【エッセー】モロッコの絨毯
2年ほど前、モロッコに旅行に行った時に買った絨毯。普段は自分のプライベートルームにあるのでお目見えしない代物。お風呂上りにベビーパウダーをこぼしてしまい(夏場はさらっとするので愛用)、久々に丸洗いした。
トルコやイランやモロッコなどに行くと絨毯がたくさんある。僕はそのへんのエリアにハマってよく旅に行っていた時期がある。今でも大好き。日本にはないセンスが光っている。☆僕が執筆しているURBAN RESEARCH Mediaのコラムにもイスラム関連記事を書かせてもらってます。
うちのリビングにはイランで買ってきたペルシャ絨毯があるのでそれはいつでもお客さんにはお目見えしているのだが、こっちのモロッコのはもしかしてお初のお目見えかな?かわいいでしょ?(笑)
モロッコの山岳地帯に住むベルベル族という民族が作る絨毯。絨毯といってもこちらは毛がモコモコした厚手のタイプのものではないので、平織りの「キリム」といったほうがイメージに近いかも。
ベイビーキャメル(若いラクダ)の毛を使っているということで丈夫でありながらコットンのような優しい肌触りが気に入っている。普段、事務作業をするPCデスクに敷いて使っている。夏場でも暑苦しくないし、冬場は足元に布のぬくもりが感じられる。
かさばらずに軽いので、晴れた日はこれを丸めてピクニックにでも出掛けたい。この上でお弁当を食べたり昼寝をしたいくらい気に入っている。まだそれはやったことない。やりたい。ぜひ。それぐらいガシガシ使いたい逸品。
先日、東京から友達が来たので一緒に京都のお寺巡りをした。そこで思ったけど、日本人が「襖」に美を感じたいなら、モロッコ人は「絨毯」に美を感じたいんだと思う。
襖なんて機能的にはただの「仕切り」であればいいのに、立派なお寺などに行くとその襖のデザインが素晴らしい。琳派など考えられた構図はもはや芸術作品。
絨毯も本来はただの「敷物」であればいいのに、そこに想いとデザインを込め、そして嫁入り道具などとして世代から世代へ受け継がれていくことでまたその価値を増す。
ちなみにこの僕のじゅうたんも比較的シンプルだが『幸運』(LuckyとかHappiness)とかそういった想いが込められているとか言ってた気がする。模様といい、沖縄の織物「ミンサー」に似ているなと思った。
デザインだけでなく、色のひとつひとつにも意味があるそうだ。もちろん全て天然由来の色素を使っているので100%ナチュラルらしい。
幸運のじゅうたん。マジックカーペット。
僕のこと、ジャスミンって呼んでいいよ。(笑)