見出し画像

マーケティングマネジメント読書会(MBD)_Day16

新年あけましておめでとうございます。
2021年4月にスタートした鈍器本の読書会もDay16まで進んできました。隔週の日曜朝7時、国内外津々浦々から10~20数名集まって書籍の内容についてあーでもないこーでもないという議論をしています。正直つらいです。
でも本を読んでいるだけでは気づけない学びがたくさんあって楽しいです。完走まで残りあと数回なので頑張って乗り切りましょう!

画像1

MBDの第二期が発足するようです👀

本題に入る前に…恩師であり講師である唐澤さんからマーケティングマネジメント読書会の第二期を企画している朴さんという方を昨年末に紹介していただきました。第二期がどんな形で開催されるかは朴さん次第なのですが、どこかのタイミングで合同イベントなどできるといいな~なんて思っています。カルチャーモデルの読書会とかいいかもねなんて思ってみたりとか。

画像4

マーケティングマネジメント読書会_Day16

さてさて今回発表してくれたのは、おかちゃん&おばちゃんコンビ。
2人とも普段の読書会は不参加(起きれないのかな?)が多いものの、発表になると気合を入れて取り組んでくれるナイスガイ。事前に用意してくれた資料もふくめ流石の一言でした。

画像3

Day16で扱うマーケティングマネジメント16章には、小売業・卸売業の種類やトレンドなどが書かれていました。前回に引き続き顧客への価値提供のために整理すべきSTP4PのPlaceについて書かれているということですね。
トレンドといっても10年以上前に書かれている本なので、この辺は参加者みんなで最新事例を共有しあう形で議論を進めました。

画像4

小売業

画像5

小売業とは、皆さんご存じコンビニやスーパーや百貨店などのことですが、この10年で劇的に躍進したのがAmazonなどに代表されるEコマースですよね。小売業の種類については、「効率性」と「価格」で下図の通り分類ができるようです。最近ではC2C(メルカリとか)やD2C(Oisixとか)といった形で、消費者がモノやサービスを購入する際の選択肢がものすごく増えていると感じているので、まさに”おか感”で書かれているとおり激動の10年だったのだと思います。

画像6

画像7

プライベートブランド

画像9

小売業のトレンドとして、利益率が高く競合と差別化できる商品であるプライベートブランド(以下PB)が今後さらに増えていくという話がありました。ただし、ここはナショナルブランド(以下NB)とのコンフリクトも発生するので最大でも50%までしかPBの比率は上がらないだろうと。
どういうことかと言うと、NBメーカーとしては当然自分たちですべてをコントロールできるNB商品を作りたいので、類似のPBが出てきても売り負けない商品は絶対にPB化しないんですよね。コカ・コーラは絶対にコカ・コーラのPBを作らないし、ハウス食品は絶対にバーモントカレーのPBは作らない。

一方で芋けんぴみたいに、特定の商品ブランドが効いていないカテゴリーであればPB化は進みやすいですし、製造メーカー的にもPB化して安定供給を図れるほうがメリットあったりするよね~みたいな話をしていました。
ちなみに、同じ芋けんぴでも「芋屋金次郎の芋けんぴは格別なんやで!」という話で盛り上がり、こーじさんが後日市場調査してきてくれたのでこちらも共有をしておきます。

画像9

卸売業

画像10

かつて製造者と小売りや消費者の間には物凄く距離があった。その間を埋めて情報やモノ・カネをつないでくれる存在が卸売業だが、小売の規模化やITの発達により、その存在が問われている。
「そうは問屋が卸さない」という格言にもあるように、卸売業が存在しないとビジネスが回らないのは現代でも変わらないが、必ずしもこれまでと同じような役割を期待されているわけではないし、時代に合わせて差別化をどのようにしていくのかって難しいところだなと思いました。

画像12

卸売業が担うロジスティクスという言葉の根幹は「需要のある物資を、求められているときに正しい場所へと送り届ける」ことで「一元管理された状態の物流」とも言い換えられます。
”顧客サービスの最大化”と”配送コストの最小化”を実現することが目的ではあるが、下図のとおり実現するのは難しい。なのでITを駆使しながら権限のある責任者(上級副社長)に実行させるべしとコトラー先生は書かれていました。

画像12

中国の最新小売事情(淘宝網・盒馬鮮生)

さいごに、中国の最新小売事情を中国のモリモトさんが紹介をしてくれました。ご存じの通り中国はITがめちゃくちゃ進んでいる国です。
「今はもうアリババとちゃうで!時代はライブコマースなんやで!」ということで、淘宝網(タオバオ)というアプリを画面共有して見せてくれました。イメージとしては楽天市場のショップに動画がたくさん埋め込まれているという感じで、録画したものを見るというページもあれば、ライブ配信されているページもあってその動画を見ながら商品を購入することができるという作りでした。中国のライブコマース市場は2020年には15兆円規模まで成長したと言われています。(15兆円というと日本国内のパチンコ業界のホール売上と同じ額。よくわからない比較だ…)
今後日本でもライブコマース市場が出来上がってくるのかなー?という感じですね。

画像13

続いて紹介してくれたのが、盒馬鮮生(フーマー)というアリババが運営しているスーパーマーケット。
「Uber Eatsどころの騒ぎちゃうで!肉でも魚でも30分で自宅に持ってきてくれるんやで!」ということで、こちらもアプリ画面を共有してもらいながら紹介していただきました。「エアコンの掃除とかもアプリで発注できるのでこないだ使ったんやでー」とのこと。
こちら、噂では聞いていたもののマジですげえンだわ。スーパーでの買い物がアプリで完結できて30分で自宅まで持ってきてくれるんやで?これ以上の説明不要でしょう。すごいよ本当に、盒馬鮮生だけで2時間くらい勉強会やりたいよ。OMO(Online Merges with Offline)を実現しまくってるよ、すごいよ凄すぎるよ凄いんやで…という感じでした。

画像14

さいごに

「とりあえず中国に行ってみたい!」そんな風に思った2021年の暮れのお話でした。
MBD自体はDay22の完走に向けて残りあと少しという状態ですが、まだまだ途中参加や様子見参加の方もお待ちしています(今回もGLOBISに入学してみようかどうしようかなーという様子見ニュービー・ヘッズのkinugasaさんが来てくれました)ので、興味のある方はぜひご連絡ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?