで通ってますので、大阪の皆さん、人混みを避けて遊んでください。