凪いだ海
久しぶりに書くことがあった。
記録と自戒の為に書こうと思う。
要約すると「自分勝手に人を好きになって、自分勝手な理由で唐突に冷めて思い上がりも激しすぎるだろ、鏡を見ろ、気分に振り回されるんじゃない、落ち着け馬鹿」という記事です。
他人の気分の乱高下なんかどうでもいい人は他の方の素敵な記事を読んでください。
同じ職場の人で、仕事しながら他愛のない会話とか、勤務後にふざけるとか、時間を共有しているととても楽しくて心を動かされる人が居る。
お互いにいじられても笑って許し合うような関係性がとても面白い。
最近はより個人的な話題も話すようになった。
仕事への向き合い方から、生活から、家族や友人や恋愛の話まで。
一対一で話している時に零してくれる愚痴は数えきれないし、腹黒い発言も山ほど聴いているけれど、それも含めてその人の腹の中が見えてるなら、知り得た部分がほんの僅かでも、嬉しいと思った。
ここ半年くらいは心が徐々に着彩されて、色鮮やかな花を水に沈めてかき混ぜたような感覚で過ごしていた。
ただ、些細なきっかけで気持ちが冷え固まってひび割れることもあるもので。
つい数日前、呼ばれたくない仇名で呼ばれた瞬間、それまでのあれこれが割れて落ちたような気がした。
その呼び方はやめて、下の名前か苗字にしてくれとお願いしたものの、するりと躱されて有耶無耶になってしまった。
たかが仇名だろ?という顔だったが、自分の本名に違和感を覚えている人間にとって、他人からの呼ばれ方は気にするところだったりする。
仇名は好きじゃない。
呼ばれるなら下の名前に因んだものを希望しているが、難読苗字のせいで苗字ばかり覚えられて、下の名前はすっかり忘れられることが殆ど。
家族からも名前を呼ばれることが少ない上、性別が分かってしまう名前を付けたくせにそれをやんわりと否定されてるから本当に違和感しかない。
違和感のある名前も貴方が呼んでくれたら馴染みあるものになるかもしれないという淡い期待をしていた自分勝手な此方も悪いんだが。
こんなことでここまであっさりと冷めたりするのかと我ながら驚いている次第。
さて、これからどうしようか。
突如、視界がガラッと変わってしまったから歩くのもおっかなびっくりだ。
鮮烈な色合いでぐるぐると回る水流が、青一色の凪いだ海のようになった。
たぶん、その人との接し方は変わらなくても、自分の内側に踏み込ませることは無くなるんだろうな。
きっと、それくらいの距離感が丁度いいのかもしれない。
お粗末様でした。
お茶でも飲んでこよう。