コンプレッサープラグインの使い方

以下にLogic ProのコンプレッサープラグインのOutputセクション内のDistortionオプションについてまとめてみます。

Distortionは、音源に個性や特性を追加するために使用されます。それぞれのオプションは、音源に異なる「色」を付けます。

1. Off: ディストーションが適用されません。コンプレッサーは原音を可能な限り忠実に再現します。

2. Soft: スムーズで、ミルドなディストーションを適用します。信号がしきい値に近づくにつれてソフトクリッピングが適用され、滑らかなアナログ風のサウンドを生み出します。その結果、音に温かみが加わり、ヴィンテージな感じを出すことができます。

3. Hard: 激しいエフェクトを生み出します。信号がしきい値を超えたときにハードクリッピングが適用され、強烈な変化が生じます。これは音源に力強さを与える効果があります。

4. Clip: 音がデジタルの限界(0 dBFS)を超えたときに「クリップ」することを模倣します。その結果、ハードなディストーションとサチュレーションが発生し、音源にエッジとパンチを追加します。

これらのディストーションタイプはそれぞれ、音の波形を異なる方法で変形し、それによって音の色合いやハーモニクスの内容が変わります。特にSoft Distortionは、歪みにより音のハーモニクスが増え、音がより豊かに感じられ、結果的に音量が大きく感じられることがあります。ただし、これはパーセプチュアル(知覚的)な音量であり、実際のピークレベルが増加したわけではありません。

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