鳴らなくていい音。

前回の投稿した日から暫く経つ。
個人的に大きい変化があったから記録として残そうと思う。

※暗い内容なので、疲れてる人は他の人の素敵な記事へどうぞ。


数年前から実家を出て両親と別居しているが、改めて距離を置くことにした。

物理的な距離だけではなく、精神的にも距離を置いて、離れようと。

私と両親の間で大きい問題が起こったわけではない。

ただ、私が両親と関わり続けることに、苦しさばかり感じるから離れた。


以前から、親との関係に苛々したり、苛々から体調不良になったり、悩むことが何度もあって、悩む度にこの状態から解放されたいと願っていた。

それらの心身症状が、昨今の「会えなくても家族の絆を大切に・離れているからこそ気に掛けよう」というご時世も相俟って、更に強く頻繁に起こるようになった。

胃痛や吐き気、頭痛、動悸、震え、寒気・・・・・・等々。

親と関わる度に起こる体調不良に振り回されて、精神的に落ちこんでいた。


正直、めちゃくちゃ鬱陶しい。煩わしい。邪魔くさい。

構われたくない。放っておいて欲しい。

独りになりたい。

大丈夫か、大丈夫か、と問われ続けることが苦痛で重たくて仕方ない。

大丈夫だから、そっとしておいてほしい。

澱み切った感情で窒息しそうで辛かった。
でもそんなことで死にたくない、生きたい。

自分の足で立って、独りで歩いていきたい。

私を貴方達の価値観や考え方に巻き込まないでほしい。

考える、間違える、転ぶ、傷つく、自分で治す、挑戦する、それらの権利を奪わないでほしい。

健康に自分らしく心穏やかに過ごしたい。

・・・・・・もう無理だ、離れよう。



距離を置く前は、母親からメールが送られてきていた。
近況を訊ねることは勿論、「たまには顔を出しなさい」「余ってる野菜を消費するの手伝ってくれ」等々も。
父親が――私本人ではなく――母親に訊ねるがゆえに、送られてくることも度々あった。

年が明けて、COVID-19の件が報道されるようになってから、少しずつ、メールの文面に強迫観念のようなものが感じられるようになった。

そんなに確認する必要がある?と喉元まで出掛かった言葉を飲み込む日々が続いた。

そして先日、受け取ったメールを読んで、耐え切れずに「何かあれば連絡するから、放っておいて」と返信した。

やんわりと伝えても押し切られそうな気がしたから、短く簡潔に。

送信ボタンを押す時は、心臓が煩かった。胃も痛くて吐きそうだった。

「放っておいてくれ、独りにしてくれ」と強くはっきりと伝えたのは初めてだった。

母親からは、わかったと返ってきた。(続きも書いてあったけど割愛。)

翌日は瞼が重たかった。

ただ、その日から、着信音に怯えることはなくなった。


現在、関わらなくなってから少し経つが、落ち着いて過ごせている。

また着信音が鳴るのでは?と不安になっていたが、それも無い。

心の底からホッとしていて、体調不良になる頻度も確実に減った。


親と離れてみて、実感したことがある。

・親はこれ以上の変化をすることは一切無い。

・親自身も自分の親たち――私から見れば祖父母――に振り回されている人であり、そこに近づけば巻き込まれてしまうこと。

・それに私まで巻き込まれる必要は無い。

・肉親と、何が何でも繋がらなくちゃいけないわけではない。

・親と違う価値観や考え方を持って良い。

・価値観や考え方を頭ごなしに全て否定されても聞き流していい。

・親に期待しすぎても、応答には無理がある。

・そこに拘るよりも、自分で楽しいと思えるものを増やすこと。

・子供の頃に辛かったこと、苦しかったことを理解してほしかったけど、あの人達が理解することは今後も無い。

・無駄にした時間を返して!と親に叫んでも返ってこない。

・これからの時間を無駄にしないように、振り回されないように、自分の手で守ること。


まだまだ、嫌な記憶がフラッシュバックすることがあるけど、ほどほどに気分転換していけたらいいな。

気持ちを手放すことができたから、書いてよかった。

また後で振り返ってみたら、違うことを感じるんだろうな。

楽しい記憶を沢山増やそう。それでは。