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中小企業診断士の落とし穴【1次試験編・後編】

こんにちは。YOUです。
今回は一次試験編後編です。

前編はこちら。


反省を踏まえて効果的な勉強法の具体的な手順をまとめました。

1次試験勉強の手順


▼使った教材

TACと心中しました!
私が主に勉強に使ったのは以下のTAC3点セットです。
最速合格のためのスピードテキスト(全7巻)
・最速合格のための スピード問題集(全7巻)
・最速合格のための 第1次試験過去問題集
(全7巻)

結果的にはきっちり点数も取れましたし、合格を目指すには十分な情報が詰まっていると思います。

▼大まかな進め方

まずは長期記憶科目を3STEPで攻めます。

再掲)
長期記憶科目:経済学/財務会計/経営理論/運営管理/情報システム
短期記憶科目:経営法務/中小企業経営・中小企業政策

半年で合格を目指すスケジュール感を記載していますが、
9ヶ月〜12ヶ月勉強期間が取れる場合は、STEP2と3を丁寧に、もしくは繰り返すのがおすすめです。

▼SETP1 大まかに全体像を把握

・初学習の時
スピードテキストをざっと読む→スピード問題集を解く。
間違ったところはテキストを見返す。
「問題に出る」=「重要な部分」なので、STEP1では基本的に問題集ベースで学習を進めていくと良いと思います。

ここで大事なのは問題集に初めて問題を解いた日を記入すること!
STEP2で問題を解き直す際に、何日空いたら忘れるかの目安になります。

・次の日以降
翌日問題を復習します。間違ったところはテキストを見返す。
これを3日目、4日目・・と繰り返していきます。
だんだん復習する部分が増えていくので「もうこの問題は常識」と思えた問題は復習から外して、間違った問題に絞っていくのもありです。

復習にあてる時間は、1日の勉強時間の10%〜15%程度が良いと思います。
ここは進捗や覚え具合で調整してもらえればと思います。
例)
勉強時間1時間→6分〜9分程度
勉強時間1.5時間→9分〜15分程度

・1科目が終わったら
この進め方で1科目終わったら次の科目に入っていきます。
この時前の科目を復習するか?ですが、余裕があればで良いと思います。
とにかく5科目を回しきる必要があるので、科目が終われば進めるのを優先してもらうのが良いと思います。
※不安な方は1週間に一度ざっと振り返るとか挟むといいかもしれません

・STEP1完了の目安:2.5ヶ月で5科目
このスピードが非常に大事です。1科目2週間ペースであれば、一周して戻ったときに2ヶ月ぶりの対面に留めることができます。

▼STEP2 知識の肉付

ここでは各科目の肉付けに入ります。
1.5ヶ月〜2ヶ月くらいで5科目総復習します。

基本的にはテキストを見返して、問題集を解くという流れですが、
STEP2ではテキスト重視で頭に知識を詰め込んでいきます。
具体的には、覚えづらい部分・理解しにくい部分”だけ”をノートに図化します。
知識を自分のものにする、後から繰り返し見て記憶するのに非常に重宝しました。

イメージしやすいようVRIO分析を例にして作成してみました。
スライド1~4の手順で考えながらメモを残します。

私が理系脳だからか、テキストを読むだけだと頭に入りませんでした。
(入っていたとしても薄い理解なので、別の問題の出され方をされたときに答えられない)

図解の効果は2つです
①図解することで、自分の頭で現象をきっちり理解する。
②見直した時に文字情報よりも圧倒的に振り返りが早い。

STEP1と同じく復習は忘れないようにしましょう。
ここまでくるとグッと理解が進んでいると思います。
過去問もそこそこ点が取れるレベルかと思うので、次のステップで仕上げです。

▼STEP3 評価&仕上げ

苦手科目は50ー60点、得意科目は70点以上取れるように仕上げていきます。
本番を想定して時間を測り、過去問を解きます。
本番と同じにするためにSTEP2で記載したノートを10分ほど見直してから取り掛かるのがオススメです。

ここで記憶が曖昧な部分が炙り出されると思います。
弱点が見つかってラッキーだと捉えてSTEP2の図化を再度行います。
間違った問題はもちろん、怪しい問題も復習しましょう。

ポイントはお久しぶりの科目を作らないこと。
その科目を全く見ないと言う期間は3日(長くても1週間くらい)にしておくのが良いと思います。

結局脳への刺激が0の期間を作ってしまうとまた忘れてしまいますし、
1科目であれば合格できる、STEP2の状態から、全科目を1日で合格できる(全科目覚えている状況を作る)まで持っていく必要があるので、
最後の1ヶ月はなるべく間を開けずに触れるようにしてください。

▼短期記憶系科目の詰め込み

いよいよ最後の大詰めです。1ヶ月で詰め込みましょう。
テキストざっと読み→問題集→図解→復習を繰り返していきます。
STEP1〜3に分ける時間もないので、1と2を一度に行ってそのまま、STEP3の過去問に入ります。
(あまり全体像を把握する必要もないのでこの方法で良いと思います。)
以上です。

・・急に雑になってしまいましたが、この2科目は足切りを避けられればよいと考えていたので、正直あまり力をいれておりませんでした。
強いてポイントをあげるとすれば
①図解を用いる(組織再編などは図解がオススメ)
②全部を暗記するのではなく、一つの形を覚えて差分を暗記する(知的財産)
③表形式にして場所で覚える
ということは意識していました。

こちらもサンプルとしてノートのイメージを作成しました。

#書き方の補足
実際のノートは合併だけでなく、交換・移転、分割それぞれの図と特徴を1枚にまとめています。
6つのパターンをバラバラに覚えると大変なのですが、「合併系・移転系・分割系」の3つが「会社そのまま・新会社」の2パターンあると捉えると、すっきり理解することができます。


私が短期記憶科目に着手したタイミングでは、先の5科目は平均60以上取れてある程度貯金ができるのが見えていました。
なので、この2週間耐えて暗記すれば合格できるはず!中途半端に緩めて後1年苦しみたくない!と奮い立たせて勉強した記憶があります。

最後は根性論ですみません。。
ただここまで来れば合格目前です!頑張りましょう!

アレコレどうなんでしょう


最後に色々気になる点をまとめてみました。

・スタディングってどうなの?

実は合格した年度ではないのですが、別の年度に3ヶ月ほどスタディングで勉強したことがありました。
(結局その年は受験できなかったので、効果は定かではないです)

よかった点:スマホで隙間時間に学習できる
動画コンテンツなので隙間時間に見ることができるのは使いやすかったです。講師の方も詳しい方なので、解説動画もありがたいですね。

合わなかった点:マインドマップが合わなかった
受験範囲がとても広いため全体像を把握するためにマインドマップを使って視覚化されてます。
ただ、私このマインドマップが頭に入りませんでした
元々マインドマップは脳の思考の手順や流れを構造化・図化するものなので、自分が考えていることを整理する、発想を膨らますにはいいと思うのですが、インプットにはどうなんだろうと思ったりします。
咀嚼して自分でマインドマップを再構築するという使い方が正しいのかもしれません。

あと動画コンテンツは手軽でいいのですが、受け身になってしまいます。
二次試験も見据えると知識を自分のものにする必要があるので、自分で咀嚼する、図化する時間は必ず持った方が良いと思います。

・模試は受けた方がいい?

模試は受けませんでした。
慣れると言う意味ではいいのかもしれませんが、過去問を解く際に時間を測っていれば、1次試験は当日さほど戸惑うこともないかと思います。
2次試験は本番戸惑ったので、受けてみるのもいいと思います。

・勉強時間はどれくらい?

きちんと記録していないのですが、ざっくり以下だったと思います。
 平日:朝1時間+余裕があれば夜1時間
 休日:4時間くらい
 総時間:500時間程度
直感的には総勉強時間というよりも、いかに試験直前期に確保できるかかと思います。

長くなりましたが、今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。
少しでもお役に立てば嬉しいです。

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